ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「刑事の現場」第2回@BShi

 オキちゃんって呼んでいいですか?(笑)
 ゲストに原田芳雄さんを迎えての2回目です。…いやぁ、見応えあった。1話で少々ひっかかってたステロタイプで説明的なセリフも今回はあまり気にならず、終盤ちょーっとダレてしまった印象はあれど、がっつり入り込ませて頂きました。ただの放火事件かと思わせておいて意外な展開、並行して進む複数の事件、迫り繰る拘留時間のタイムリミット、と刑事物の醍醐味をたっぷり含みつつ、でも、中心に通った本筋は違う部分を、言葉少なだけど突き刺すように語っている。1話は涙腺にはあまり関わってこなかったけど、今回は何だかやたらうるうるキタなぁ(笑)。や、あんっっまり啓吾くんが可愛くて涙目になってたとかも大アリですが! あまりに美しいんだもの!! いやほんと、やったら美人でハガハガしてました。ふがふがしてました。凄いわ…何てグッドルッキングなんだろう。
 啓吾・伊勢崎・鵜飼、3人のシーンが多くて、重厚な画面の中で、隅っこで縮こまったり、俯いたり、静かに語りかけたり、涙をこぼしたりする啓吾は、本当に青くて、若いというより幼くて、頼りなくて、でも真っ白*1で、どんなに萎縮して縮こまっていても光り輝くように眩しかったです。はぁ、輝いて見えるよ…。取調室での涙の美しさといったらもう、震える指先も目蓋も鼻の先も頬も桜色にうっすら染まって、奇跡のような泣き顔でしたよ…。幼い頃に「刑事」というものへ抱いていた憧れや理想と、実際になってみて直面する現実とのギャップ。それは、刑事の「仕事」に対するものであると同時に、刑事になっている今の「自分」に対するものでもあって、何もかも憧れていたそれとは違う現実の状況をまざまざと見せつけられ思い知らされる日々に、思わず露呈した戸惑いや逡巡や「こんなはずじゃない」という思いが、透明な雫となってこぼれ落ちる…はぁ、いいものを見せて頂きました。ありがとうございます。「刑事」に限った思いではなくて、何だってそういうギャップや、こんなはずじゃない、とか、本当にこれで良かったのか?なんてぐちゃぐちゃを、誰しも抱えて引きずりつつ仕事してるんですよね。それをわかりやすい形で見せてくれて、何か、いいな、と。橋の上での謝罪シーンもたまらなかったし*2、被害者の母を訪ねたシーンも素晴らしかった*3です。啓吾はアレなのね、「何も知らせない」側であると同時に「何も知らされない」側でもあるんですよね。今回ほんと、秀逸なシーンばかりで1時間とは思えない中身の濃さだわ。
 啓吾の父のエピソードも出て、何かこう、色々な気持ちの綾が絡まり合い交差し縺れ、な感じがとてもぎゅんぎゅんしました。ベテランチームの加藤父に対する思いと、それを踏まえて啓吾に向かう思い、良介・昭太の啓吾に対する思い、それぞれ違う方向から見つめる視点が面白い。それぞれ違う視点から見られる啓吾が面白い…というか、ぎゅんぎゅんする(笑)。良介の啓吾に対する気遣いとかね! 良介は実はすごく優しい子なんですねー。岸田さんに憧れながらも、生来の優しさがどうにも首を傾げさせてしまう感じがすごくイイ。「苛められてた過去」設定がもう少し描かれないかなー。ああ、あと2回とかいってちょっと信じられません。あと5回は欲しいよ! もったいないよー! じっくりねっとりじったり掘り下げて粘着質に描写して頂きたい美味しい設定やエピソード満載なのに〜。
 美人鑑賞的にも2話はねー凄いですねー。啓吾と良介のジョギングなんて美人が二人並んで走ってるわよ。訳わからないわ東和市住みたいわ私も夜がんばってジョギングするわ。夜目にも白い美人が二人。ふんわりくしゃ髪もジャージも可愛らしく、鵜飼に突き飛ばされてもほとんどふらつかない足腰にリボルバーの幻影を重ねたり(笑)。基本的にどのカットもどのシーンも、映るたびにもれなく美人さんで、ほんと目に優しいドラマですよ! 眼福ですよ!! ウサギの飼育係ですよ!!! え、誰がウサギだってエェ!?*4 トイレの洗面台で鏡に映る顔をじっと見つめ、お前は何者だと問いかけるように、自らの内側を、その中身を、探るように見据える顔が美しかったです。美しくて涙出たわ。
 そして2話のわたくし的メインゲスト(笑)だったのが小松さん! びっくりしたー!! え、あれ、今のシュルツさん…だよね?なんて思いつつ、いっかにも〜!な顔見せシーンに、こりゃ絶対何かあるぞあるぞ、と期待していた(笑)ら、やっぱり何かあったはあったけど、えええまさかそんな!?な再登場で…素晴らしい。怯えた仔リスのような啓吾と良介2ショットも素晴らしいわ! 素晴らしいと云えば瀬戸山さんが色々好きというか美味しいというかタマラナイんですが! ふんわり笑顔とキュートボイスであのエスっぽい感じが最高です。書類手伝ってくれるのとかいいなぁ! 野下さんと瀬戸山さんは、倉庫に突入する前に、拳銃がモデルガンだってわかってたんですねーさすが2係!
 おべんとシーンが何度かあったのも良かった。今週の「鑑識の現場」が良介不在の啓吾ちょっぴりだった分、ありがたかったです(笑)。仲が良くても奥までは踏み込まない、不器用な、現代っぽい気遣いとか、なのに古風に将棋とか、平気な振りしてそーでもない啓吾とか、それでもキャイキャイ可愛い空気とか、何もかもひっくるめて大好きなバックヤードシーンです。
 ラストの伊勢崎のアレは、あと2回で色々ある、ってことですよね! そっち(伊勢崎の気持ち的な)も決着付けるんですよね? ああほんとに4回なんて短すぎるってばー。
 予告。マフラー! マフラー!! 張り込み! 張り込み!! 瀬戸山さんと一緒!!
 しかし張り込みシーン?の啓吾の双眼鏡、目の幅に合わせて広げられてないのが気になるのですが(笑)。え、それじゃ見えないでしょ。
 ああ地上波始まっちゃう〜。

*1:顔がって訳じゃなくて…いや顔もだけど

*2:こういう、個人ではどうにもできない「組織」絡みのアレコレ的なものが凄く好きです。SPのラーメンズ片桐さんゲストの掃除屋話ラストとか!

*3:あのお母さん役の方すごいですね

*4:おかしなテンション