ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

訃報 岸田今日子さん

 すんっっごい好きなんですよ!と主張するほど、意識して好きだと思っているわけではないけれど、心のとても端っこの辺りにいつも小さく居続ける。そんな風に好きだったんだなぁと、訃報を聞いて思いました。久々に号泣した…。
 渡辺謙さんがハリウッドに行かれる前に、長年演じてきた作品を、私はすんっごい好きでして。それはすんっっごい好きなんですよ!と主張する好きだったんです。
 「御家人斬九郎」。どうしてDVD化されていないのか、されないのか、わけがわからない。理由がみつからない。ビデオ録画はかなりしていたのですが、何故かあの…伝説の最終話だけ録ってない…何故だ…。
 最終回語り始めるともう、あの、記憶の中のシーン解説からカメラワークからハイここでクイーンの「ショウ・マスト・ゴウ・オン」のイントロピアノがスタート!からアレしてしまいそうなので触れずに行きますが、5シリーズまで製作されたこのドラマの、渡辺謙さん演ずる斬九郎の母上様を演じて来られたのが、岸田今日子さんでした。だから、私にとってはムーミンでもハムテルの母でもなく、松平真佐女さまなのであります。気高くチャーミングで鼓の名手の、グルメなお母様。初鰹だの鰻御膳だの、四季折々の江戸グルメを堪能される姿が目に浮かぶのです。美味しそうなのです。
 斬九郎シリーズは完結して、江戸は終わり明治の代が来て、もう終わったんだな、と思ったし、さらに渡辺謙さんがハリウッドであんなになってしまわれて*1 *2、もうムリなのは重々承知の上だったのですが…岸田さんが逝かれて…いよいよ…不可能になってしまったなぁ、と。
 ああ…本当に、地味〜に、大好きだなぁ。一度舞台を観てみたかった、と今になってやっと思います。
 美味しいものたくさん食べて、鼓打って、「九郎や〜」って云ってて下さい。おやすみなさい、真佐女さま。

*1:いやいいんです凄いことです

*2:でもあまりに遠くなってしまったよ…