ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

それでも日常は変わらない

 暗い話なので閉めます。

 
 
 身内に不幸がありまして葬儀に参列してきました。父の妹の旦那なので伯父だか叔父だかにあたる人でした。まだ若いし、具合が悪いという話も聞いていなかったので、何で?と訊いても、母の答えは歯切れ悪く、何となく察しました。
 従弟がいまして。大学生の一人息子さんで。最近ほとんど顔を合わせていなかったのですが、印象としては甘ったれの坊ちゃんという感じで。坊ちゃんと云ってももう東京で一人暮らししてるのでそんなことはないハズなんですが、どうしてもね。幼少時のイメージがね。
 そんな息子と、身体があまり丈夫でない伯母をおいて、発作的とは云え突然。鬱だったそうですが。気丈に挨拶する従弟と、小柄な喪服の伯母を見ながら、何ともやりきれない気持ちのところに、誰だか知らんけど勝手な事をぐちぐちと云う他人の声が聞こえて、これだから葬式ってのはイヤなんだと無性に腹立たしくなりました。いや私だってこんなことにでもならなければ滅多に顔も出さないほぼ他人なので、ご遺族*1にとっては同じだろうとは思いますが。訳わからない議員やらオブチユーコ嬢やらの弔電拝読を聞いたりしながら、自分の親の葬式はこんなのイヤだなとかぼんやり思ったりしたわけです。あんたら関係ないじゃん。
 しかしアレだ。いくら発作的とはいえ、自分の妻と子にあんな思いさせるような死に方は何があってもいかんだろ。私だったら恨む。何なんだ一体。父親から一言もなく突然先立たれた息子はそれをどう受け止めればいい。自分は一体何なのだと思えばいい。涙も見せずに位牌を掲げる背の高い従弟を眺めながら、ひたすら怒りしか覚えられなかったわたくしは、ただ遺影をにらみつけておりました。哀悼の意とか覚えられなかった…。酷い、最悪な死に方だと思った。さいごのおわかれ、で見せられた死に顔は、化粧や何やでやっとやっと整えたであろう、でもどんなに整えてもここまでしか出来なかったであろう、酷いものだった。こんな顔、妻子に見せちゃいけない。こんな顔で死なれて、残された方は、どうすればいいんだ。やっぱり怒りしか感じられませんでした。
 そんな葬儀でした。あーやだやだ。やりきれない。どうか従弟が、自分の存在に疑問を抱いたりすることなく、親子二人でこの先、幸せな人生を歩めますように。遠い親戚という名の他人だけど、祈らずにはいられない。

*1:私も遺族側だったけどさ