ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「すけだち」@新宿コマ劇場

 そんな暑さの中ですが行ってきました。初コマ劇場かな。DVD撮りのカメラがマチソワとも入っていました。グッズ販売はブロマイドがたくさんあって、さすがはハロプロ+テニスのミュージカルの子出演作品!という感じ。客層もそんな感じでした。若い女の子と男性諸氏。あとおばちゃん集団とか…は…まぁいいや(笑)*1
 ほぼどセンターの前方で、大変見やすいお席でした*2。ストーリーは、ベースに「銀河鉄道の夜」を敷きつつ、スペースSFアクションアイドルデスメタお笑いミュージカル活劇…何でもアリってことですね。出演者が多くて場面転換も早く、話は難しくはないけど展開がジェットコースターで、だけど無理矢理コンパクトに詰め込みました!的な全体の印象でした。でも、詰め込み気味のストーリーとえ? アレレ?な展開も、演者の元気と勢いと気迫とノリでぶっ飛ばしてオールクリアー。力業っちゃー力業なんだけど、その勢いをこそ楽しむべき舞台だと思います。面白かった! 3000円くらいでならもう一回見たい! かなりいっぱい人死に出てたけど…!*3
 とにかく有起哉さんが、目が離せません。「銀河青年隊」なる、アイドルメダ星を独裁者から取り返す為に救世主を捜しに地球へやって来た3人組のセンター(…)(でもホントだもん)、白鳥尽さんでした。この銀河青年隊が…やべぇ。死ぬ。笑い死ぬ。もちろん、殺陣パートではかっこよく(北村さんはぐねぐねでしたが)、シリアス芝居パートはなかなか感動的だったり泣かせる方向だったり、姫様とグレ…ちがう、えっと、白鳥スワンさんの話なんかはもう、ほんと熱演で姫様きっとよだれだらけよ?みたいな感じで凄かったのですが、…ですが!
 ああ、踊って歌ってるよ…しかも両脇若手(青柳塁斗くんと森山栄治くん)がピキピキ機敏にかっこよく踊ってるのに、真ん中の人がぐねぐねしてるよ…さらに超幸せそうな顔して踊ってるよ…。青年隊は3回くらい歌って踊って下さいました。面白すぎるよ真ん中の細長い人。しかも2幕で歌うお歌、いきなり有起哉さんソロから始まって…すいません死にそうでした。確信犯め…!! 仰け反って笑っちまって後ろの人に迷惑かけそうだったのでずるずると座席からずり落ちて笑ってました…ああオモシロい。たまらない。美味しい。狙いすまして音痴。しかも「げっちゅー」とか云ってんの、たまらん! あと同じ曲のリプレイみたいなちょっとテンポダウンしたアレンジがあるんですが、その時の有起哉さんの顔が…あまりに秀逸で…凄絶でした。薄目開けてニヤァ〜って笑ってんの…素敵そしてキモすぎる。キモ過ぎて素敵。
 皆さんけっこう衣装替えがあったりして、色々カッコイイのとか面白いのとか着てたりしたのですが、有起哉さんはほぼ着たきり雀。グレーの全身タイツというかツナギというか何というか…な、ウルトラ警備隊員みたいな戦隊服に白鳥の羽根がふわふわ付いてる面白い格好でした。白ブーツかと思ったら膝下白タイツ+編み上げスニーカーだった! 絶妙に残念!! でも、グレコ系メイクにエクステ付けててなかなか美形でした。あ、車掌さんルックは素敵だったです。ロングコートの胸元から白鳥の羽根がはみ出てるのはご愛嬌。むなげじゃないよ*4。後ろに向かって歩いていくところがありまして、どうしてもグレコさんの「壁に触って戻ってくる」に見えてしまいました…ゆっきってアレよね、カッコつけて歩くと足が勝手にアンドゥオールよね(笑)。バレエダンサーみたいな歩き方するのが面白くてたまりません。ああ素敵。
 予想よりもゆきやさんは出ずっぱりで見せ場も多くて美味しい役で、時に格好良く時に可笑しくそして時に首が長く、とても楽しめてしまいました。気負わずに見られるのっていいねぇ! 随所にメタルマクベスを思い出させられてしまう点もあって、夜が長いとか明けないとか何か聞こえたし。嵐の夜とか何か云ってたし。核兵器隠し持ってるし。どーん!って鳴るし(笑)。
 あややは…とてもあややでした。ザッツ☆アイドル!て感じ。歌に不安を抱かせないのはすごいことだと思います。危なげなく聞ける。貫禄さえ感じさせる。筧さんはもう、流石。腰の重心が決まってるから殺陣がビシッとなるんですよねー。歌も上手いし声もいいし。ダメ親父だったけどかっこよかったです。時東ぁみちゃんは可愛かったです。眼鏡キラーン☆連発でした。あ、噂のセクシィダンスは大変セクシィでした。身体柔らかいんだねぇびっくりしたよ。終演後にロビーで早速握手会やってて、あっれーさっきまでカテコでステージにいたのに!と驚いた…お疲れだろうにキラキラ笑顔でやっぱり眼鏡キラーン☆を連発してらっしゃいました。プロだ…! 宮川大輔さんは…わぁかっこよかったよ(笑)。悪役は得てしてカッコイイものですが、デスメタルもかっこよかったし声も良かったし、悪い時と笑える時のギャップというか、笑える時に垣間見えてしまうイイヒトっぷりのギャップが可愛らしかった。あの全身タイツは凄かったけど。ギャル曽根ちゃんは出てくるだけで癒し系。明太子閣下。メイドさんの格好が可愛らしく、すんごい華奢で細くて、あの大食いは一体どういうコトになっているんだろうととても不思議でした…。演技というよりそのまんま素、みたいなもんでしたがそれはそれで成り立つ役だったからいいんじゃないかしら。可愛かったし。最期も良かったなぁ。トミーこと富岡さんは、びっくりの子供役でした。何かちょっとローマンとかぶりそうな感じで…。でもトミー小さくて可愛いからちゃんと子供に見えた。すごい。若手くんたちは、いまいち判別つき難かったのが申し訳ない感じですが…青年隊のふたりと、あと宮川さんの両脇ふたり、あと双子の兄弟くらいしかわかんなかった…。お姫様の青谷優衣ちゃんはもうちょっと見せ場があっても良かったんじゃないかなぁ…人数多いからなかなか大変そうですが。ゆっきの腕に抱かれてつばき浴びせられるのは大変だと思いますががんばって下さい。あそこの有起哉さん、もう渾身だからきっとスゴイと思うわ…(笑)。
 コマ劇場はセリと回り舞台がもの凄くて、どこまで回るの!?とかどんだけ上まで昇る気!?とか色々そういうのも面白かったです。回り舞台の向こう側でスタンバイしてるのが見えたり。
 が、マイクトラブルが酷すぎるよ〜。今日DVD撮影のカメラ入ってたのに! 1幕の途中から有起哉さんマイクがぶっちぶちぶっちぶち途切れてエライコトになってて、2幕で直った!と思ったら今度は筧さんのマイクがほぼ壊滅。クライマックスで主役のマイクがアレってどうなんですか。何かいいセリフがまるまる聞こえなかった…。で、マチネはラスト20分くらいの有起哉さんマイクがぶちぶちだったらしく…え、どっち使ってもゆっきマイクトラブルじゃんDVD! 大丈夫なんですかね!?
 とにかく、細長い人から目が離せない舞台でした。凄かった…夢に見そうな笑顔だった…。あ、カテコでは何だかとっても可愛らしい笑顔を振りまいておられました。子犬のような笑顔でお手振りされてました…何あの可愛い人。超大型の子犬。
 チラシにキャバレー本チラと、欲望という名の〜本チラがありました。あと海老蔵宮沢りえ長塚圭史のドラクルも。ドラクルのチラシが美しい〜アールヌーヴォー。

*1:空席目立つからなぁ

*2:fさんありがとうございました!

*3:ちょっと勢いで人死に過ぎ…と思うくらいに

*4:そんなこと誰も云ってない