ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

わんそんぐがぐろーりーであーうーなこれこそあめーりーかーゆきがーふりーだしたーらう゛まーむ

 
 怒濤の3日間を終えて、最初の休演日です。今日は1日、頭の中で何かしらのRENT曲がぐるぐるしていました…おかしい、こんなはずではなかったのに(笑)。油断すると、くりすますべるざーりーんぎーん、とか、もってけーよーこなときゃんどる、とか、どういえばいい、とか、欠片が…出ちゃう出ちゃう! 消しゴムのカスが口にぎっしり詰まってる感じ*1だわ!
 だらだらと、ウィキペディアのRENTページを読んでいて、前にも見たはずなのに、舞台観てから読むとあらためて、逸話のひとつひとつの重さが違って感じられて…おもしろい、そして震えが来る…。一昨日の観劇メモで、Will I?の歌詞は尊厳よりも旅立つ時の方が染みこんでくるなーなんて書いてますが、あの詞のバックボーンを知ってしまうと、…いや、尊厳だよやっぱり…なんて思えてしまう。ただでさえ戸室さんの顔が歪んでしまう場面なのに、…もうマスカラ塗ってクリエには行けないわ…。
レント (ミュージカル) - Wikipedia
 アキータ・エヴィータ!ってそういうことだったのか!! アッキータって何? アッキーナならわかるけど…と思っていましたよ…(笑)。
 あと、ウィキさん読みながらぼんやり思ったことを。いつもの妄想感想です。微妙にネタバレかも。

 
 
 ウィキで「多くのRENTファンはこの*2ロジャーにラーソンの姿をだぶらせ」というのを読んで、ジョナサン・ラーソンは自分の身体の異常を、誰にも知らせなかったけど知ってはいたのかなーとか、どうなのかなーとか、思ったりしたのですが。
 何となく勝手に、ジョナサンが自分を投影させたキャラクターはマークだと思っていたので、「ジョナサン:ロジャー」という見解に新鮮さというか、そうなのかーまだまだ浅いな自分、と思ってみたのだけど、物語を作る上で、全く自己が投影されていない人物もいないだろうと、どの役もどのキャラクターも、きっと少しずつどこかしらジョナサンが含まれているんだろうなと、どんなに作り上げても、どこかしら何かしら少しは…混ざるはずだよね、と。なので、マークのみが=ジョナサン、と限ったことでもないんだろうなーと、思い直したんです。さっき。
 そうは云いつつも、ストーリーテラーであるマークに、物語の視点をゆだねるからには、それはやっぱり一番、ジョナサン本人の視点・立場に近い人物として作られているのだろうという印象は変わらず。恋人はレズビアンの女性に奪われ*3、親しい友人を何人もエイズで亡くして、自分はHIVネガティブで、…少なくとも「俺だけ生き残る*4」とマークに歌わせた時点では、ジョナサンは自分の死がそんなに近くにあるとは、思っていなかったんじゃないかなー、と、先に死んでいく友人達に取り残され、自分だけはひとり生き残っていくんだと、思っていたんじゃないかなーと…そんなことをうすらぼんやりと思ったのですよ。
 でも、そうじゃなかったわけで。マークの為にこのフレーズを書いてから、実際どのくらいの時間が流れたのかわかりませんが*5、「自分だけ生き残る」と自分の代弁者に云わせたジョナサンが、One Work Gloryを完成させた正にその日に亡くなったというのが、何というか…彼本人こそがまさしく、「NO DAY BUT TODAY」、というか…。そう思ったら本当に、病気があるとか貧困とかドラッグとか関係なく、本当に、明日ほど不確かなものはないんだと…いや、常に頭の片隅にその感覚は持って生きようと、うっすら思ってはいるのだけど、改めて眼前に突きつけられる気がしたのです。俺だけ生き残るって云ってたマークの明日だって、あるかどうかはわからないじゃない、と。いい作品が撮れてやっと編集が終わって、さぁ公開の日、にもしかしたら、と…思わずにはいられなくなってしまった…。
 何かまた、おかしなところで涙腺決壊させそうな勢いで目隠し爆走してしまいましたよ。…まぁ、得意技:妄想で号泣、ですからね!

*1:松本限定メタマク

*2:死ぬ前にただ1つ名曲を残したい、と歌う

*3:…きっついなぁ!

*4:"Perhaps it's because I'm the one of us to survive"

*5:でも7年以内なのは確か