ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

BAT BOY THE MUSICAL再演in東京厚生年金会館 1回目

 えー。昨日までの凹みっぷりが嘘のようにニヤニヤ笑いが止まりません。どうしよう、どうしよう。あの子やっぱり凄い子だった!! 一昨日の日記とか消しちゃおうかと思うくらい凄い子だった!!
 本公演初日。どっちに転ぶとしても今日が鍵を握っている日、でした。新幹線のチケットを払い戻すかどうかの運命の日(笑)。越谷公演で、変化の兆しは見られましたが、果たしてどうなるのか、どうなってるのか。怖かった…「ちょっと、待って!」とか「ありがとうございます、ミセス・パーカー」とか、聞くのがとっても怖かったです。こんなにイヤな汗かいて「教えてあげる」を待ち構えるのなんて初めてだったよ(笑)。
 結論から先に云います。私このエドガー愛せる。私このBB愛せる。
 前半のお笑い要素はそのままですが、越谷公演時より一段さりげない感じにはなっていたと思います。檻の中のエドガーの動きが、だいぶケモノっぽくなってたのが嬉しくて、リックが来た時に檻の中段に登ってぐいーんと姿勢低くして動いてたのが、何か…ほんとに、ああ、戻ってる! エドガーだ!と最初に実感が沸いたポイントでした。涙腺から水分が沸いたポイントでもあった(笑)。直立ポーズは多いものの、要所要所できちんと前傾低姿勢を印象づけるように見せてくれるから、すごくケモノっぽく見えたし、後半での獣化の瞬間にハッと胸を突かれる感覚が戻ってきた。すごい嬉しくて、ブルブル震えておりました。
 歌も凄かった。今日のBBは森山未來の本領発揮と云っていいレベルだと思います。そう、その歌が聴きたかった! 聴いてる方の心臓を直に掴んで握りつぶすみたいな、こっちもお腹に力入れて息止めてないと負けそうになるくらいの、歌。それこそが「森山未來が演じるエドガー」の歌なんだよ! とにかく魂こもってた。一昨日とは比べものにならないくらい、持って行かれる歌だった。これがエドガーの歌です。これが聴きたかったんです。ありがとう。おかえり。声は「教えてあげる」の途中*1は少々ダミ声残ってましたが、演出として成立するものになっていました。フロイトは完全復活遂げてるし! 泣けた…正直泣いた…嬉しくて泣いた…。最後の「さぁ〜!」の甘い高音がね…戻ってきたの…。その声に会いたかったの…。
 遊びや笑いの要素の基本的な部分は1幕・2幕ともプレ公演2回と変わらないのに、作品としての印象が全然違って、見違えるほど良くなっているのは、やはり聴かせるべきところをきちんと聴かせて、伝えるべき想いがストレートに伝わるようなものになっていたからじゃないかと思います。今日の未來は未來じゃなかった。エドガーだった。声も、表情も、言葉も、動きも、ひとつひとつに全部きちんと重さがあった。全部にきちんと、伝えたい、伝えるべき想いが乗っかってる声であり、表情であり、言葉であり、動作だった。エドガーだった。ああ、お帰りエドガー! 去年の冬とはひと味ふた味違った、でも紛れもなく彼はエドガーだった。森山未來が演じる、森山未來にしか演じられない、エドガーだった。お帰りなさいで初めましてな、愛すべきコウモリ少年だった。やっと云えた、お帰りって云えた! それがすごく嬉しいし、お帰りだけど新しいエドガーの、新しいところがきちんと魅力になっているのがもっと嬉しい。右側の髪が金色で、右目がうすーい水色に光る、喜怒哀楽どの方向にも感情の起伏が激しい、ちょっと幼くてでもすんごいシニカルな悪い笑みも似合ってしまう、ガーティちゃんの頭にキスなんかしちゃえる、懐かしいのに新しいエドガーを、やっと。こころから。好きと云える。それがすごく、嬉しいのです。
 やっぱりね、大切なところをないがしろにしなければ、多少遊びが多くても、受け入れられるのですよ。いいよもう、檻から出ちゃってもシェリー投げ飛ばしてもお布団着て寝ても。そんなものは些細なことさハッハー!! 「守ってあげる」をギャグにしても、取り返すべきポイントできちんと取り返せば、うん。涙を呑んで…収めるよ!*2 *3
 というわけで、前2日分の凹みまくった日記はサクッとなかったことにしてしまおうかと思うくらい復活しているわけです。が…あのショックはアレはアレで紛れもない生々しい私の感想であり印象であることは間違いないので、あれはあれで…うん。記念にとっておこう(笑)。そんなこともあった〜と笑える…といいな。この先。きっと笑える。

 それでは以下、思いだしつつレポというか何というか。いつものやつ(笑)。 

  • 冒頭の洞窟シーンから、お?と思うくらいケモノポーズが決まってる気がしました。見てすぐに、あっ今日なんか違ってる!と思った。この時点で期待度UP(笑)。
  • スロープのてっぺんでケモノポーズされるとね…何かいろいろね…見えそうでね…ていうか見える席だったのね…ごめん見たのね…。
  • 右目の色がプレ2回と変わっていました。すごく薄い水色かな。光彩がほぼ無色に見えるくらいの。照明に反射してすごくよく光って、異形っぽさが際立ってた。いっそまがまがしいくらいだった。ステキ。
  • パーカー家登場シーンはやっぱり欽ちゃん走り気味…何でだよそれ…。でも袋越しの鼻筋の尖りっぷりは何度見ても感嘆する。メレンゲ
  • ふーふーするの好きなコウモリなのね。そういうのどこで覚えるのかしらね。洞窟の奥でね(笑)。
  • シャチホコは相変わらずです。シャチホコも好きだけど、シャチホコ前のぶら下がってる背中と、天井に捕まってる片手も大好きです。あそこほんっとに人外っぽくて好きだなぁ。
  • ママに「エドガー」と呼ばれ、シェリーに「野獣〜」と呼ばれ、シェリーの方に行っちゃうコウモリ。プレの時、どう見ても若い女の子の方がおばさんよりイイからそっちに行く、みたいにしか見えなかったのが、治っていました。どっちにしようか迷ってる感じが可愛かった。よかった…色ボケ阿呆コウモリが改善されてるよ…。
  • 対チキン戦。ああ、今回のコウモリは猫エッセンスが抜けてるのね…。最初から指を器用に使ってチキンをつまみ上げるエドガーです。今日はバトルの拍子に檻からチキンが飛び出ちゃって、ママが摘んで差し出してました。おそるおそる受け取ってまた戦うエドガー。
  • リックだわ!って云うシェリーがすごく可愛い。というか今回全体的にシェリーのキュートさがガン上がりしてる。可愛いったらないよシェリーもシューちゃんも!
  • で、リックが来るシーン。の、コウモリ。がね。初演の動きでね。檻の中段に登って両足開いて、ぐねーんって動くのがまた見られるなんて…。最初の涙腺決壊ポイント。
  • ていうかプレ2回に比べて、檻の中で地面に降りている時間が短くなっています。コウモリっぽくなってる〜!
  • そういえば今回のシェリーは、リックが「こいつに見せてやる」って云うのに「え〜?」って反論しないんですね。見せてやる気満々だ(笑)。
  • アハンアハン。むしろそこで「檻から〜出ーさないで〜!」ですが。…まあいいや(笑)。
  • しかしリックの「カモン!」が決まらないと、リック・テイラーのキャラがほんっとにヘタレにしか見えませんね。
  • …ラジオ体操もしたければしていいよ…もう目をつぶるよその辺は…。
  • シチューにダメ出しするのも、ちょっと控えめになった感じがしました。よかった…もういっそその手はないほうが…いややりたいならいいけどさ…。
  • でも檻に戻った後の表情とか動きが、格段に良くなってる。すごい嬉しい。
  • 町議会シーン。今回すっごい良くなったポイントのひとつが、デイジーちゃんです。キャラが立った! あの、ムカツく*4ほどにブリブリでした(笑)。「だいいちのぉ、ぎだぁ、いぃ?」って。でもそれが可愛いの(笑)。ぐねぐねしてブリブリしてるのー。面白いー! 気弱な子、より印象的でとてもイイと思います!*5
  • 相変わらずジャッキーとロレーンがラヴくて目が離せない。あと麻帆ちゃんのへそちら…。さすがサンズのろりぼいん様…。
  • 腹ぺこエドガー。犬のエサ皿持ってご飯催促は変わりませんが、段違いに「弱ってる」感がありました。お腹空いて弱ってるのね、ってわかるくらい。前2回、腹減ってるのはわかったけど弱っては見えなかったから! ちゃんと衰弱してるよ〜って喜ん…だ、って云っていいのか(笑)。
  • パーカー先生の肘に噛みつこうとするの、プレでもやってて可愛いなぁと思ったけど、その時は他があまりにもたーいへーんだー!だったので拾い上げる間もなかったのですが、今日は拾うよ! 可愛かったよ! ガブってガブってするのーでも届かないのー!
  • ダンス・ウィズ・ミー、ダーリンの間も後ろで、エサ皿抱えてぐったり寝転がって、ああ衰弱! 弱ってる!とまた嬉し…くじゃなくて、可哀想で溜まらなくなりました。おかえりわたしのかわいそうなエドガー!*6 *7
  • 腹ぺこエドガー、力を振り絞って檻によじ登り、隙間から…パーカー先生の今日の獲物の鳥たちに手を伸ばして、力尽きて床にぼとっと落ちていました。何か、それがあった(のか前からあったけど私が今日気づいたのか)所為で、鳥の血に目を奪われて、パーカー先生から奪い取るように鳥の体を掴み取ってラッパ飲み、というあの、せっかくの凄絶なイイシーンがお笑いになってしまったアレでも、何か…今日はちょっと、すとん、と収まりよい感じがしました…。鳥の匂いを先にかぎつけてたんだねエドガー。
  • もちろん、初演のあの、血の味もまだ知らないうちに、パーカー先生に無理矢理顔をつっこまれるピエタは別格扱いなのですが。…でもね、でも今日思ったんですよ私。だってさー後ろに西村直人のナースがぐねぐね踊ってるのが見えるんだよ!? そんな中でいくらシリアスにピエタやってもねぇ! 直人ナースで台無しじゃないお笑いじゃない!! というわけで、直人がナースなのでピエタはシリアスじゃなくなったんですよきっと。…ああああなおとのせいか!! そうなのか!!(笑)
  • でも、血染めのお顔はいいお顔でした。双眼鏡ガン見*8。仰け反った白い喉に薄く血の汚れが付いててね。お口の中まで真っ赤でね。
  • シーンの最後でラッパ飲み→プハー!んまい!とキメポーズ、なのですが、今日なんかキメるタイミングが遅かったみたいで、キメた瞬間はすでに暗転していました(笑)。照明さんぐっじょぶ! そのくらいでいいよ!(笑)
  • 病院の一連は、石原さんのテイラー夫人にももちろんですが、むしろキモカワな直人ナースに惜しみない拍手を送ります。あと惜しげなくさらけ出される麻帆の足(笑)。
  • 言葉覚えるシーン。…緊張した(笑)。この後に待ち受けるアレコレを想像して神に祈ったよ!*9
  • プレ2回がかなりあっさりしていたので、今回は他で笑いを入れている分、ここはあんまり遊ばないのかな〜なんて思っていたのですが、いやいやいやいや(笑)。杜ママ復活! やった!
  • こんにちは、を教えるメレディス。「こん、ちわー」→「こん、にっち、わ」→「こん、ぁにっち、わ」と途中にアが入ってしまった為、アごと覚えるエドガー(笑)。「こん、あ゛!」だって! バカエドガー超可愛い!! そして「ああ失敗した…」とママ落ち込みながらもスルー(笑)。結局こんにちはは云えないままでした。
  • ふがふがと床を嗅ぎ回るエドガー。四つ足で走り回って、いきおい余って足を滑らせ、もの凄い勢いで開脚になっていたのがさすがだった(笑)。あれ普通だったら股関節脱臼とかで大変なことになるんじゃないか…?
  • そういやクッション投げはなかったです。プレ限定?
  • ソファに足を上げて座るエドガー、「あー、またそうやって座ってる。ママ昨日も云ったでしょ。足は床に下ろす!」と厳しく叱られて固まります。この時の坊ちゃんスタイルに、髪もきっちり分けてなでつけてるの、何かもう可愛くって。というかどうして前2回、こんなに可愛く思えなかったんだろう…今日めちゃくちゃ可愛かったのに。
  • 固まったまま足を下ろさないエドガーに拗ねるママ。「もうご飯作ってあげない。どうせ美味しくないんでしょ〜。今日はマッシュポテトと穴子の天ぷらだったのに…」…パーカー家の食生活がイマイチわかりません。穴子食べるエドガー(笑)。箸か? 箸なのか??
  • さんざん脅されて、やっとやっとで足を下ろすエドガーにママ、「ママの勝ち!」って…パーカーさんちは駆け引き多いですね! そのままコドモ習得に移ります。コドモは案外すんなり通るよね。
  • 「おしえてあげる」、カタツムリがカカムムリになっていました。わーん! バカエドガーかわいいよー!!
  • お辞儀握手キスしてニッコリ座ってお茶を、できたー!の後に興奮してソファの後ろに吹っ飛ぶエドガー。びよんと戻って、ソファの背もたれ部分に後ろから上体を…ああ何て云えばいいんだろう。背もたれからテコというかシーソー状態に両足が上に上がっちゃって(頭はソファの座面)、ああなったら普通、両足がテーブル方向に倒れてひっくり返るだろうとヒヤヒヤするのですが、そこをきちんと耐えるのが未來のすごいところだなぁと妙なところで感心しました。で、足をシェリーが捕まえて戻すの。ぎったん、って。すげぇ。戻れるのがすげぇ。
  • 猿も木から落ちる、ちゃんと云えちゃうのが笑える。早口だし!
  • そういえば今日はチャイナタウン前のアウフタクトがなかったような。
  • そして緊張の「ちょっとー、まって!」…いやぁもう。神に祈ってたよ私。声は…ビミョウにダミ声残るものの、かなり大丈夫でした…よかった…。というか、ここから「エルビス・コステロー!」まではいい声なんですよちゃんと。でもその後パーカー家の皆さんと馬跳びしたりしてから、ソファに座ってからがまた、微ダミ声にもどっちゃうの…。いや、全然大丈夫なレベルなんですけどね…?
  • 帽子とローブで再登場、ここから歌声完全復活! もうねーもうねー涙で前が見えませんでしたよ! 大事なこ・と、って指立ててチョンチョン、って振るし、誰もみんな!で片手上げてポーズも決めるし、アンディ?って片手耳に当ててくれるし、ああもう! 感涙! 最後の「生きる意味を」でつん!とおすましするのも…ダメだ可愛い…。
  • 町議会2回目。「檻から出さないでぇ」はちょーっとパンチ足りないなぁ! 「外を歩くなんて許さない」の辺りかな? スロープの上でジャッキーがロープ振り回しながら腰振って踊るのが超かっこよくてセクシーで毎回見てしまいます。っていうか町民シーンは基本的にジャッキーを追いかけてしまう再演(笑)。麻帆ちゃん目が離せない!
  • さらに緊張の白ジャケエドガー登場。キメポーズは前髪払い。やっぱりダンスはシェリー投げるのね(笑)。うごうご、もじもじ、…「せいっ!」「ちがーうっ!」…何かだんだん面白くなってきちゃったよココ…。
  • そういや「町のダンスホールにも行けるわ!」のシェリーがめちゃくちゃ踊っててそこでも笑いました。かわいいなぁ!
  • 私的運命のセリフ「ありがとうございますミセス・パーカー。あなたもとっても、お美しいです」…ですは取れないのね…でもね…マシになったよ。ちょっとアホ声残ってるけど、全然いいよ! 耐えられるよ! BBCの会話学習テープ、かなり役に立ってるっぽいよ! しんこうふっかつしゅうかいは難しいんだねきっと。会話学習テープ上級編なんだね。…聖書は暗唱できるクセにね…我が頭に香油をこぼし給うとか云っちゃうのにね(笑)。
  • この一連のシーンで、エドガーの声が改善されていたのもすごく嬉しかったけど、あの、みょうちくりんなですます調がかなり消えていたのが…とても…ありがたかったです…。「このままじゃおりのなかにいるのとおなじじゃないですか!」っていうの、すんごい違和感あったから…よかったです…ありがとうございます…。ああ戻った、よかったよかった。
  • ここでの、悲しみと絶望でうちひしがれて嘆くエドガー、今日はすっごく切なかった。この切なさはやっぱり、あの声やしゃべり方が消えたからじゃないかしら。ああもう、ほんとに良くなってるよ!
  • パーカーを襲いかけてごめんなさい、とくり返し、メレディスの膝に逃げ帰るエドガー。ママの膝にしがみついて、目を見開いて震えるのが、苦しくて苦しくて、見開いた右目の薄い色が光って、綺麗で怖くて、息が詰まった。
  • おなかがすいているからです、の云い方はやっぱり初演の…圧し殺して押し出すような囁き*11の方が好みだけれど。お腹が空いた幼い子供みたいに泣きじゃくるエドガーは、種類の違う「可哀想」さ、でした。これはこれで愛おしい。
  • そしてウサギ登場。…ああああ! ですますがなくなるってこんなに素晴らしいこと!「まだ、しんでませんね!」ってすっごい嫌だったの…普通に戻って本当に良かったの…。ちゃんと可哀想に思えたし、一緒に息苦しくなれたし、一緒に身体折りたたみたくなった。
  • コンフォート。今日のコンフォートは壮絶で凄絶だった。見ているのがつらくなるほどのギリギリでの葛藤。これです。これが私が名古屋で見たエドガーの葛藤。を、もしかしたら超えていたかも知れない。そのくらい…凄かった。キた。息が止まった。
  • プレ2回のコンフォートでやっていた、ウサギに向かって手を叩いて広げるのが、ほとんどなくなっていて…ありがたかったです…アレだけはどうしても私、ムツゴ○ウさんが浮かんでしまってね! ヨーシヨシヨシってね! えっあれ? なんでコンフォートで笑わなきゃならんの?って大変戸惑いながら笑いを抑えられなく…。友達は「しむらけん」って云うしさ…。
  • コンフォートのソロ。よかった。本当によかった。魂聞こえた。声も表情も指先も視線も。ありがとう。それが欲しかった。
  • パーカー先生がウサギの首を落とす時の、笑顔が凍り付く瞬間とか。凍り付いた笑顔がだんだん剥がれ落ちていく過程とか。力なく垂れ下がる両手とか。少し逸らしていた背が、ゆっくり丸くなるのとか。全部。痛いくらい。ありがとう。
  • 震える手で、首のないウサギを抱き上げて、ほおずりして、愛おしげに撫でて。ウサギの胴体撫でるのって去年なかった。すごい好き。
  • ウサギに食いつく前、意外に静かなというか、何か欠落したような表情だったのがすごく印象的でした。
  • 流血。…たまらない…。かぶりついて顔中なすりつけてから、仰向いて浴びる鮮血。耳の後ろから背中まで汚してた。白いズボンが汚れてた。悪い夢みたいな光景。悪い夢だけどやけに綺麗な。吐き出すような絶叫、暗転、ぽかー…ん、という感覚が1年ぶりに味わえた! すごい! 奇跡だ!!
  • 2幕開始。最前列と舞台の間にやたら空間があるのをおもしろがって降りてくる町長とバド。「広いですねー。せっかくなので町長に一曲踊ってもらいましょう」とバド…というか西村さんが町長に手を差し出して、町長が手をだすとすかさず「せいっ!!」って! わーシェリーとエドガーのマネ!!(笑) しかも町長ほんとに転がるし(笑)。ジャッキーが助け起こして舞台に戻していました。おっかしいの〜。
  • 「哀れな愚か者よ」でがっくりとうなだれる町長(笑)。
  • 後ろのドアからそっと入ってくるメレディス・シェリー・エドガー。ドア遠いね…通路長いね…。
  • すぐ横でエドガーが足を止め、そして舞台に続く階段を登っていきました。ほんの一瞬、ごくごく僅かに、甘い香りがした…気がします…。
  • 舞台の上を見つめるエドガーの横顔をじっと見ていたのですが、初演エドガーの戸惑うような、申し訳なさげな、控えめな表情に対して、今日のエドガーは本当に真っ直ぐに、臆することなく牧師を見つめていました。ああ…この子癒される気まんまんだよ…これで全て上手くいくと信じてるよ…と思ったら、それはまたとてつもなく切なくなってしまいました…先を知ってるとよけいにね…(泣)。
  • 「そばにいさせて」…号泣。わたくしのつたない言葉なんか何もいらない。
  • 越谷で、もう一息の間が欲しいと思った階段上での「ひとことでいいから」前。今日は充分でした…悲しすぎるよエドガー。だいすき。
  • 「声をかけて、お願い!」のところの表情が! 表情がね!! 凄かったの…悲しくて可哀想で愛しくてたまらなかった…。なにあの顔…肺が片方つぶれるかと思った…。しかもあの子ったらコートの裾握り締めてるんだよ…キュって。もう。やだ。直人早く早く!! オッケイって!!
  • オッケイ後の弾けるようなパワフルな声もたまらない。じー、ざああああーす、とか、最後の高音とか大好き。
  • パーカー先生登場、そしてルーシーが死んだニュースが伝えられます。高く振った右手が、上がりっぱなしで力をなくすのが悲しい。中指が浮き気味なのも何か可哀想になる。
  • リック登場で銃声と同時にガッと前傾低姿勢のケモノ入るエドガー。歯を剥き出して首を反らすのが、本当に動物みたいで…そうなの! それが見たかったの!! 初演のリック追いかけて檻から出ちゃう時のエドガーみたいな…ちょっとは虫類めいた動きで…ぶるぶるする…!
  • なのにふっと身体を起こして、両手を組み合わせて、神に祈るポーズでリックの銃口を受ける。人として死ぬことを選ぼうとするエドガーが悲しい。エドガーをかばってスカートで隠そうとするシェリーがまた可愛い…。
  • 走り去る風は無臭でした。バドの銃の火薬が臭かった(笑)。
  • 森の中でシェリーと再会。「ぼくは…暗くても見えるんだ」と云う時の右目の煌めきが悲しい。
  • 号泣エドガー。すごい号泣。駄々っ子みたい。激しい感情を抑えられない、どこか幼さの残る子なんだね。再演エドガーは。だから鼻かむのか! コドモなのか!
  • 色ボケ阿呆度合いはしっかり下がりました。シェリーの唇に目を奪われても、牧神の妖しい(笑)歌声に、きちんとケモノ入ってシェリーをかばいます。…かっこいいいいい!
  • チルチル。楽しくて、キュートで、ハッピーで、泣けて仕方ない。キリンと肩揺らして踊るエドガーとか、エドガーに飛びついてくるくる回るシェリーとか、もう…可愛くて仕方ない。泣ける。
  • シェリーのヴェールが落ちちゃって、エドガーはさっとそれを拾い上げて、片手にヴェール片手にシェリーでスロープ駆け上がっていきました。キスの前にそれをかぶせ直してあげちゃったりしたら多分私席で失神した。もしくは失禁した。だからしてくれなくてよかった…。
  • そしてハケるふたりのシルエットが手を繋いでるのを確認して号泣。どうしてこんなに泣けるんだろう。わからない。とにかくふたりが愛おしくてたまらない。エドガーとシェリー、あとこの瞬間の未來とシューちゃんが愛おしくてたまらない。
  • あ、ライオンと握手しました☆
  • この後のロン見るといつも吹き出すよ! さっきまで牧神だったくせに!って(笑)。まだぐずぐずに泣いてる最中なんですけどね私。
  • デイジーちゃんのキャラがくっきりと際立ったので、このマギーとのシーンもすごく面白くなりました。「たーーいへーーんだあああ!」は再演の名セリフ№1だよ!
  • スロープ上でスタンバイするエドガーとシェリーの影が、やっぱり手を繋いでて、エドガーがちゃんとシェリーをエスコートしてるのが見えるのが…嬉しい。可愛い。
  • 「愛しているから」、シューちゃんの上達っぷりが如実にうかがえる1曲。未來さんの「できることなら」の「な」とか、またツボです。最後のロングトーンもすごく綺麗。
  • だからその差し出す腕を小さく振るのが可愛すぎるんですってばシェリーさん!!
  • そしてあなたは遠慮なく食いつきすぎですからエドガーさん!!!
  • 贖罪。キッス! 今日はちょっと、タイミングがビミョウに上手くなかったというか、あわただしいキッスでした(笑)。でも思い切りよくちゅばっとやってくれるのが…ちょうかっこいいの…。ご馳走にキスして謝ってかぶりつく。この皮肉! さいこう!!
  • そして本日の贖罪はまた…心臓握りつぶされる感じでね…。スロープを早足で降りてきた時は、ああ、汗引いてる、と思ったのですが、「幸せな時など」でバッと振り向いた時はやっぱりキラキラ盛大に撒き散らして。さすが汗腺自由自在。
  • この振り返った瞬間の顔が最高にかっこよく禍々しくそして悲しくて迫力あって大好きです。ぐげぐげって息詰まらせながら見る。
  • キーが変わったのもだいぶ気にならなくなってきたかな。
  • 今日の「ころしてやる」、云い方が何か…前2回と印象が違ってました。抑えめに、低めに、でもはっきりと云う感じ。
  • とにかく顔芸復活! 表情で魅せる! ほんとにもう…大好き。かっこよすぎる。悲しすぎる。
  • 「しらばっくれたまま死にたいのか!」言い放つような、放り出すような云い方。最後の「か」にアクセントつくような。
  • 影絵は本当に見やすくなりました。初演でツラいポイントだったのが、すごくよくなった! 両親の話を聞いている時のエドガーが、眉間に皺寄せて、つらそうな、イヤそうな、ふくれっ面みたいな顔してて…当たり前だとは思うんだけど、思いがけずその表情が幼くて、何か…すごく可哀想な気持ちになりました…。小さい子のふくれっ面みたいな顔してるんだもん…。
  • 「喋れたからって何になる、誰も聞いちゃくれないんだ!」の最後の「だ」にアクセント。駄々っ子っぽいアクセント。かんしゃくみたいなアクセント。いちいち幼くて…ツライ。
  • 初演のエドガーは何というか、感情の揺らぎを理性で制して、それが最後に崩れ去る悲しさとストイックな魅力、という感じでしたが、再演のエドガーは人間としての感情もケモノとしての感情もすごく振り幅が広くて、ストレートに現れちゃって、それがとても人間的な魅力を醸しながらも、ケモノとしての悲しさも一緒に抱えたまま、という感じですね。何だかよくわからないんですが。
  • 「ケモノさぁ、はっはぁ!」でケモノポーズ。見せつけるような低姿勢、威嚇するように歯を剥き出して、保安官にも攻撃的。初演は保安官が出てくるとちょっと冷静になってたけどね。今回は、周囲全てが敵!って感じで。追いつめられた動物っぽくて痛々しい。
  • パーカーにナイフを握らせる手が、やけに優しく見えるのはどうしてだろう。「さあ!」はイイ具合でした。力みすぎておらず、抜けてもおらず。ギリギリの「さあ!」が大好きなんだけど、今日のも良かったです。
  • 良かったです。とか云ってるけど実際見てた時はめちゃくちゃ泣いてて大変だったんですよこのひと。
  • 証拠のキス。ぶつけるような乱暴なキスが、チルチルの甘くてそっと重なるキスとダブって悲しくて泣けてくる。けど唇が離れる瞬間は目ん玉かっぽじってガン見*12
  • 「わかっただろうこれで」の「ろ」が巻くというか甘いというか、なのが未來さんっぽくて大好きです。
  • ラスト、倒れたエドガーを愛おしげに撫でるシェリーが、すごい微笑んでるのがね…もうね。涙止まらないね。歌い出すまでの間ずーっと、語りかけるみたいに笑いながら髪を撫でてるの…悲しくて綺麗で切なくてたまらない…。

 BBの、エドガーの、魂を見せつけられた1回でした。心からスタオベできた。嬉しかった。本当に、ありがとう。お帰り、エドガー。だいすき。
 再演、楽しみます。もう何も心配ない。どうかBBカンパニー全員がこのまま、このテンションで、調子や体調崩すことなく、千秋楽まで駆け抜けてくれますように! 全力で追いかけるから!!

*1:ローブ着て出てくるまで

*2:おまえほんっとにえらそうだな!!

*3:まぁまぁまぁ

*4:町長談

*5:しかもそのキャラが後半に生かされてるし!

*6:結局大喜びか

*7:でもエドガーの魅力に「可哀想」は必要不可欠な重大ポインツなの…

*8:あんな席から!

*9:他に何も〜欲しくはない〜アホ声さえ〜き、え、さーるなら!

*10:でも振りは前の方がかわいかった…今回の両手ぐるぐる振り回すのは「ぶんれつしょうはおまえもじゃない?」とか思うよ

*11:で「です」がない

*12:いいものみえるからね