ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

僕たちの戦争

 やっと本編です。色々思う所ありまして、ブログ巡りや感想読みなど、さるるに関しては一切していません。なので、おそらくこう…世間一般とはズレた感じになるだろうとは思いますが、まぁその辺は。いつもズレ気味だし。いいんだ別に。
 そもそも、原作を読んだ時点で全然ピンと来なかったし、健太も吾一も、そんなに魅力のある、引き込まれる、これを是非未來さんで見たい!!と思う、ほどのキャラクターにも感じられなかったもので、正直このドラマに対する個人的な期待としては、動く新しい未來が見られる、そのくらいの薄〜いものでした。元来、「戦争モノと難病モノは見ない」とわりと心に決めているので、さとうきびも広島も見てないし、再放送してても見ようとも思わないし、今回ももし未來さんが出ていなければ、まぁまず見ないだろうな、と*1。そのくらいの薄い期待度と、ほぼ皆無な思い入れで見るドラマでした。
 ちょっと出かけていたので、リアルタイムでは見られなかったのですが、見られない間に携帯に入ってくる未來友達からの実況メールが、時間が経つに連れて凹みに凹んだものになっていくのもまた何というか…で。まぁ私はストーリーとかには期待してないから別に多少アレでも全然いいやーと軽く流しておりましたが、その凹みようがまた見事だったので、ああわかったやっぱり期待しないで観るね、と一切の何というかハードルというか心構えというか身構えというか肩の力というか、をすっぱり放棄して、ある意味とてもリラックスして、本編に臨んだわけです。
 これが、結果的に非常に良かった気がします。
 見終わって、最初に思ったのは、えっ? これのどこにそんなに凹む要素が? でした。私すんごく楽しめたんだけど! 楽しかったんだけど!! 面白かったんだけど!! 確かに、2時間という枠に収める為に、端折らなくちゃならないエピソードとか、こことここを切ってくっつけて、みたいなのとか、ああ時間ないからサクサク進むなぁという感じとか、はたくさんあって、もったいない気もしたけれど、「スピーディでテンポ良い展開」という風に上手く出来ていたと思います。4時間ぐらいやられたら、逆にダレるかもしれない。というか、ドラマの温度と、展開の速さが、上手く合っていたと思う。このドラマの温度には、あれくらいのスピード感と畳み掛けるような勢いがちょうどいい。むしろ勢いで行ってしまうべき。雪崩れ込んでも崩れなかった、持ちこたえるだけの踏ん張りが効いていた感じが、逆に骨太な印象でした。何だろう、期待しなかった分、すごく良く思えるのかな。私全然凹まなかったよー?
 もちろん、未來さんは文句なしでした。何かね…期待しなかった分、予想をはるかに超えて、吾一も健太も魅力的で困った。特に健太が! ほんっとに、ぜんっっぜん、期待なかったんです今回。原作読んでも、全く想像できなかったし脳内で映像化もできなかったし、別に未來じゃなくても〜くらい思ってた。のに! 何この可愛らしい生き物は一体!? すみません。本当に申し訳ない。侮っていました。アナタがやったらアレはこうなってしまうのですね…。吾一はまぁ、可愛いだろうなぁとは思ってましたが、うん、可愛かった。予想通りだった。でも健太…そんなキャラクター造形で来るとは思わなかったよ…ああびっくりした。おかげで後半の感想がほとんど「…ケ! カ!!*2」になってしまった。
 で、その「ケ! カ!!」ばっかりの大変あたまのわるーい視点で見ていたら、というか、見ていたからこそ、というか、ラストに近づくに連れての健太の思いが、その変化が、逆に大きくのしかかってきて…ええ、泣けました。私絶対泣かないと思ってたのに。すんごい横目で見る勢いだったのに。おかしいなぁ(笑)。「あの」健太が、そう思う、という、その間の振り幅の大きさに泣かされた。「あの」健太で「さえ」、そんな風に思わざるを得ない状況、というのが怖かった。その辺のギャップがね…ケ! カ!!でキャッキャしながら見ていた分、大きかったです。多分、「戦争ドラマ! 泣くぞ泣くぞ!!」て身構えてティッシュ用意して見ていたら、そうは思えなかったんじゃないかしら。凹みまくりメールをくれた友達は正に、泣くぞ!という心構えで見ていたのでダメだった、ようでした。うん、私このドラマ、戦争モノだと思ってないしー。背景の一部に戦争が映っている、人間のドラマだと思いました。そしたら戦争要素以外で泣けた。
 本編見ながらちびちびと取っていたメモがあるので、何か思う所ポイント列挙しておきます。がほとんど意味不明(笑)。ウザったらしいので畳みます。

 
 
 

  • 健太のタバコがKOOL(笑)。私物ですか? あっライター確認してないや!
  • 着替えは運転席でするのね。
  • 飛行訓練中の吾一。…ああやっぱり、番宣では上手く切ってたよねそのセリフ(笑)。
  • 下睫毛長!! ゴーグル効果?
  • 足でラダー操作。何かたまらない!! かっこいいい! ナウシカみたい!!!
  • すんごい雲。あの中にきっとラピュタが(笑)。
  • えー…波のCGが安いです。
  • 空のCGも安いです。
  • がCG使っていない海中回転はすごいです。もうCG止めたら〜?
  • 波打ち際で倒れてる健太。やっぱりその足首はおかしい。
  • 健太の「みいいいずうううう」すんごい声! 初めて聞いた!! そんなんどうやったら出るの!?
  • …下ネタ多くて突っ込みにくいよ…*3
  • 病院で目を覚ます吾一。点滴…っつか腕毛! わーい!!
  • そしてクラゲ…そうかそう見えるのか…。
  • ベッドから大ジャンプ吾一。わぁエドガー! エドガーだ!! すんごい飛距離〜さすが〜。
  • 裾乱れまくっておみ足全開です。わぁ(笑)。…いや、でもWBより露出少ないのが…すげぇ(WBが)。
  • フォークに野生の滾りを感じる。ステキ。鼻血もステキ。
  • えー健太。理名ちゃん可愛いなぁ! 古風な感じがすごく良く似合う。期待感モリモリの健太もカワイイ(笑)。
  • うわーラジオ音声クリアだなぁ!
  • 吾一と芳子。泣ける…お兄ちゃん優しいなぁ。妹、切ないなぁ。
  • そして登場古田パパ! かぁっこいーい!!
  • えっ? 先生、医者、あれ? くまちゃん?? 近江谷さん??
  • 寝顔でさらに横顔だと睫毛ほんっと長いなぁ。影が落ちてる。
  • 来たよ尿意! すげー!!(笑)
  • そして樹里ちゃん! 重そう…可哀想…がんばって!
  • その頃健太は。…まだ理解してないようですね…カッコつけちゃって! バカぁ!
  • その頃吾一は。…樹里ちゃん…鮮やかな…どんな手腕を…。
  • いいかおしてるねー(笑)。
  • 健太。イーヨイーヨドーセオレナンテ…ってあんた! バカ! カワイイ!!
  • セルフ殴りもセルフ鼻つまみも容赦なさ過ぎて…痛そう…。
  • 相変わらずご飯は詰め込みますね。いくら何でもそれは詰めすぎじゃないですか。
  • 車中の古田パパ。すってきーん!! もう出てくるだけで目がハートになります(笑)。
  • ミナミに手を握られる吾一。額の血管がすごい(笑)。
  • しっかし吾一はやたら睫毛長く見えるなぁ!
  • ミナミにキスされて倒れる吾一。すごいな…直立で行ったよ…手出るのも見えたけど…。
  • 健太。リンチ…痛そう…踏まないでよーバカー!!
  • 健太の部屋の写真。…ほしい…(笑)。カーネル人形とミナミと3人(?)で写ってるの、スゴイ顔してて可愛いよう!
  • 来たー! パパの「なぁ〜んちゃって☆」! あーもう私のパパになってほしい。
  • 吾一くん初めてのビール。にがい! のんだ! うまい! こども!(←ちがう) 笹カマ牛タンササニシキ!!
  • 吾一の「…なぁんちゃって!!」…悲しい…可哀想…。
  • ボロボロな健太。…わぁ…お姫さま抱っこ…(笑)。
  • 朝の吾一。海軍体操! かっこいい! でもパパとの会話はないのね〜残念。
  • 吾一in KFC。小指…何かタマラン(笑)。
  • 「んまいっ!」って何か今、ワガハイを思い出しました。漱石の。
  • わーーー! エドガー! えどがーーーー!!!!!
  • …がウサギに! いやそれむしろというかやっぱりというかネズミ…。
  • …↑のウキウキ☆展開から急激すぎて、見てる方の感情が置いてきぼりにされた気がする渋谷絶叫シーンでした。もうちょっと上手い見せ方あったんじゃないかなー。何かちょっともったいない。
  • ホテル。…あの、風呂入った時にどこから洗うとか、何となく…気になりませんか。私は気になります正直。いや、だから何ってわけではないんですけどね。芝居ですからね。
  • 飛行訓練健太。ああもう表情くるっくる! キュンキュン!!(してる場合ではない)
  • わぁ話早いなーサクサクだなーもう特攻かー。
  • 2時間で2本の話を進めなくちゃならないんだもんな…1本1時間弱しか割けない…サクサクにもなるよな…。
  • 健太…「特別攻撃隊」じゃ何のことだかわからなかったのね(笑)。
  • 手紙を読む健太/吾一。声で二役演じ分けできてるんだよなー。すごいなー。
  • …健太可愛いなーメゲないなーポジティブだなー手が憲男っぽいなー。
  • 死ぬな久保田…(泣)。お稲荷さん食べたかな…(泣)。
  • うわぁあぁ! なっ! なにそれ! ぴょんっ! ハイッ!って!! なにそれ! ケ! ケン! かわっ!! おまっっ!!!
  • 殴打シーン。かっこいい…。原作ほど、狂気じみた感じは受けなかったんですが、何というか…可愛い分薄気味悪いというか…いや好きな感じなんですが。ふと、IWGPの窪塚みたいな、ヘラヘラしながら暴力的、みたいな役も見てみたいなと思いました。未來さんで。
  • 特攻。理不尽。としか言葉が出ない。
  • ミナミのおばあちゃんの遺品から出てきた、健太の車のキー。STMBのリモコン思い出した…。
  • ミナミに去られる吾一。どうしたって、死が当たり前だった吾一が現代に来るよりも、生が当たり前だった健太が突然目の前に死を突き付けられる方が辛いと思ってしまうのですが…いや吾一もツライよね…。
  • 入れ替わる前は、どっちもそれぞれ自分の時代で、時代に疑問を抱くことなく、健太はゆるく生きて、吾一は特攻で華々しく散ることを良しとして、それでどちらも納得していたのに、それが入れ替わることによって、それぞれの時代の歪みが浮かび上がってくる。どっちも悲しく、どっちも不条理。
  • って! おれのかわいいべいびーちゃんがなんだって!? っつかその声もどっから出してるの!? けっ!! かっっっ!!!
  • そして鴨志田も可愛い(笑)。
  • …しっかし健太可愛いなぁほんとに可愛いなぁ可愛いったらないなぁ!
  • ハイ来た吾一! マーメイド!!(笑)
  • やっぱり吾一は悲壮感漂うなぁ。健太に比べると。…同じ人なのに、どうして纏う空気の色がここまで違うんだろう。不思議だ…さすがというか。そして健太は可愛すぎです。
  • わぁべっどしーん!
  • 吾一…ほっぺないね…。健太だとあんまり気づかないんだけどな(笑)。不思議だ本当に。
  • 回天訓練開始。…あーもーだから健太可愛いったら! もう!!
  • 花降る古屋くん。…の、CGが…。ああもう〜せっかくのイイシーンなのに! CGへたくそ!!
  • ケ………カ………。
  • えー現代。文子おばあちゃん若! っつかムリ!! ふつうに理名ちゃんじゃん!!(笑)
  • あっ未來が鼻かんだ! 初めて見たかも!!*4
  • 防空壕掘り。…ケ……カ……ケ……カ……。
  • 「…しなないで」文子さん可愛い〜キュンキュン〜!
  • 半径×3.14は?ってケ! カ!!
  • 花振る健太。えー…何か振り過ぎな人が約一名いらっしゃいま…ケ…カ…。
  • わぁ本当にびっくりした! 健太が作ったゲームの画面かと思った。ありゃーひどいんじゃないかいいくら何でも…。
  • 吾一マーメイドパート2! 水中の顔がどうしてそう綺麗なんでしょうか。タテノリの頃から。水圧マジック?
  • 玉音放送中。…青空の合成が…へたくそ…。そういうところで気を散らせないでほしいなぁ…。
  • 確か北海道の方とか、8月15日過ぎてからもしばらく戦闘中だったんだよね…。
  • 鴨志田…笑顔が泣ける…鴨志田…ダメだよ行っちゃ!!
  • ああ…健太…可哀想…でもかっこいい…可愛い…この期に及んでどうしてそうまで可愛いんだ…。
  • うわーかっこいいーーーーかっこいいいいいいーーーーーー!!!(回天出撃時)(多分)(もうメモが意味不明)
  • あのね。あのですね。戦争ドラマだと思って「泣き」を期待して見ると泣けないかもしれないですが、健太の可愛らしさにキャッキャしながら見てると、回天で突っ込むことを決める瞬間の健太の、色んな揺らぎが、一瞬の間(目を閉じて潜望鏡を握り締める)に凝縮されていて、「あの」健太それを決める、っていうのが多分、よけいに重く胸に迫ってくるのではないかと。キャッキャ楽しんだ分、余計にクるんです…泣けた…。
  • 笑って、起こって、泣いて、信じて、怯えて、悩んで、誰かを好きになって、自分のことを認めてもらいたくて、って…「60年前の人間」もだし、60年前にいる健太も、だよね…同じなんだよね。現代にいる吾一も、同じなんだよね。
  • 吾一マーメイド三度!!
  • 心音 へその緒 胎児 重なる二つの想い、新たな生命。
  • ラスト。私は「これは健太だ」と思った。顔とか。
  • 最後の解釈は各自にゆだねられてますが。私の個人的な、「だったらいいな」的いつものヤツを。健太のミサンガが切れて、あの瞬間に健太の望みは叶えられるの。ミナミにもう一度会う、という望み。で、波に巻かれているのは吾一であり健太でもあったから、あの時に二人は一度混ざり合うというか、同化するというか、完全に重なり合うのね。あれで、健太の中に、吾一の意識も記憶として入り込んだらいいなと。入れ替わっている間の吾一の記憶が、健太本人のものとして植え付けられる、共有する。で、ミサンガの切れた健太は願いを成就してミナミの元へ戻る。戻ったのはだから、吾一の記憶も持った健太、だったらいい。で、吾一は…やがてもう一度生まれる時を待ちながら、母なる海へ還るの。だから結局、墓碑に刻まれた没年は正しいの。なんて感じだったらいいなー、と思いました。だって健太戻ってきて何も知らないでミナミが妊娠してたら…どーよ(笑)。吾一の記憶もぜひとも、自分のものとして持っていて戻ってきて欲しいなぁ。
  • まぁ勝手妄想ですが。得意技。
  • 要するに、極限状態に追いやられた人間が、そこで必死にもがきながら、生きる術を模索する、そういうドラマだと思いました。で、「極限状態」のひとつとして、戦時中が出てくる、と。別に、江戸時代とか戦国時代でもいいんじゃないか…と。思いました。だから戦争ドラマじゃないんですよやっぱり。でもいいの!
  • 一番いらないと思ったのは最後のテロップ…アレを出さずに、視聴者にその思いを抱かせるのが、手腕の見せ所じゃないか? 文字化して見せたら意味ないじゃないか〜とちょっとがっかりしました。二番目にいらないと思ったのはCGね(笑)。
  • だらっとそんな感じでした。そして大変気持ちのいい後味でした。ああ面白かった!!

*1:セカチューも未來出てなければ絶対観なかったろうな

*2:ケンタ! カワイイ!!の略

*3:原作で引き気味だった一因もその辺り

*4:未來って云うな

*5:だから未來って云うな

*6:ってゲームが昔あったの。弟がやってた