ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

天蘭舞踏会に行ってきました

 先週末、ちらりとふらりと行ってきました。お寺の地下の劇場は大入り満員でした。面白かった、格好良かった!
 一心寺キャッスルの城主・間久部とその従者・ミカヨン・シューマッハは嵐の中道に迷い、三人の魔女と出会う。魔女たちに導かれ、踊りに取り憑かれた魂が集まる「天蘭舞踏団」へ足を踏み入れる間久部。金と名声を求め、若さと美貌で選んだ舞踏団員で「ザ・クールビューティーズ」を結成、芸能界デビューを企むが…。
 …的なストーリーにダンスを散りばめ笑いをまぶし、2幕2時間半のフルボリュウムで魅せてくれました。何かもう、このタイミングでマクベかよ!とか、三人の魔女が鍋かき混ぜながら「きれいはきたない、きたないはきれい」やら「ひきがえるが呼んでいる」やら云ったりとか、中川先生いろいろ全開!とか、中山陽子先生がええっそんな!?とか、そりゃもう大変でしたよ…。ぶるぶるしてたので非常に大変でした…あと劇場小さくて足がきつかったのもありますが。とりあえずクールビューティーズはデビューしたらいいんじゃないかな! 
 お芝居パートはお腹の底から笑わせてくれるのに、ダンスパートはほとんど硬派にダンスを見せる、メリハリの利いた演出でした。いやー狭いハコなのに客席通路で踊る踊る! 近い近い足踏まれそう!! でも楽しーい(笑)。パワフルなヒップホップあり、セクシーな椅子ダンスあり、しっとり妖艶なモダンあり、やたらカッコイいジャズあり、コミカル不条理系モダン?あり、アイドルあり、歌ありショータイムあり禁断の恋あり、ほんとオナカイッパイです。楽しかった…。
 アイドルグループ「ザ・クールビューティーズ」が秀逸でした。ヨーコ様*1率いる若さと美貌を誇り努力なんか大嫌いアイヘイト!な、何事もクールに美しく、私が一番美しく、のクールビューティーズ。「ザ・クールビューティーズの唄」がありまして、唄って踊れるのですが…あれはレコーディングとかされたんですよね…? 曲のカケラが頭にこびりついて未だに回るクールクールクールビューティ熱くならないで♪です。まーぼーろーしー(下降半音階)。ヨーコ様がまたぶっ飛ばして…いや吹っ切っていらっしゃって…赤*2とか花*3とか思い出すと死にそうになります。ひぃひぃ! でもみんな可愛くて踊れてカッコイイから本当にデビューしちゃえばいいのに。
 あとは重箱の隅をつつく様なアレですが、がっつり1曲踊り終わった間久部様が缶入り酸素吸った後、酸素の吸入口を取り外して耳につっこんだり(耳の穴かっぽじってよう聞けよーとか云われた)、それに缶の酸素注いで飲んだり(いや穴開いてるし!)、あまつさえ両手で回したり(お茶か!)、細かく遊ばれているのをじったり見てヒィヒィ笑っておりました。見てない回に何してたのかがまた気になるんだよな〜。あと、三魔女様の中のひとりが本当にビョークにそっくりで、特にエゴラッピンにアテ振りしてる時がめちゃくちゃ似てて、あー…本当にビョークだ…残念ながら(?)そっくりだ…と思ったらもうそれだけで面白くて目が離せなくなったり、ミカヨン様が普通にかっこよくて惚れたり、踊ってる間久部様は悔しいほどにやっぱりかっこよかったり、でした。動いてる間ももちろんだけど、動きを止めた瞬間がすんごい格好良くて…踊るって動きを見せることでもあるけど、静止を見せることでもあるよな、とぼんやり思いながら口を開けていました。阿呆のようです。いや阿呆です。動きが美しいと、それが止まった瞬間に目が行く。でその静止の瞬間が美しいと、それに続く動きが際立つ。そんな連鎖反応が美しく動く、踊る、なのですな。最後の舞踏会シーン、狭いステージにあれだけの数の黒衣の男女が並ぶと、それだけで圧巻というか迫力というか、すんごくかっこよく感じたのは何だったんでしょうか。またミカヨン様*4のドレスがすんっごいんですよ! セクシー! なのにかっこいい!! 綾さん*5 *6じゃなくても惚れる!! 宝塚男役をさらにダンディかつストイックな感じにした感じです(笑)。なのに露出の高いドレスも完璧…凄かった…。
 フィナーレがサディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」だったのがまた何というか個人的にツボに刺さるというか。カエラ版でしたが。ミカ版はリアルタイムはともかく*7、好きです。桐島かれんがライブで歌ったのも何か味付けが全然違って面白いし、カエラのもまた違ってて面白いね。
 そして、せっかく一生懸命覚えようとがんばった「ザ・クールビューティーズの唄」のサビ以外の部分が、たいむまーしんにーおーねがいたい♪で上書きされてしまうのでした。まーぼーろーしー(下降半音階)。
 見終わってから通天閣下に並ぶ串カツ屋のひとつに入りました。ちょうど1年前にアネキがデンジャラスなアレでメガネのゆうたろうくんが闊歩してクランクアップだった辺りです。おかげさまで通りを歩けば、外にこれ見よがしに展示してある有名人サイン(のカラーコピー)の中に見つけましたよ見慣れたサインを。しかも近くの串カツ屋2店で同じ日付。1日何回食べたのかそれとも食べなくてもサインだけ持って行かれたのか。
 串カツは大変美味しかったです。牡蠣絶品〜。ソース二度漬けはしませんでした。そうかマーシャルがなりたかったのはこれか…とぼんやり思いながら。そしてデザートにいちごの串カツとバナナの串カツとアイスクリームの串カツを食べましたが、どれも普通に食べた方が美味しいだろうという結論でした。いちごには練乳が、バナナにはチョコソースがかかっていたので、ソースは漬けませんでした。アイスは出てきた時点で溶けていました(笑)。そりゃそうだ。

*1:ええ、あの、陽子様です…

*2:OR

*3:WL

*4:ふつうに様付け

*5:禁断の恋の主人公にしてクールビューティーズの№2

*6:すごい可愛い

*7:さすがに生まれてない