ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

Over the Rainbow 9ポアント目の千秋楽

 カーテンが開けられない気持ちとたぶん、同じだと思う。起きなくちゃいけないのに、いつまでも薄暗い部屋じゃいけないのに、外は明るく晴れてるのに、もうちょっとこのまま、暗い部屋で綺麗なモノを眺めていたい。でも、カーテン開けないと、一日は始まらない。
 ため息ついてえいやっと起きあがる気持ちで、千秋楽を思い返してみます。各日のレポは各日のところに追加します。
 千秋楽。席は後方舞台に向かって右側、かろうじて切り株がベンチに重ならないくらい。後方から見た方が、照明や全体の構成がよくわかって、いや近くで見たいのは正直やまやまですが、でも後ろから見るのも素晴らしい。ラスト1ポアントなので、何というか、全部見てやる!という気合いで挑みました。…が、アレね、敢えなく撃沈ってやつね(笑)。見えなかった、視界が霞んで全然見えなかったよ! ぼやぼやだったよ!
 動作、表情、照明、立ち位置、ひとつひとつそれぞれに意味があるんじゃないかと思ったら、その意味をどうにか透かして読み取ろうという方向に意識が向いて、もちろん見るべきポイントはガン見ですが、何だろう。脳のアンテナ感度最大にして見る感じ。だって泣いても笑ってもこの物語を読めるのはこれが最後、なんだもん*1。発されている物語の、できる限りを受け取らなくちゃ!と、意気込み的には英検のヒアリングテストみたいな(?)感覚でした。しかもこのテスト、採点してもらえないんだよ…解答がないんだよ…。今でもやっぱり、合っているのかいないのか、間違っているとしたらどこなのか、それはわからないままです。ううん、むずかしい。
 だって、言葉で説明はしてもらえない。
 だから、私が受け取ったつもりになっているモノは、私の主観てんこ盛りの勝手な想像でしかない。「そんなこと一言も云ってないのに」と、作り手は思うかもしれないことまで、勝手に聞き取っているかもしれない。一言も言葉のない絵だけの絵本で、子供が幾通りものお話を作るのと同じように、見る人それぞれが、自分が受け取った虹の物語をきっと、読んでいる。そんな感覚で、私が勝手に受け止めた虹の話はこんなんでした、という感じで、主観及び勝手妄想てんこ盛りな感想しか書けませんが、それでも宜しければ。

  • ブルースカイ。雑踏の間で光と戯れる白い人。青い光は何を表しているのか、ちょっと前から気になっていたのですが…何だろう。すごくこう、白い人と対等に遊んでる感じがする。動きもシンメトリーだし。お友達? 青い鳥? ちょん、とつついた白い人が濡れちゃうから、雨かな、とか。
  • 青い光が消えていく(白に変わる)のに、小さくバイバイ、と手を振る。友達が、青い光が白くなるのを「雨が晴れるんじゃないか」と云っていて、なるほど〜と思いました。
  • サニー。やっぱり見返りがカッコイイ。もう切手とかにすればいいよ。10000円くらいの高額切手に。
  • ベンチの上でコンダクター。な…なにそれ…そのすっとぼけたような動きは一体…。
  • そういえばベンチに気づくのも光が差してるから、ですよね。
  • オールドファッションラブソング。恵みの雨。何というか、本当に…端正なダンスだなぁ、といつも思う。佐竹先生の踊りって。木がちょっとダンディな感じだからよけいにね。
  • 雑踏を抜けてきた少女が木に気づいて見上げる。木が少女に気づいて、そっと雨を遮ってあげる。白い光に誘われるように白い人が現れ、虹をかける…木と少女の心が繋がる、そんな瞬間。
  • ここから始まる、木と少女と白い人、の関係を色々ぐちゃぐちゃと考えていました。自分が繋げた木と少女の関係をずっと見守るつもりで白い人は木のそばに留まるのか、とか、むしろ木と少女が出会ってしまった時点で、木の運命は決まっていて、最初からそれをわかっていて、「送る」役目として使わされたのが白い人、なのか、とか。白い光は指令かなぁとか、何か色々。どっちにしろ白い人がとても可哀想な存在に思えてならないのですが。だって、前者だったら自分が繋げたせいで木はああいう運命を辿ることになるし、後者だったら…白い子は行く先々で同じことをしなくちゃならない役目、になってしまう…。
  • まぁどっちがどっちでも所詮は妄想なんですけどね。そもそも「白い人が虹を掛ける」かどうかも妄想の域だしなぁ。
  • キルケゴール的に、相対命題をベースにしちゃ全ての理論は無意味って感じですが、まぁいいや別にそういうんじゃないしね!*2 *3
  • 青。さすがに後方席からは足首のクロスは見えませんでした。いや、もういいよね、いっぱい見たしね。
  • 裸足のタップ、って何か…でもすごく…いいものを見せてもらっている気がします。ぺたぺたいう音でもタップになってるし。
  • 靴を履く時の、由巳さんの、履かない方の手がすごく綺麗で、足もとじゃなくてそっちを見てしまいます。美しく靴を履く、なんて考えたこともないや。
  • どうしても、やっぱり、トゥシューズにクギヅケになってしまう…。友達がよく、左右の上下で指を鳴らす振りをマネしていて、でも私あんまりそれ覚えてないなぁと思っていたのですが、考えてみたらその時、未來さんがつま先立てた片足を一歩前に出していて、私はその前に出された足の爪先ばかり見ていたような気がします。だから覚えてないんだあんまり…。
  • 良く乗っかるなぁ怖くないのかなぁ痛くないのかなぁすごいなぁ。
  • タップシューズでハケていくところ、ターンしたりして可愛い。足引きずるステップも好き。
  • 側転→ハンドスプリング?*4、おへそがありました。
  • 列にもどって、ヨイショヨイショってやるところ*5、笑ってて可愛い。振りも可愛い。
  • 少女のシャボン玉が出なくてヒヤヒヤだった。わーんがんばって!て思ったのに…間に合わなかった…。
  • 藍。星空と、少女が灯していく北斗七星がすっごく綺麗。夜だから白い人もベンチで寝てるのね。
  • 林田先生の関節はどうなっているんだろう。きっと人より数が多くて可働角度が広いんだ。
  • 望遠鏡を取り出して、星をのぞく木の、星の手が可愛らしくて好き。花火上がってるみたいで。
  • 何度見ても北極星落ちてくるところはゾビゾビする。たまらない。鳥肌が立つカッコイイ。
  • 爪先から肩まで、動きが波状に上っていくというか、伝わっていくというか、そんな風に見える振りの部分がすごく…好きというか目が離せない。波紋みたいな…何かが駆け上っていくの。身体の内側を。スゴイ。
  • 目はまん丸だし口はとんがってるしもう。すき。
  • 氷の塊みたいな、アイスキューブみたいな模様のライティングをたたき割る。そこから一気に弾けるダンス。両手を前に突き出してリズムとるところとかもうすっごいすっごいすっっごいカッコイイよう! 光(星?)を受け渡したり、何か熱そうに返したり、とにかく…かっこいい、としか…。すき…。
  • 毎回云ってますが腰どうかしてる腰。
  • 林田先生と前後になって*6腕を高速で上げたり何か色々カッコイイ事するところとか好きです。もう何が何やら全然わからないけど(笑)。
  • ロボットみたいにぎくしゃく歩きながらいなくなってしまう白い人の、去り際が何か可愛い。ぴょんこぴょんこしながら木の後ろに消えていくの。
  • だから林田先生の関節は(以下略)。
  • ずがーんっ!!って終わる音も好き。
  • 寒そうに丸まって寝ている白い人の頭がベンチから落ちそうでいつもちょっとハラハラします。爪先のそろった白いタップシューズ、可愛い。
  • 橙。手を叩く、指を鳴らす、身体を叩く。タップって靴音ならすだけじゃないんですね。
  • ベンチに座ったまま、足を鳴らす白い人が何だか駄々っ子みたいに見えてしまう(笑)。
  • タップって全身運動だなぁと改めて思いました。もちろんダンスだけど、音楽的要素もあって、面白いなぁ。身体固くてもできるかなぁ。いやムリだな…外反母趾だし…*7 *8
  • 暴れん坊な左腕がひらめくようで目が吸い寄せられてしまう。
  • 右腕が動かなくなる木。最初の頃はもっとこう、痛そうな感じだったと思うのですが、何か…気づいたら動かない、みたいな風で、返って切なくなりました。動かないことに気づく感じが。だってそれでも嬉しそうに笑ってるんだもん…。
  • 緑。…あの、ここの前半、私的にわらうところ、だったのです。爆笑だったのです。だってミリタリーでシュクチョクでしかも軍服で陶酔しててしかも帽子はピンで留めてるし死にそう*9 *10 *11、だったのです。が。
  • すいませんあの…普通にかっこよく…なってしまいまし…ブルブル…。
  • 緑の照明は格子状になっていて、中川先生と宇田先生をそれぞれ交互に閉じこめて、二人が絡むときもどちらか一方しか檻には入っていなくて。「統制」を司る中川先生、「反発」の象徴の宇田先生、という感じかな、とか。
  • やばい、陶酔した中川先生の顔が…笑えなくなっ…だってかっこい…ヤバい…。
  • シルエットの少女が両腕を前に突っ張ってもがくところ、いつも目が奪われます。何か云いようのない迫力がある。
  • 木が与える協調、葉の隙間からこぼれる光を追いかける白い人。
  • この間の宇田先生の待機ポーズ*12が、すごく…頭に血が上りそうな感じで…すごくよけいですがすごく心配でした…クラクラしないかなぁ。
  • ゆっくりと身を起こしジャケットのボタンを留め、帽子を目深にかぶり直し。ああもうこの先すごく好き! 大好き!! ちょうかっこいい!!
  • 中川先生が入って、宇田先生と二人で、音が一瞬止まるところ、がすごいかっこよくて大好きです。緑ずっとかっこよくて一瞬たりとも見逃せないのですが。
  • 3人目の女性がボタン留めてるところも好き。入った瞬間に協調する身体の動きとかホントにかっこいい…語彙乏しくて悔しいんですが。かっこいいと好きしか云えない〜。
  • やっぱり中国共産主義を思い浮かべる。文革のイメージ。…うん、確かに世界が変わってるよね…。
  • しかし協調というよりは無個性とか没個性とか統一とか、そういう方向を感じ取るべきであろう踊りなのに、ただただ何かもう無条件にカッコイイ!!のは…だって…揃ってる動きってそれだけでカッコイイし…。
  • 今度は足も動かなくなる木。ほんとに転びそうにつまずくから、わかっているのに一瞬、息が止まります。代わりに後ろでふわりふわりと舞う白い人の動きが、軽ければ軽いだけ、動けない木が切なくなる。
  • 踊るのをやめた白い人が、木を眺める横顔が、少しつらそうで、「本当にそれでいいの?」と問いかけているように見えてなりませんでした。妄想ですが。
  • 赤。中山先生を始めとする女性ダンサーの、表情の豹変に目を奪われます。すっごい柔らかい、幸福そうな笑顔で踊っているのに、前の人の肩を叩くような仕草が少女のところまで届いた瞬間、一変するのが、すごく…怖い。
  • 美を求める心に嫉妬や羨望、独占欲が混ざって、美を求める心それ自体は美しいのに、どんどんよけいなもの、醜いものが絡みついて、それでも奪い合いはやめなくて。何か…身につまされるというか怖いです。
  • ベンチの後ろから背もたれに肘を乗せて見ている白い人。赤い列に加わった瞬間に、やっぱり表情が激変するのが圧巻というか何というか。目が離せない…。
  • 両手の中指をこめかみに当てる時の表情がたまらない。森山未來の目が細いとか云う人はこの顔を見るといい*13
  • いやほんとにすごい表情するんです…顔ダンス…。妖艶な眼差しから取り憑かれたような目、もがき苦しみながらも求めることをやめられない狂気じみた顔まで。しかもダンスは森山未來の綺麗なところを最大限に引き出すような振りで…見てるこっちが狂気の淵に引きずり込まれそうな、引きずり込まれたくなるような、そんな甘美さを併せ持った狂気。赤って怖い。
  • なのに、はじき出されたみたいにベンチの向こうへ飛んでいった白い人が、薄い明かりの中に立つ後ろ姿はどこまでも白くて、無垢で。
  • 着地の衝撃でお尻のひらひらとジャケットの背中がまくれ上がって、さらに立ち上がったらひらひらは上がったままジャケットだけ下りて、あれれしっぽがないよー?的になっていたのはご愛敬ってことで。何か新鮮だった、ひらひらなしの白い人…。
  • 木の代わりに喜びを表すところで、踊り始めてひらひらが戻ってきました。ちょっとホッとした。
  • もうほとんど動けない木。白い子が後ろで綺麗に踊れば踊るだけ、それは木が動けない証拠になる。綺麗なら綺麗なだけツライ。
  • 黄。文句なしの爆笑ポイントだったのですが、中川リスペクトもりもりなわたくしの目にはもう…耐えられない…哀しすぎる…。あんなにも画鋲を踏み続ける中川先生*14の人生って一体…とか思うと、笑いながら目から水が…ああ、これって確か、そう、涙…。
  • 黄色でこんなに泣いたのは初めてです。今ならお茶会(WL)でも泣けるかも知れない*15
  • 何となく思ったのですが、各色中で、白い人にこちら側(色の人側)からアプローチしていくのって黄色だけ、ですよね。他の色には白い人はやっぱり見えてないことになってるし。そもそも、ベンチまで侵入するのは黄色だけで。しかも白い人がうっすら見えてるらしいっぽい。黄色くてパジャマでイっちゃった顔して他人の顔は見ず目も見交わさず*16、完全に心を閉ざしながら「ぼくを愛してよ」と懇願し*17て、白い人が見える、って…あの…かなりやっぱり…すごく…ギリギリでもうアッチ側っていうか…それヤバいですよ、ね…。やっぱスレッスレだなぁ!
  • っていうか見えるってことは半分渡り掛けてるよな…。こわ…!
  • でもやっぱり笑ってしまう。キパジャマメン+1*18、大好き。
  • そういえば雑踏のシーンで唯一ベンチに座るのは中川先生…いやそれは考えすぎですね。
  • 画鋲を踏んだ中川先生がモノスゴイ勢いで走り回るので、画鋲刺さってそんなに走ったらよけい痛いじゃないかといつも眉間に皺が寄ってしまう。せめて抜いてから走って…痛い…。
  • 「meme si, meme si」「je me dit, je me dit」で目を見交わ…さないけど顔を向け合うキパジャマメン、の後ろで首をぐにーんと動かして観ている白い人。
  • ていうかこの場面、照明が明るくて、明るい光の中で真っ白い人がとにかく白くて、あとこんなに明るい所で白い人の顔を見るのはこの舞台中たぶんここだけなので*19、で、明るいところで見る白い人のお顔は何だかもう偉く可愛らしくて美しくて作り物めいてて目がアーモンド形で鼻筋がゝでもう。すき。
  • キパジャマメンを眺める白い人の表情が、無表情というよりは空白、空虚、空っぽ、という感じで…何だか不思議なんだけど、ちょっと不安になる。見てる方を不安にさせる表情なんだよな〜。胸の奥の方が冷えるような。
  • 踏んだ画鋲を投げる中川(黄)、その軌跡を見送る白い人。1投目は普通に弧を描き、2投目はアンダー気味に低いところを高速で滑るように、そして3投目は舞台上手奥に向かって消えていきました。ちゃんと着地まで見てるのが面白い。ていうか可愛い。
  • 足から抜いた画鋲を片手にベンチへ向かう中川(黄)、客席の期待感は否が応でも高まります。今日はどこに刺すの何本刺すのだって今日は千秋楽! ワクドキ!!てな感じです。しかしそこで一筋縄では行って下さらないのが中川(黄)。持っていた画鋲をベンチに着く前に投げ捨ててしまいます*20。えっ画鋲捨てちゃったよないよどうすんの、と思った瞬間、ベンチに腰を下ろした中川(黄)が跳ね上がり…あああお尻ですかそれはそれでとても痛そうですっていうかもう満身創痍だよ…(泣)。だから笑い泣きですってば!
  • ふと、画鋲の意味するところは何だろう、と考えそうになってやめました。画鋲は何の象徴、隠喩で、それを中川さんが踏むって、それを白い人に刺すって、どういうことだろう、って。…や…そんなとこまで拾わなくてもいいです…よね…?
  • 画鋲を摘んだ片手を、そーーーっと持ち上げる中川(黄)、それを目で追う白い人の無表情が、何となく力入ってるように見えます。がんばれ白い人! 耐えるんだ!!
  • 中川(黄)が、ぼんやりと白い人の顔を見上げた*21ので、ついに! 千秋楽にしてついに! 顔!? おでこ!? 鼻先!?!?と期待が一気に高まりました。が、手が外側*22へ流れたので、あっまた肩の辺りかなぁ、と思った、のです、が。
  • えー…画鋲ピアス、になりました…。ああああありがとうせんしゅうらく…!!
  • うわーどこに来んの、え、ちょっと、みたいな無表情だけど目線が少し必死っぽく見えた、のはきっと後方席ならではの幻覚ですね。でも口元に力入ってたよね(笑)。
  • 木が与えるユーモア、黄色い光。小さい光が最初と2回目、ベンチから遠いところに当たります。届かないから無反応なのか、キパジャマメン。
  • 一度二度じゃ届かないところが、何というか、心の闇の深さを表しているというか、そんな気が。ああどんどん笑えない…。
  • 三回目のピンスポが星野さんにかかり、そしてあの笑顔。…笑う、けど笑えない、というか…でも笑うけど。
  • 四回目。あの、何か、アレで…木は持てる全てを注いだんじゃないかな、と…そのくらい眩しくて明るくて黄色くて、鳥は鳴きすぎで、病んでて、強力な光だったなぁ、と…。
  • でもこの顔ダンスはやっぱり好き…爆笑しながら腹の底が冷える感じもひっくるめて好き…白い人の顔が横線だらけ*23になっちゃうのも好き…歯が乾いちゃうって心配になる口も好き…。
  • 光が当たった途端に、妙に可愛らしく居住まいを正す中川(黄)も気になるところです。
  • Lのるっきゃっみー、で親指を自分に向けるところ、みんなおしゃぶりみたいに見えるんですが。特に白い人…手がお袖に隠れて見えなかったりするから…すんませんすんません…心の目で見過ぎで…。
  • Eの「えくすとらおーでぃねりー」で走り出てくる中川(黄)と白い人が面白くて好き。特に左端のひと…すんごい勢いで走ってくるんだもん…(笑)。
  • あの顔キープで踊るのって大変なんだろうなぁ…とターンの辺りで顔が固まっている白い人を見ながらいつも思います。目が真剣に戻っちゃうんだもん。当たり前か。
  • 画鋲は踏むし胃は痛いし何かもう…中川(黄)…(泣)。
  • 心配してあげる白い人が可愛い。Vってやりながらまだちょっと心配そうなの。
  • 「Love is all that I can give to you」…さっき、「love me, please love me」って泣きそうな顔で懇願してたのに…この正反対さが怖い。しかもこの「L-O-V-E」のアレンジがヤケッパチっぽくて、すごく好きなんだけど怖い。誰のバージョンなんだろう!
  • 輪っかには入れてもらえました。よかったねぇ!(?)
  • 体育座りの中川(黄)、低い中川(黄)の肩にちょっと屈んで手を置く星野(黄)、その耳たぶを掴む白い人(黄)、その顎をつかむ宇田(黄)。何じゃこのフォーメーションは(笑)。
  • えっと黄色長過ぎです。
  • ご一緒に、と誘うキパジャマメン+1、それを断る木。の、木の動きがもう、ほんとに、全然動けない感じで、最初の頃はここで笑うところだったんですが、何かもう…全然笑えなくて、むしろ目から水が湧く感じです…。
  • でもため息吐きつつしゃなりしゃなりとご退場*24、は笑ってしまう。忙しいったらない!
  • この、バンッ!とぶった切られるような暗転がかなり好きです。病みきっている。怖い。
  • 木の喜びの踊り(G線上のアリア)がどんどん壊れた音になり、影が悶え苦しむように踊る。与えられた木漏れ日も少女には届かず、ただ闇の底で飢えにのたうち回るようで…。しかも、木が与えた光によって、影の存在はより大きくなっていく、んですよね。
  • 影。木と影、少女と影がそれぞれ、同じ振りを踊るところがあるのが印象的。最初は膝を抱えて木の方(舞台中央奥)を向いて座っていた少女が、木がそっと少女の方を伺う時には反対側を向いて、木に背中を向けているのも印象的でした。
  • 苦しみもがく影が倒れ伏して、途切れ途切れに懇願する願いが、しわがれた声で聞こえるような気がして苦しかった。しわがれた願いの声は、ノイズ混じりに木に届いて、でも木にももう、それに応える力は残っていなくて。やっぱり途切れ途切れの、雑音だらけの、それでも与える、それが紫煙。木にできる最後の、もうこれしか残っていない。
  • 紫。紫煙に包まれる影が消え、辺りは静寂に包まれる。ふらりと現れる白い人は、道に迷ったような、何かを探しているような風情で、木の気配とか、匂いとか、何かそんなものに誘われてここまで来てしまったように見えました。もしくは、木の命が消えかけているのに気づいて、とか。
  • 紫煙と共に緩やかに踊る白い人。紫煙に身をゆだねるように柔らかく。
  • 輪郭のみのスポットライトが、上手と下手をそれぞれ照らします。少女の消えた切り株の上と、木がいつも踊っていた場所。どちらももう、そこには誰もいない。
  • 木の場所のスポットライトにふわりと飛び込んで、木の踊りを少しだけ踊る白い人が、ライトから出てふと振り返る。その先の空虚な空間が胸に痛いです。その時の白い人の、何とも云えない表情がまた。
  • 切り株の上にふわっと飛び乗る白い人。体重とかも忘れて来ちゃったんじゃないの?
  • 輪郭のみのふたつのライトが動きだし、交錯し、白い人と影の待つ中心で白いライトと重なる。重なった三つの光をすくい上げるようにして天に掲げる白い人。何か…涙が止まらなかった。木と少女と影、それぞれのバラバラになっていた魂を、もう一度重ね合わせるような、そんな風に見えました。
  • 光の中をゆっくりと、明るい方向へ歩いていく、影だったモノ。もう、影じゃないモノ。
  • そしてその光の中へ降り立つ白い人。足音がしないのはどうなってるんですか? やっぱ常に5ミリ浮いてるの?
  • 雨が降っている中で、冒頭の、木が傘を持って踊るダンスを踊る白い人。でもやっぱり寂しそうに見えて仕方ないです…。
  • ゆっくりと、疲れ切った身体を引きずるようにしてベッドへ向かう木。木がベッドに入ってから、白い人は木が少女の願いを聞き届けた時の踊りを…踊ります…。
  • 木の願いを聞いてるのかな、って友達から聞いてから、木の願いって何だろう、と考えました。うん、何か、もういいよ、って云ってるのかな、とかね…。
  • 煙が白い雲みたいにも見える、時が止まったような舞台の上に、七色の人が静かに現れて、その合間を縫うように光が走り、それを追って白い人が舞う。
  • この時、キパジャマメン中川さんが、ラブミー〜の振りを一瞬、すごくかっこよくやっているように見えるのですが…何かこうパキパキッとピシピシッとかっこよく…。
  • 七色の人たちがそっと天を見上げる中、白い人が、白い木に向かって、綺麗で優雅なお辞儀をひとつ。ああ、今、死んだ、んだな、と思う瞬間で、もうこの辺からずっとぐちょぐちょですよ。鼻啜る音を響かせないのに必死ですよ。勝手妄想でここまで泣けるってもう特技ですよ。
  • 七色の人たちが去り、舞台上にひとり残る白い人。木の根本に座り込んで、肩を落とし、頭を垂れ…ああもうムリ。涙腺どうかしちゃう。可哀想過ぎる。切なすぎる。ひどすぎる。
  • ため息ひとつ吐いて、仕方ないと立ち上がり、ポケットから風船取り出してふくらましてパチンと割って、ベッドの下に隠れてみたり。木の帽子をはたいて知らんぷりしてみたり。枕元にしゃがみこんで覗いてみたり、立つ時にぴょこんと飛び跳ねてみたり、ベッドから下りる木をかしこまったお辞儀で迎えてみたり、神戸で見た時に「可愛い〜!」としか思えなかった全てが、…一生懸命おどけてるようにしか見えなくて…精一杯楽しそうにしなくちゃ!と頑張ってるようにしか見えなくて…しかもふとした拍子に、すっごい哀しそうな顔するし肩とかガックリしちゃうし…ばかぁ…可哀想ほんっと可哀想。
  • 赤いスポットライトを浴びた白い人が、両手を胸の前で抱きしめるようにして、天を仰ぐのが…もう時間だよ、って云われてるみたいで、…ああもうやっぱダメだムリだヒドイ可哀想。ツライ。
  • 光の取り合いっこも、最初ね。かぁんわいーい!だったのに、ね…。アレきっと、木が触るともうそこから虹の橋がかかって渡って行っちゃうんじゃないかな。で、白い子は少しでもその時が来るのを引き延ばそうとして、木に光をあげないんじゃないかな。とか思ったらもうね可哀想でね辛くてね切なくてね。
  • しかも木はすごく羨ましそうだったり欲しがってたり探してたりするし! ばかー!
  • …うん、木はもう行きたいんだよねきっと。何も思い残すことないんだよね。幸せだもんね。でも白い子はどうなのさ…。見送るしかできない役目の子はどうなのさ…。
  • 二人で踊るラストワルツ。木が本当に幸せそうに、嬉しそうに踊っていて、綺麗で、綺麗なら綺麗なだけどんどん、白い人が切なくて、本当に…何てものを見せてくれるんだ…。
  • さんざん意地悪*25して、最後の光を、自分は切り株に座って、どうぞと譲る白い人。座っている姿、投げ出した足、ちょっと笑う口元、もう全部が全部哀しすぎる。どうしろと!!
  • 軽い挨拶を交わして、木は虹に足をかけ、見事なターンを描きながら渡っていきます。虹が綺麗で、木は本当に幸せそうで、残された白い人は哀しくて、世界一綺麗で哀しい光景でした。視界はぐにょぐにょでしたけどね!! 目から水が噴出してね!!
  • じょうろで水を注ぐ少女。虹の消えた空を見上げる白い人の、尖った鼻先が白く光って、それはそれは綺麗で哀しかったです。何て哀しい切ない話なんだ…!!
  • …ってここまで泣いたり悲しんだり可哀想がったり色々しましたが基本的にはアレです、妄想です。わー自家発電!!
  • フィナーレ。手拍子、裏拍打ちたいのにどうしても表に負けてしまうのが悔しかった東京(笑)。神戸じゃ裏の日もあったのにー!
  • 光を両手でぐるっとこねて、ブワッ!と広げるのが本当にカッコイイ! ふわぁ、と大きくなる照明も何というか、グッジョブというか!
  • 黄色のお二人の時、ついに踏まずにすんでガッツポーズの中川先生に「よかったね、よかったね!」と心底また目から水が出ました。が星野さんの先行きが不安です。移るんだろうか画鋲踏み。
  • 林田先生の時、一緒に青いピンスポ浴びて踊る白い人*26も大好きです。あそこでまた見られるのってすごいお得感(笑)。 
  • 元気に出てくる佐竹先生の、腕も足も動くようになったよ!アピールにまた目から水が。鼻の辺りからも。よ…よかったね…!
  • 少女二人をリフト! がんばって!
  • キメポーズ、今年はイイお顔でしたね! 面白い方向じゃなくて(笑)。
  • カーテンコール。バンザイの時に女の子が背伸びになっちゃうのはそのままでしたね…スカートは佐竹先生、ちゃんと気遣ってくれたのに(笑)*27 *28
  • ハケる時も中川先生からは目が離せません。佐竹先生と軽くハイタッチも嬉しいですが、ギリギリの所で…また踏んだ!
  • 2回目はけっ飛ばして、最後は拾って…食べた!? 食べたよね!? 画鋲!? 最後の最後まで魅せて頂きました(笑)。だいすきだ…。
  • 座長ご挨拶もありまして。「本日は、皆様お越しくださいまして*29、まことにありがとうございました」「非常にいい経験ができ、とても楽しかったし、これが先に繋がっていけばいいなと思っています」「これからもモダンミリィを応援よろしくお願いします」「どうもありがとうございました!」みたいな。とても楽しかった、と、先に繋がっていけば、と、モダンミリィを、っていうのがすごく印象的だった。です。

 以上、主観および勝手妄想脳内いろいろもりもりの千秋楽感想でした。いやぁ…存分に泣かされました。まさかこんなことになるとは神戸ではカケラも思っていなかった、のに! ひとつひとつのシーン、ひとつひとつの振り、表情、音楽、全てがすごく意味深いものに、大切なものになって、虹色に輝くような作品でした。できることなら映像で、もういちど、白い子と木と少女と影と七色の物語を読みたい。もう一度会いたい。そう、願ってやまないのですが。いろんな理由で、見られなかった方にも見てもらいたい。神戸でしか見られなかった方に、東京でかかった虹の色を、見てもらいたい。心底そう思いました。
 すてきな、切ない、哀しいけど美しい、虹をどうもありがとう。もうカーテン開けて、明るい日差しを部屋に入れます。だって白い人は、もうひらりと次に向かって跳ねていってしまったから。いつまでも切り株に膝抱えて座っていたら、置いていかれてしまうからね!
 ありがとう。あなたのことが、だいすきです。

*1:DVD化は非常に怪しいし

*2:ていうかキルケゴールだっけ?

*3:阿呆さらすなら書かなきゃいいのにね!

*4:ロンダートは着地時の向きが反対だよね?

*5:って友達が云ってて笑ったけどよくわかったので拝借

*6:白い人は向こうを向いて

*7:やりません

*8:嘘。やれません。ごめんなさい見栄はった

*9:私が

*10:笑いで

*11:しかも周り誰も笑ってないし!

*12:前屈

*13:自分も云ってるくせにー

*14:…ではないんですけどね

*15:…いやそれはどうだろう

*16:「meme si,meme si」で見交わしてるように見えて、絶対合わせてないんです。視線

*17:て画鋲を踏み続け

*18:白い子

*19:あとはスポットとかだし

*20:それが舞台上手奥の3投目

*21:今までそこまで見たことなかったですよ!

*22:客席側

*23:眉と目と目の下の涙袋

*24:の途中で断ち切るように暗転

*25:…号泣

*26:…未來さん? どっちだ?

*27:アレすごく何か勝手に嬉しかったなぁ。後ろ向いて下ろしてあげるの

*28:女心の機微だよな!

*29:この辺で噛んでた