ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

血の婚礼 蹄鉄8打ち目

 ソワレ観てきました。
 何か、何でだろう、ものすっごく…重かった。カーテンコールのフラメンコ終わっても、私の眉間が晴れなかった…。舞台の出来がどうとか、そういうんじゃなくて、何だろう…ずっしりキた…最前列というわけでもないんだけど…ほとばしる演者たちの感情にアテられてぐらぐらになってしまった…。つかれたと云うか辛い。それだけ凄かった、のかも知れないけど、それを受け止めて、舞台として楽しむには、私の何か、どこかが弱かったのかな。舞台に負けたのか…。こんなに重い観後感*1を受けたのは、今日が初めてです。怖かった。
 そう、怖かったのです。レオナルドが、花嫁が、怖かった。多分この恐怖感は、私個人のものであり、私個人の問題が原因なんだろうけど。二人の苛烈なまでの感情表現が、私には恐怖としてぶつかってきて、それに勝てないままラストを迎えてしまった、のかな。
 舞台上でのレオナルドの苛立ちや焦燥、怒りが、踏み鳴らす靴音が、花嫁の激情が、涙に濡れて歪む顔が、舞台上で演じられている芝居だとわかっていても、怖くてたまらなかった。自分に向けられたものじゃないって*2わかっていても、お腹の底が冷たくなってざわざわしてくるような恐怖を覚えた。レオナルドがテーブルをひっくり返した*3ところでそれは決定的になり、そこで覚えた恐怖が消せないまま、結局最後まで持ち越してしまった。
 レオナルドや花嫁本人に対する恐怖ではなくて、噴出する激しい感情に対する恐怖です。…ダメなんだよなどうも…幼稚園の時、隣の席の子が先生に叱られてると、関係ない私が隣で泣いてて、先生がびっくりして親に報告したらしいですが、多分その頃とあんまり変わらないメンタリティなんだろな(笑)。
 正直、テーブル倒された少女と同じくらい怖がってました…泣きそうだった(笑)。いつもはそんな風に思ったことないんだけど…今日はちょっと、勝手に凹まされました。つかれたよぅ怖かったよぅ(泣)。
 いつものメモは、後ほど改めて。シャツ破りはもう、ハプニングではないんだね! 破られる前提の縫い目なの?(笑)

*1:そんな言葉ないけど。読後感的な

*2:当たり前だっつの

*3:正にちゃぶ台返しでした…