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ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

シス・カンパニー「怪談 牡丹燈籠」@シアターコクーン

 初日おめでとうございました!
 瑛太さん初舞台おめでとうございました!!
 いきなり2列目ど真ん中、という初回にはもったいないお席で観てしまいました…良かった。良い怪談だった! 切なく悲しく哀れで儚く…人間て哀しい生き物だなぁ、と、何とも無情感を覚えるラストでした。因果は廻るよ…一番恐ろしいのは人間だよ…。でも、何故だか暗い気持ちにはならないのね。重たくならないのね。因果応報のセオリーにはまっているからでしょうか…哀しいなぁ憐れだなぁとは思うけど、納得のいく結末とも思えるわけで。後味が悪くないのも「怪談」ならでは、でしょうか。悲劇、とはちょっと違うんだよな〜。
 拍子木とか、どーん!とか、随所にいのうえテイストを感じさせつつ、新感線ともいのうえ歌舞伎とも違う、端正な舞台になっていました。斬られてるのに血糊出ない!とか(笑)。クスリと笑えるシーンもけっこうあるけど、ネタやギャグではなく、小さな手振りとか言い回しとか、顔*1とかで、でも面白いのは流石です。オープニングのタイトルシーン、もうちょっと後ろから見たかったなぁ綺麗だろうなぁ…贅沢ですが(笑)。近すぎて舞台全体が捉えにくかった…。ラストはすごく好きです、個人的に好みの終わり方でした。回り舞台と廻る因果が重なるようで…美しいラストシーンでした。
 役者さんはベテラン勢が多くて、安心して芝居を堪能できました。すごい贅沢な舞台だった! 段田さんはもう、流石というか圧巻というか、お任せしてれば間違いないというか…凄いなぁ。伊藤さんもすごく素敵でした、夫婦の場面、けっこう長いのに、まったく飽きさせないし意識を途切れさせない。秋山さんも、色っぽくて強かで*2悲しくて…かっこよかったなぁ。梅沢さんは「わたしは誰でしょう」と「Sisters」で拝見した…かな? 他にもあったかな? いつもながらの安心な存在感に加えて、怖さと面白さのバランスが絶妙で…いや怖かった(笑)。市川しんぺーさんや保坂エマちゃんも出ていてちょっと嬉しい舞台上でした。あと森本さんの「語り」部分が、いい切り替えポイントというか、アクセントというか…ぴりりとスパイス効いてる感じで。落語は全然わかりませんが、粋ってこういう感じかしらん、と何となく肌で感じた、ような気になれました(笑)。
 で、そんな安心ベテラン勢に囲まれたフレッシュな…瑛太さんと柴本さん。というか初舞台の瑛太さん。第一声が、背中向けてだったので、声大丈夫? 通る?と思った*3けど、全然心配なく。フレッシュでなくちゃならない役でもあったし、若者は一途であるべき、な役でもあったので、文句なしにハマっていました。若々しくて凛々しかった、涼やかだった! また顔が小さくてスタイル良くてねぇ…わかってるけどさ。着物似合うしなぁ、大河で慣れたせいもあるのかな。間近で見る舞台メイク瑛太は、眉毛が面白かったです。しっかり描いてるのが何か…瑛太さんでは見慣れない感じで(笑)。黒々と真っ直ぐ描いてあったので、おおぅ舞台メイク!と思った…眉毛以外はナチュラルでした、多分。
 死んで尚、新三郎を慕うお露 に対して、新三郎はそれなりに生に執着もあって。死んで一緒に、という方向には行かないのが、案外ドライというか、でもそういうもんだよなぁというか。「死んで一緒に」だと悲劇になるけど、悲劇よりもうちょっと人間くさいから怪談なんだろうね。でも、お露と並んで「向こう側」に行く新三郎の姿はぞくっとしました。いのうえ演出のかっこよさも相まって!
 柴本さんのお露さん、可憐ででも情が深くて…あちら側になってからは怖いというか凄絶な美しさで。キスシーンもラブシーンもけっこうありましたが、綺麗だったなぁ。秋山さんのアダルティな濡れ場(笑)との差がまたたまらない。というか秋山さんの濡れ場また見させて頂いてしまった!*4
 まだ初日、しかもいのうえ演出なので、回を重ねてまた、色々と変化していくのだろうと思います。もうちょっと行くので、変化を見つけられるかどうかはわからないけれど*5、せいぜい楽しんできます。この季節にぴったりの空気だし!
 チラシ、「蛮幽鬼」本チラ?と「東京月光魔曲(仮)」が入っていました。東京月光魔曲、すごくおもしろそーう!

*1:蘭さんが変顔なんて!

*2:女がみんな強かな話ですよね

*3:セット的にも特に前方席は余計にね、通りづらい位置だったからね

*4:桜姫で古田さんと

*5:通うわけじゃないし