ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

雑誌掲載 Switch VOL.28

 載ってるよ〜と聞いてお昼休みに買ってきました。昼休みも寒かった…。
 「BEHIND THE SCENES 2010」という、さまざまなプロジェクトの裏側を伝える特集の中で、「その街のこども」撮影に密着した記事がp56から4ページ。撮影風景の写真がたくさんあります。劇中の表情とはまた違うのかも知れないけど、でもこのドラマの撮影手法*1を考えたら、「オフショット」というものがそもそもない、のかも知れなくて、また在り方の難しいことをやってらっしゃるのだなぁと、写真の顔を眺めても、どれも未來さんのようでお芝居中のようでもあって…でも、見えたままそのまま受け取ることにします。
 記事は割とネタバレっぽい部分もあったので、そこは薄目で通り過ぎて(笑)。サトエリちゃんのコメントも、彼女自身も迷いながら演じているんだろうな、というのが感じられるもので…でも、何だか、観る側に「一緒に迷おう」と手を差し出してくれているようにも思えて来ました。うん、一緒に歩かせてほしいな。
 最後に未來さんの、「震災×未来=?」についてのコメントがあります。…いろいろ考えてしまうなぁ…。曖昧でグレーな部分に違和感を覚えると同時に、自分もその部分を持ち合わせている自覚もある。多分、未來さんは正しく「グレー」な位置にいるんだろうなと思うのです。被災者である、という部分で、震災に対する漫然としたイメージに違和感を覚えながら、大きな被害にも遭わず、大人たちに守られた子供であった部分で、やはりどこか、体験というよりは曖昧な「印象」に留まらざるを得ない…すごく、狭間にいるような気がします。世代だけじゃなく、経験そのものが。震災を知らない人に対しても、震災で大切なものを失った人に対しても、「自分は違う」という違和感を感じてしまっているような。他人事ではない、でも被害者にもなれない…また特異なポジションに立たされているよな…。

*1:スタートもカットもかからない、カメラマンが撮りたい時を撮る