ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

憧れの地・マザー牧場へ

 …舌の根も乾かぬうちに旅に出て来ました…(笑)。や、行きたいなー明日天気いいらしいしなーでもひとりじゃなーなんて思ってるところに母上から「明日何してんの?*1」電話が来たので、やー実はさーマザー牧場にこひつじ見に行きたいんだけどさー菜の花も綺麗らしいしさーいちご狩りも出来るらしいしさー、と下心半分くらいで云ってみたところ、予想外にノリノリな反応が返ってきてしまい。あれよあれよという間に、明朝7時に駅前集合となっておりました。ノリのいい母上で助かります。
 電車と高速バスと連絡バスを乗り継いで3時間ちょっと、午前10時過ぎに、木更津からさらに山の方にあるマザー牧場の地をわたくしはついに踏みしめました。いきなり飛び込む放牧の牛たち。うしー! ホルスタインが跳ねてるー!! うれしそーう!! 菜の花も一面真っ黄色、よりちょっと緑が混ざっていてとても綺麗でした。
 写真多くてウザったそうなので畳みます。

 


 マザー牧場は、馬・牛・ブタ・羊を中心に、うさぎやモルモットなど触れる小動物やら、アヒルやらガチョウやら、牧場+自然動物公園のような感じの、広大な…テーマパークっぽい牧場です。園内では牧羊犬による羊の追い込みショーや、アヒルの行進・ひつじの行進、コブタのレースなど、ショー見物的なものから、引き馬に乗れたり、牛の乳搾りしたりの体験系、あとは小さい遊園地みたいな場所とか、広い芝生の公園で自由にお弁当食べたりバドミントンしたりとかもできて、犬も一緒に遊べたりドッグランもあったり、何かそういうひろーいところです。牧場の牛から採れた牛乳で作るソフトクリームや瓶ミルクが味わえたり、やたらジンギスカンレストランが盛況だったり、ポークハムステーキを焼いてたり、なかなかシビアな気分にもなろうとすればなれるところでもあります。羊出産ピークの春は、ちょっと育ったこひつじを抱いて写真を撮れる写真館や、こひつじ誕生館みたいな、まだ母羊と一緒にいるくらいのこひつじが集められた小屋などもあります。広大な敷地なのでトラクターが巡回バスみたいになっていたり、園内遊覧バスツアーがあったり、イロイロありますが、わたくしの狙いはただひとつ、こひつじ見る!!オンリーなので、何はなくともこひつじ館へ急ぎます。
 あ、あといちご狩りも楽しみだったのですが、我々が到着した午前10時過ぎの時点で、場内アナウンスで「本日のいちご狩り受付は定員になりましたので締め切らせて頂きます」なんて云われてしまったので断念しました。うおう競争率高いな! 基本的にマイカーで来るところのようなので、早めに来たお客さんと団体さんでいっぱいになってしまったようです。あ、けっこうの人出でびっくりしましたよーみんな何を求めてマザー牧場!? ひつじ!?(笑)*2
 ひつじ牧場は園内のかなり奥地にありました。ひたすら菜の花で黄色い斜面を眺めつつ登り、もっとその先までてくてく歩き、ぼちぼち羊の姿が見え始めるも赤ちゃん誕生館はさらにその奥で、うっかりお父さんの見事な巻き角にカメラ向けたりしつつ。


 お父さん銅像みたいです。
 やっとやっとで奥に建つこひつじ誕生館*3へ辿り着くと、…いましたよいますよ可愛いコちゃんたちが! べええええ、でええええ、と野太いママたちの鳴き声に混ざって、かわゆらしいメエエエェが聞こえますよ!!



 もう鼻息荒くなります。可愛いったらない。いっこ持って帰りたい。近寄って写真撮ってもぜーんぜんきにしなーい、のほほ〜んとした顔で、柵のパイプをぺろぺろ舐めたり、のほほーんと顔近づけて来たり、覗き込んだら見上げてくれたり。ここにいた仔たちは3月生まれのようで、まだお母さんのおっぱいを隙あらば狙っては、お母さんに邪険にされたりしていました。可哀想に(笑)。ちっちゃいくせに足がぶっとくって、ちっちゃいくせに足はちゃんと蹄で、えさ箱に足かけたりするとコトコト鳴って、とーにかくかわゆいったらない。ぴょこぴょこ歩いたり、よいしょと膝を折ってからえっこらせと座ったり、眠そうに目を細めてたり、寝ちゃったり、ちっちゃい仔たちで固まって仲良しだったり、ひたすらかわゆい。何だもう、この「存在自体が可愛い」という存在は一体。すごいな。可愛いって正義だなずるいな。
 こひつじたちは耳に赤いタグを付けられて、そこに番号が書いてあります。連番の仔たちは双子なのかな。兄弟はやっぱり仲良しで、いつもべったりしてました。ミルク飲むのもいっぺんに、でした(笑)。



 白い御子たちと、あと種類が違う、顔と足が黒い仔もいました。これもかわゆいんですよ〜。白い仔たちがのほほーんと、なーんも気にしてませーん、って感じなのに比べて、ちょっと控えめな性格みたいで、そこもまた可愛らしいのです。



 天気が良くて暑かったみたいで、涼しい隅っこにじっとしてました。で、窓から覗きこんで写真を撮ろうとすると、お母さんたちがぐいーんと寄ってくるので、すいませんすいませんちょっとおたくのお子さんがあまりに可愛らしいので写真を撮らせて頂きたいんですが…と説明しながら失礼させて頂きました。お母さんすみません。
 こひつじたちは生まれた時はしっぽがけっこう長いんです。でも、お尻が汚れて病気になったりするのを防ぐ為に、長いしっぽはカットされるそうです*4。ちっちゃい仔にはまだなかったけど、ちょっと大きくなってる仔たちのしっぽには、付け根に輪ゴムが巻いてあって、それで自然にぽろりと落ちるのだそう。痛くない、って書いてあったけど、…そんなことはないよなー。お耳のタグも可愛いんだけど、でかピアスだもんねぇ痛いよねぇ。でも可愛いんだけどね赤札。


 赤札の左右で雌雄がわかるみたいです。どっちがどっちだったかは忘れちゃったけど。
 あと、こひつじ誕生館だったのに何故か、仔ヤギもいまして(笑)。つい3/16に生まれたばかりの、まっしろくてちっちゃい仔たちがいました。かわゆーい! ゆきちゃんー!!


 まぁとにかくひったすらかぁんわゆくって、わたしここだけで数時間過ごせるわってくらいだったのですが、母上様が空腹を訴えるので後ろ髪を引かれつつおちびちゃんたちに別れを告げました。はああもしまた次に行ったとしても、次会う時はきっとこひつじじゃないよ中羊だよ…。
 それにしても、ひっきりなしにカメラ持った人間が入って来ちゃ「かーわいーい!」なんて云ってぱしゃぱしゃ写真撮って、こひつじたちは平気なんですかね。私が云うアレではありませんが。でもねーあんまりねーへいきそうなのー。のほほーんとした顔で、柵とか舐めてるのー。あのねーよくわかんないのー、って顔してさ…可愛いよくっそぅ。


 …こひつじの写真だけで40枚くらい*5撮ってしまいました。フォトライフにごつんと上げてあるので、お暇だったらどうぞ。→ひつじ - xxkyrixx's fotolife

 そんなこんなでこひつじたちとバイバイして、コンビニおにぎりを食べたり、いちごミルクソフトクリームを食べたり、何か色々しましたさ。コブタレースも見ましたさ。コと云うにはけっこう迫力あるサイズだったけどね。園内には桜もたくさん植わっていて、蕾がどれもぷっくぷくにふくらんでピンク色になっていたのだけど、うっかり咲いちゃってるのはありませんでした…あんだけあったかかったらひとつくらい、アレ?って開いちゃってるのがあってもよさそうなのになぁ。案外律儀なマザー牧場の桜たちでした。



 そして小腹が空いて食べたものたち。ポークソーセージドッグと、ラムハンバーグサンド。こひつじきゃわゆーい!!と散々云ったその口でラム肉頬張って「うんまーい!!」と云う。ポークハムステーキに列が出来ている隣で、コブタレースが開催中。こひつじ抱っこ写真を撮ってから、ジンギスカンでバーベキュー。どこかの小学校で、クラスで育てたブタを食べるか食べないかで大論争、みたいなのを思い出しました。結局食べられなくて、下の学年のクラスにブタの世話を引き継いで卒業していった話と、泣きながらちゃんと食べた話と、どっちも聞いた。小学生に背負わすにはあまりに過酷な選択かもしれないし、賛否両論イロイロあるとも思うけど、わたくし個人的には、きちんと食べた子たちは、食べられなかった子たちが決して得ることのできなかった何かを、得たと思います。みんなで育てたブタの肉を、泣きながら食べた子が、全然美味しくなかった、って云ってたのが、とても印象に残ってる。愛玩と畜産の境界ってどこにあるんだろうかね。何か、その辺りのことをぐるぐる考えながら、それでもベイブは可愛くてトンカツは美味しいし、こひつじはかわゆくてラムハンバーグは美味しかったです。食べて生きるって残酷で無神経。
 小学生たちの心情は食べても食べられなくても、想像するにも追いつかないけど、もし、かつて私と相思相愛だった最愛のわんこが、肉となってほかほか美味しそうな湯気を上げてお皿の上に乗っかって私の前に饗されたら、私は号泣しながらでも食う、と思う。たとえ吐いても完食してやる。いや、どういう状況かわかりませんが。とりあえず、ほかほかにならない為の最善の努力は尽くしますが、それでももしどうしても逃れられない状況下で、ほかほか出されてしまったら、それは絶対に食ってやるわ。
 …あああ何か変な話になってしまった…。いや、こひつじが可愛かったんですってば! ただそれだけでいいんですってば!!
 来年も行きたいです、出来たら3月頭くらいに。まだこひつじが本当にちっちゃいうちに行きたい!!

*1:訳:どっか行かない?

*2:そーでもなさそーでした

*3:まぁ普通のひつじ飼育小屋です

*4:断尾

*5:携帯だけで。デジカメにも入ってる…