ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「鬼太郎が見た玉砕」

 NHKスペシャルのドラマでした。
http://www.nhk.or.jp/nagoya/kitaro/index.html

 ううん…やっぱり何というか…虚しくなるね。悔しくなるね。やりきれないね。第二次大戦日本軍ものは本当に、そういう感想しか抱けないから、見るのがイヤなのよね…。こんなことやっておきながら、未だにこの国は…とか思うと余計に虚しくなったり腹立たしくなったりするからもっとイヤなのよね…。
 とぶちぶち思いながらも有起哉さんなのでがんばって見ました。香川さんがとても水木先生に似ててびっくりした。水木先生にも、水木先生の描く丸山二等兵(ご本人)にもそっくりで。有起哉さんは丸山二等兵の戦友でご出演でした。…ゆっき、水木キャラに顔似てるんだね…(笑)。マンガ←→ドラマの切替でも全く違和感のない二等兵顔でございました。知らなかった! バナナ抱えて会心の笑顔だったり、眠そうだったり、ニヤニヤしてたりぐったりしてたり色んな顔が見られて…見られたんだけど…死に顔は見たくなかったですよ…。だからやなんだよぅ戦争物はぁ。悔しいなぁ。腹立たしくて不条理なことしか起こらないんだもん。後半は亡霊的なアレで再登場されましたが…怖くなかった! それは良かったです…。
 戦争は本当に不条理でバカバカしくてバカバカしいことの為に命が断たれて苦しみしか生まれなくていいことなんかひとっっつもない、腹立たしくて虚しいばかりだけど、でもこのドラマはそういう部分だけで出来ているわけではなくって、ちょっとミステリーっぽい雰囲気*1もあったり、鬼太郎目玉親父ねずみ男もちょろりと出てきたり、現代*2パートはわりとコミカルだったり、で…その辺が救いでした。シュークリーム頬張る香川さんが何だかとても可愛らしいと同時に人間臭くて素敵でした…好きなだけ食べて下さいどうか…。
 島田久作さんが軍医役で出てらして、久しぶりだったけど相変わらず…カッコイイ(笑)。ラララライチ! マーキュロ!! 加藤!!*3それにしてもあんまりだ、と思うのですが、同時にあんなことがあの時期はそう珍しいことでもなく起きていたんだと思うと…もう、やりきれねぇとしか。色んな意味でがっくりします。「玉砕こそが犬死にです!」なんて…口に出すことすら叶わない時代だった事実がね。がっくり。
 こうしてアレルギーはさらに強くなっていくのです。

*1:いやどっちかっつーと「ほん怖」系かもしれないけど

*2:昭和40年代

*3:東京グランギニョルとかMMMとか見たいすごく見たい