ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

雑誌掲載 クイック・ジャパン vol.87

 いつもの早売り本屋さんには入ってなかったのですが、地元近くの本屋さんにはありました。確か前回もこのルートで買った覚えが…学習して最初から地元本屋に行けばいいのにねぇ。とりあえず早売り本屋さんに行ってしまうのです、足が。

 AKB48が100ページに及ぶ総力特集ですが、思わずインタビューとか色々読んでしまいましたが、なかなか壮絶な感じですが*1、未來さんのインタビューも…ずっしり、重かった。
 まず巻頭カラーの05番*2に1ページ。夕暮れと夜のぎりぎり境界線みたいな夜空をバックに、ビルの屋上での写真です。ふわっとして襟足すっきりな黒髪、「その街のこども」仕様な未來さんがきろりと視線を横に流しておられます。無造作に着崩したカッターシャツも良い雰囲気、残業お疲れ様ですな感じ。しかしページ配置の関係で、きろりと流した視線の先にはオードリー…という(笑)。すいません何かおもしろくなってしまった(笑)。思いっきり訝しんでるように見えなくもないです。あーあ(笑)。いえ、写真はすごく良い雰囲気なんですよ。隣ページを隠せばいいのか。
 インタビューはp167から5ページ。「その街のこども」撮影現場の様子からテキストは始まっています。なかなか…「未来は今」に引き続き、実験的な手法で撮影されているようで。スタートもカットもかからない、どこを撮られているかわからない、ドキュメンタリー専門のカメラマンが回したい瞬間に回す、そんな手法のようです。…うわー、「ドラマ」だからって安心できない感じだ、また。
 そんな撮影の間に、未來さん自身の言葉で語られた「未来は今」は、何だろう、解答編、みたいな印象を受けました。番組で描かれていることの裏側と、描かれていなかった部分で、溝を埋めるような。わたくし個人的には、大筋で間違った受け取り方はしてなかったぞヨシ、という感じで…答え合わせ、みたいな感覚で読んでしまった。でも「〜かな、と思った」「〜、に見えた」「〜なんじゃないか」とふわふわ思っていたようなことを、本人の言葉で「〜だったんです」と云ってもらえると、何だかすごく心強いです(笑)。何に対して、なのかよくわからない気持ちですが。
 台本の流れと、偶発的な即興的な流れが、奇しくも、なのか、なるべくして、なのかはわからないけれど、シンクロして、紡ぎ出された言葉たち、その最後の一文を「今でも謎」と未來さんは笑うけれど、でもあの一文こそに、未來さんが過ごしたあの3日間が集約されているような気がするんだ。さんざん迷ってぐるぐるして、した上でたどり着いた「忘れてはならない」の、ぐるぐるの部分を担っている一文だと思う。番組を見ながら一緒に3日間を歩いてきた「こちら側」の人間のところまで、「忘れてはならない」の言葉を引き下ろしてくる架け橋になっている、ような気がする。金魚と同じだね、きっと。
 そしていよいよ、「その街のこども」が…恐ろしくなってきましたよ…。今年はドラマだからもう少し楽に見られる、と思っていたのに…そう簡単に楽はさせてくれないんだなこの人は…。

*1:メンバーもファンも

*2:ノンブルがなくて何ページ目なのかわからない