ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

上野〜湯島建物探訪

 海の日の月曜日、だらだらして部屋の掃除くらいしてだらだらしよっかなーとごろごろしていたところにお誘いを頂き、急遽おでかけしてきました。素敵建築物を見てうっとりするのです。ターゲットは、公開始まった時から行きたい行きたいと言い続けて早…8年か! そんなにか!の、旧岩崎邸庭園です。全然遠くないのに、むしろ毎日通ってるくらいなのに、何故だかなかなか行かないんだなー。
 昼頃に上野に着いて、もうひとりの合流を待つ間に、じゃあその辺をぶらりとしてみよう、と上野公園の大道芸に拍手を送ったりしつつぷらぷら歩いていると、旧東京音楽学校(現東京芸大)奏楽堂が…何やら一般公開しているようで! わぁ奏楽堂の中って入れるんだ!? 入れてもらえるんだ!?とさっそくお邪魔しました。入場料300円。


 明治時代に建てられた木造建築で、日本最古の様式音楽ホールとして国の重要文化財に指定されているそうです*1。古い洋館の、分厚そうなもったりしたペンキの塗りとかがたまらないです。こんな所で音楽学べたらすごく素敵だろうなぁ! 雰囲気だけでもちょっと上手くなった気がしそう〜。でも気って大事だからなぁ!

 ホールにはパイプオルガンがあります。たまに芸大の学生さんたちがコンサートを開いたりするみたいで…いいなぁいいなぁ! 聴いてみたいなぁ! ホールはリノリウムの床も折りたたみ椅子も何だかノスタルジックで、窓の外は緑で、響きは柔らかくて、大変うっとりでした。元は学校の校舎なのでもっと大きく、中央家と左右の翼家から成る建物だったようですが、移築保存されているのは中央家*2と、左右の翼家の一部のみで、こぢんまりした佇まいです。フルサイズで見てみたかったなぁ!
 続いて、もう少し上野公園を奥に進んでみました。芸大の校舎も煉瓦造りに蔦が這ってて素敵なんだけど入れるかなぁとか、国立博物館国立科学博物館もなかなか面白いよとか、云いながら進んでいると、また素敵物件を発見。

 何これ誰んち??と凝視したら「黒田記念館」の文字が。洋画家・黒田清輝の記念館だそうで…すが開いてませんでした。今ちょっと調べたら、中もすごくいい感じだったので…これも是非リベンジしなくては。アールヌーヴォーな黒アイアンの螺旋階段とかちょっとたまらないんですけど! 入りたかった…! 確実に洋画より建物見るんだけど!!
黒田記念館

 途中で引っかかってましたが、本当はその先にある国際こども図書館を目指していたのです。お友達オススメの素敵物件らしいとのことですが、どんなのかは全く知らず、あっこのすぐ先じゃん、とのんきにてくてく歩いていましたら、ば…! 手前の建物に遮られて、全く視界に入ってこなかったのに、角を曲がるといきなり! いきなりコレ!!

 逆光だし携帯だし画角狭いし何かいろいろ悔しいんですが! いきなり視界にコレがガーン!と現れるインパクトったらないですよ! どこの欧羅巴の学校だよ的な! 美しいんです荘厳なんですそう!ゴーン!!*3 わたし「こども図書館」て語感から何となく勝手に、北欧インテリア系の、木の暖かみを大切にした素朴な感じの建築物をイメージしていたんですが…まさかこんなゴシック〜ルネッサンスな石造りの素敵建物だったとは…侮っていたよこども図書館…字面の可愛らしさに惑わされていたよ…。
 こちらも、月曜日と休祝日は閉館という…何という…。外から眺め回すだけ眺め回し、写メ撮りまくり、友達はデジカメと携帯の二刀流で激写しまくり、本来のターゲット前に第一次ピークを迎えてしまいました(笑)。たまらない! 窓枠の黒とかほんとたまらない! 写ってないけど、1本1本全部付け根のところに装飾がごりごり付いてるんだよ! 鼻息も荒くなるよ!!

 ああもうほんっとカックイイったらないわ…うっとりだわ…。こちらも調べてみたら、元は帝国図書館の建物だったそうです。1906年に建てられたものに改修を重ねているようで…あの荘厳建築物にガラスの箱をぶっ刺したみたいなエントランスがくっついてて、えっちょっとそれ邪魔!って思いました…がバリアフリー等の観点から仕方ないんだね…。中も、改装前の写真を見るとよだれ出てしまう(笑)。もちろん今もできるかぎり元の形を残して尚かつ明るく風通しよく、子供達が絵本を楽しめるように作っている、のはわかるんだけど! でも明治期の閲覧室の写真なんか見てしまうと…うわあああここに、ここに行きたいよおおおぉ…と泣き崩れそうです(笑)。
 とりあえず入れないので、今回は外観のみでしたが、外観だけでも大変でした。是非とも大階段やら漆喰の天井やらにもお目にかかりたいものです! 建物ツアーも行きたい!
旧帝国図書館建築100周年記念展示会:案内
 前哨戦だけでだーいぶ大変な感じ*4になりましたが、今回の本命はまだこれからです。三菱財閥の創設者、岩崎さんちにお邪魔しなくてはならないのです。上野から御徒町へ移動して、そこからてくてく歩くこと15分ほど、大通りから少し奥まった高台の上に、その洋館はありました。

 うわーい! 本当にあった! ジョサイア・コンドル! 鹿鳴館の評判がさんざんでしょんぼりしてたコンドルに「うち作ってよ」と依頼した三菱当主の粋な計らい!*5 行きたくてでも何故だかなかなか行けなかった岩崎邸、ついに来ちゃった…!
 あとはもう延々と写真を撮りまくり、たまらん〜とか素晴らしい〜とか金持ちワカラン〜とかそんなことばかりを云い、階段やら柱やら列柱やら暖炉やら天井やらをひたすら鑑賞し、やっぱいいなぁ素敵建造物!とツヤツヤしてきました、よ。凄かった、壁紙とかきらびやかで…スチーム暖房のタンクにまで装飾が施されていたり…バルコニーのタイルはイスラム風で可愛いし、至る所にステンドグラス填ってるし、サンルームはでかいし、夢のようです。こんな暮らししてた人がいるんだなぁ…意味わかんないなぁ…三菱すげーなぁ…。
 写真多いので畳みます。

 ↑ボイラータンク? 暖房器具なんだけど、全面に天使とか植物モチーフの彫刻がしてあって…こんなの初めて見たよ…。奏楽堂にもボイラーあったけど、普通に無地シルバーだったよ…。



 ↑この部屋が昨日のラデュレに引き続きコッポラアントワネット的で何だかふわふわしました。可愛い! 色遣いが可愛い!

 ↑アントワネット部屋のすぐ外はバルコニーです。白い柱が並んでるの…イオニア式なの…。バルコニーの向こうは広がる緑の芝生なの! 金持ちって意味わからない!!

 ↑1階の芝生に面したサンルーム。ガラス張り。贅沢に呆れるのを通り越して純粋にうっとりしてしまうの粋です。いいなぁいいなぁ。

 タイルが可愛かった。1階のベランダ部分に敷き詰めてありました。1階の列柱はトスカナ式だそうで…ほんと色んな様式をガンガン取り入れてて面白いのです。和洋折衷どころじゃない(笑)。

 テラス部分と、サンルーム部分の外観。北が正面玄関で南がお庭とテラス、東にサンルームがあります。で、西側は和室が並ぶ完全な日本建築に繋がってる…すごい不思議な感じです。廊下を1本曲がると書院造りになってるの…。でも日本家屋の写真、全然撮ってなかった(笑)。

 和室に続く日本庭園部分で、氷抹茶を頂きました。「を、完食」的に(笑)。緋毛氈〜。

 ↑こちらは別棟、撞球室(ビリヤード室)だそうです。ビリヤードの為に別棟建てるのか金持ち。スイスの山小屋風とのことで、木造の可愛らしい牧歌的な小屋でした。が中は入れなくてちょっと怖い山小屋風になっていた(笑)。あ、洋館から地下道で繋がってるんだ! だから地下へ続く階段があったんだ…!

 そんなこんなで、閉館時間ぎりぎりまで堪能させて頂きました。この日1日で撮った写メ125枚(笑)。マザー牧場こひつじ祭りに匹敵する量だ…しかも最後結局電池切れで終わったし…。

旧岩崎邸庭園|公園へ行こう!
 〆は上野まで戻って、光麺の熟成光麺でお腹いっぱいになりました。濃厚とんこつウマウマー! 味玉もウマウマー!!

 とりあえず国際こども図書館と黒田記念館はリベンジしなくては。あとは大倉山記念館〜。

*1:パンフより

*2:中央2階が音楽ホール部分

*3:@立松

*4:携帯のフォルダとか電池とかが

*5:ってNHKだかテレ東だかでやってた