ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

銀座デート

 昨日の夜中に急遽決まって、お友達と銀座へ行ってきました。雨降りで寒かったけど何か色々充実した1日でした。第一の目的は「ハウス オブ シセイドウ」という…これは何だ? 資生堂の社ビルか? 並木通りにある素敵なビルのギャラリーでやっている展示と、あとショップコーナーを覗くというのが当初の目的でありました。で、銀座行くなら有楽町西武でヴィヴィアン見たいな〜とか、銀座行くならキルフェボンでタルトとお茶!とか、まぁそんな定番コースを考えていたのですが、そういや銀座に最近話題(笑)のチョコレート屋*1があったよなーカフェ併設でチョコパフェがすげぇらしいの、でも行列らしいの、と思いついて、突然そっちに行くことに。あ、有楽町西武は行ったけど目当てのものがなくてさっさと出ました(笑)。
 降りしきる雨の中、軽く迷いながら辿り着いたのは「ピエール・マルコリーニ」というチョコ屋。の前にはすでに傘の列。わー並んでるよ! でも並んでる最中もどうせ喋ってるし別にいっか!と列の後ろに並んで待つこと数十分。友達の手がすっかり冷え切った頃にやっとカフェの中に通されました。薄暗い焦茶色…いやアレかチョコレートカラーか! カカオ色か! チョコレート色の落ち着いた内装の、こぢんまりとしたカフェスペースに通されて*2、テーブルに着きました。
 チョコレートパフェはとりあえず定番の名物らしいぞ、ということで、でもチョコレートガトーも何かモノスゴいらしいよ!*3、しかししょこらてぃえ〜さまが出すホットチョコレートも飲んでみたい、と欲望の赴くままに「チョコレートパフェとガトーとホットチョコ2つずつ」と頼んだら、お店のお姉さんに「…あの、かなり…重いですけど…大丈夫ですか?」と心配されてしまいました。そうかそうだよなどれもこれも濃厚チョコだもんな…と考え直し、でも何しろふたりとも、朝からほとんど何も食べてない状態だったので、いやいやそんなぁ大丈夫っすよアハハと笑いながら、じゃあパフェとガトーはひとつずつで、ホットチョコはふたつで、と頼み直しました。
 この時の我々は、まだ知らなかったのです。この先に待ち受ける恐怖とお姉さんのアドバイスの的確さを。
 待つこと数分。まずさいしょにやってきたのはコレでした。


 「シンプル・ホットチョコレート」。わぁ濃厚なカカオの匂い!と喜んでスプーンを突っ込んでみて驚愕です。あり得ない重さ。かき混ぜるスプーンに対する抵抗が液体じゃない。コレ飲み物じゃない。非常に熱いのでと注意されて、ぐるぐるかき混ぜながらそっと啜ります。
 …むっはーん!
 濃いよ、すごい濃いよ! つか咀嚼しないと飲み込めないよ!! 「つまり飲み物というより食べ物ですね」「コイツなかなかイイコト云うな」「ねえさん僕にやさしクノール」「ありえない」と呟きながら、食べました。もぐもぐしないと飲み込めないよ〜! 味は甘くない、超濃厚カカオです。カカオの酸味がけっこう強いかな。美味しい、のですが、如何せん…色々な意味でキツかった(笑)。
 そして続いていらっしゃったこの二方。
 

 「マルコリーニ・チョコレート・パフェ」と「マルコリーニ・チョコレート・ガトー」です。これは旨い。すごい。パフェのチョコレートアイスはこっくり濃厚、ふわふわな何だかよくわからないチョコレートの…スフレのような…何だかわからないけどとにかく美味しい部分(笑)と、あとノンシュガーのホイップクリームが付いています*4。下の方にはこれまた濃厚バニラアイス。美味しい。が甘い。しかし救済メニューであるハズのドリンクは飲み物というより食べ物な超濃厚ホットチョコ…無理…(笑)。ガトーはこれがまた、食感はふんわり、なのに容赦ないカカオっぷりで、やっぱりノンシュガーのホイップクリームがとてもよく合います。美味しい。が甘い。しかし救済メニューであるハズのドリンクは以下同文。お冷やに逃げるしかない。完全にメニュー選択を誤った。パフェとガトーふたつずつとかにしなくて本当に良かった。おねえさんありがとうついでにお冷やお代わり下さい。
 カフェスペースの面積と客足が釣り合っていない感はとてもしましたが、あとお値段も容赦なかった(笑)ですが、いやいやいやいや。値段の容赦なさととても釣り合ったカカオ容赦なさでした。すごかった濃厚というかもはや重厚だった。ずっしりだった。甘くないチョコがお好きなら一度、話の種にでも試してみるとイイと思います。がホットチョコレートはマジ気をつけろ! 頼むなら「ホットチョコレートと紅茶」とかにしたほうがいいよ!
 そしてしばらくの間、あまりのカカオ容赦なさっぷりに軽く具合悪くなりました…カフェイン中毒みたいな感じだった(笑)。教訓:よくばりはいけません。
 「何かしょっぱいものが食べたい」「ボルシチとか食べたい」と大変ダメっぽいことを呟きながら、それでも満足感に満たされながらチョコレート屋*5を後にし、やっと目的地を目指します。ハウスオブシセイドウ。
ページが見つかりません|ワタシプラス/資生堂
 展示も美しく、常設の「資生堂の歴史」みたいなのもとても面白く、昔の化粧品パッケージのあまりの洗練されたデザインに「むしろ今これを出した方が…」と素直な感想を漏らし。いやきっと今コレ作ったらすごいコストかかるんだよ…。でも、「赤いお化粧水」オイデルミンの初期パッケージ*6はめちゃくちゃ可愛いです…復刻版とか作ればいいのに!
 思いがけず堪能して、しょっぱ系食料を求めてドトールに立ち寄り、パストラミサンドとクラムチャウダーに心底旨いのため息を漏らし、我が味覚の庶民っぷりを再確認して、それから延々としゃべりたおして帰ってきました。うん、こういうヒトはしょこらてぃえ〜とか行っちゃいけないんですよきっと。よくわかった。
 次回は素直にキルフェボンでタルト食べます。

*1:ショコラティエとか気取った名前はこっ恥ずかしくてネタにしないと口にしにくい…

*2:足を踏み入れた瞬間にもの凄い濃厚なカカオの香りが

*3:検索して拾い読みしてきた

*4:あとバナナ

*5:あくまでショコラティエとは云わない

*6:ガラスの小瓶に薔薇模様のラベル!