ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

「アヒルと鴨のコインロッカー」

 舞台挨拶付き試写会の招待状が余ってるんだけど行かない?と誘われて、わーい見る見る!と軽い気持ちで行ってきたら、エライ目に遭いました…。
アヒルと鴨のコインロッカー | 人生を変えるほどの切なさがここにある。
 オフィシャルサイトを一応貼っておきますが、出来たら予告など一切見ずに初回を見て頂きたいなぁ、と。今初めて予告を見て号泣したわたくしは思います。うわああああ!!! らくしょううわあああああ!!!!!
 仙台に遅れること約一ヶ月、ついに東京でも始まるわけですが、このひと月間の仙台在住友人のアヒ鴨フィーバーは一体どうしちゃったいんだい?という勢いで、わかった、わかったからまぁとりあえず落ち着けよ、と軽く生暖かい気持ちで見守っている風だった、のです、が。
 …仕方ない。こりゃあ仕方ない。しかし仙台には行きたくない、ロケ地も回りたくない…。多分今、仙台に新幹線で行ったら、到着アナウンスで泣き崩れます私。牛タンで泣けます。…ううううう*1
 ネタバレをせずに語るのが非常に難しい作品でして、とにかくいいから水曜日でも毎月1日でもいいから一回見て下さい。という気分です。後半1時間、本当に、涙出っぱなしでした…。あのねー一人暮らしの本からエンドロール終了まで絶え間なく流れ続けた。カラカラですよ。笑えても笑い泣き。人がいなけりゃ号泣してたのに。そしておそらく、次見たら冒頭から号泣コースです。そういう映画です、そういう作りになっている映画です。…ううううううう。
 正直なところ、あらすじとキャストを見た時点で、いわゆる「トリック」的な部分は何となく予想がついていて、ああやっぱり…!という感じだったのですが、そのトリック部分は物語の大事な部分ではあるけれど決して主軸というかそここそが!というツボではない、というかそこだけがツボではない、というか、なので、…全然泣けました。ミステリ的にも全然問題ナシ。散りばめられていたパズルのピースが後半、パチンパチンと音を立てて嵌っていく快感はミステリそのままに、そこに現れる隠されていた絵の、何と………うううううう。悲しくてかっこよくて愛しくて切なくて暖かくて冷たい、ことか。後半になるにつれて、前半で語られたことばのひとつひとつ、セリフひとつひとつ、仕草ひとつひとつ、何もかもが、がらりと色と意味を変えて蘇ってくるのです。蘇るそれぞれがもう…泣けて泣けて。ああ、何ちゅーもんを作ったんだ。何ちゅーもんを演じたんだ。
 瑛太がとにかく…カッコイイ。格好良くてせつなくて悲しくて愛おしくて泣ける、今なら割引券になってる後ろ姿写真だけで号泣できる。ふと、「瑛太が…」と思うと一瞬、愉快になってしまわなくもないのですが、そこさえ思わなければもう…たまらない。前半の「かぁっっこいーーい!!」が後半に全て号泣ポイントに転化されるのも凄い。…本当に、凄いものに出たなぁ。濱田岳くんはとてもキュートで、典型的な巻き込まれ型主人公だけど、根っこの強さを失わない感じがとても…特に後半〜ラスト、力強くさえ見えて…でもあの二人のその後を思うとまた泣けて泣けて泣けて泣けてくっそおおおおおぅ!!! あとは…あんまりキャストについてもアレするとアレなのでアレですが。田村圭生さんの声と言葉は流石です。イイ声してるんだな〜! キムラ緑子さんも出てました、主に電話の向こうが多かったけど。関めぐみちゃんも可愛かった、真っ直ぐに伸びた背が綺麗だった。………ううううううう。
 昨日の瑛太さんご出演ラジオ*2で、劇中全編にボブ・ディランの「風に吹かれて」が流れると云われていて、どんな風に使ってるんだろう?と思ったのですが、…全編でした…むしろ主役でした…いま聞いたらやっぱり号泣ですよ…。
 本当に良作だと思います。でリピートしたくなる。リピートしたら号泣必至だけど、全部わかった上でもう一度観たいです。…STMBもそういう映画だったなぁ(笑)。
 で、上映前に舞台挨拶がありまして、髪がさっぱりしていた瑛太さんやら、ドレス姿の関めぐみ嬢やら、監督さんやら、やたら好青年な田村さんやら、実物はさらに可愛らしい濱田くんやら、存じ上げませんで申し訳ない芸人さんやら、監督さまやら、がご登場されて、ご挨拶なさったり思い出を語ったり仲良しだったりゲイだったりしたわけですが、…正直、映画本編にアレされてあまり覚えていないのであります…。髪がさっぱりした瑛太さんは遠目に見て妻夫木くんみたいだった、とか、濱田くんのハーフパンツから出た足は一体どうなっていたの!?(遠くから見たらアザだらけなのかと思った)(おそらく何か柄スパッツのようなものを履いていたのかと…)とか、相変わらずオセロブームは続行中らしい、とか、えっとえっと都市伝説?*3 あ、瑛太さんはよく仙台で夜の繁華街に消えていったらしいですが都市伝説らしいです。あと、プレス向けの写真撮影の時に、瑛太さんが隣に立っていた濱田くんに腕を回したり、濱田くんも何かこう、寄り添うようにしていたり、して、何か可愛いというか、ああ仲良いんだなぁ、と微笑ましく思ったのですが、今思い出すと…ううううううう。そりゃああんな芝居してあんなんなって…仲良しにもならぁな…。
 さて次回はいつ行こう。もう最初からタオル顔に押し当てて号泣する準備万端で挑んでやる。おそらく、冒頭の「BOOK」で泣き崩れられます。うわああああああ。

*1:リアルに泣いてますが何か

*2:今日もだけど

*3:これがよくわからない