ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

あくたいたれたい

 あんまり、こう、ネガティブなコトは云いたくないというか、云わないようにしようと思ってるんですが。何か。ちょっと。溜まった。ので、げろりと吐かせて下さいな。見苦しいので畳んでおきます故お許しを。お前何様?って感じですよマジ。ごめんなさい。


 アネキですが。あの。や、1話見た時に、想像してたよりヨカッタというか、遙かにマシだったので、すごい嬉しかったし安心したし、楽しめたんです。勇太郎はもちろんのこと、アネキも可愛いし、拓未くんもイイカンジにヤナカンジだし、愛ちゃん可愛いし、武田先生もイイし。釈さんなんかほんっとカッコイイし! お話も脚本も、うん、これなら大丈夫、と思ったのです*1
 思ったのです、が。
 昨日の2話。何あれ。ゴメンつらかった。
 や、あの、良いところはもちろんイイんです。良いところたくさんあるんです。アネキはほんっと可愛いし*2 *3、勇太郎のひねくれ具合も何というか、バカだなぁダメだなぁと思いながら愛しい。登場人物のキャラクターとしてはみんな、すごくおもしろいし、固まってるし、固まった上で勝手に動き出しそうな、生きてる感じがちゃんとして、そういう点ではかなり良いんです。すんなり入れるし。愛すべきキャラクター満載で、ポップでキラキラで、だから1話はすごく楽しめたんです。
 でも2話。不味かった。何というか、テンポがいいのと上滑りするのは別、というか。何かすっごく、印象として上っ面を撫でて過ぎた話というか、上澄みだけ、あらすじだけ読んだみたいな感じがする回だった。
 まず、人ひとりの死を描くには全てが薄すぎるし軽すぎる。このドラマに「死」はいらないと思う。あ、宇津井パパのアレは仕方ない、というか、アレは必然として成立してるからいいんだけど。2話の患者の死は、とってつけた感丸出しというか、「勇太郎の成長エピソードのひとつ」として入れました、というのが見え過ぎてしまった。んー、成長エピソードのひとつ、としてあるのはかまわないというか、それ自体は全然悪くはないんだけど、それを「エピソードのひとつだよー」と見てる方に思わせない、気づかせないでストーリーとして展開させ、見終わってから「ああ、成長エピソードだったね」と思わせるのが、物語というものではないのか。何か、エピソード盛り込んではみたけれど、物語性はまるでない印象を受けました。すごいガッカリ。
 森のくまさんの歌が物語の伏線というか、ポイントになっていたけれど、坂上さんがキャバクラで歌っていたそれにそこまでの重要性を持たせて見せることには成功しておらず。坂上さんのキャラクター描写が弱すぎて、最後までただの偏屈なスケベじじいにしか感じられず、娘さんとのエピソードも全然響いてこないし残らない。裏に隠れた悲哀とか寂寥とか、そういうのを感じさせるに至らないまま倒れて死んじゃったから、特に大きなカタストロフも感じられない。ひと一人死なせて、それを観ている方の何らかの感情を揺り動かすところまで持って行きたいなら、それまでの描写で観ている方に「この人は死んで欲しくない」「この人が死んだら悲しい」と思わせておかないと。坂上さん演じる患者さんに、そこまでの感情や思い入れ、何らかの執着はまったく沸かず、依って、娘さんとのエピソードはとってつけたようにしか感じられず、彼の死が勇太郎になにがしかの変化を起こさせたのはアタマでは理解できるけど、それはあくまで理解であり、共感や感動という種類のものではなく。
 あー何云ってんのかサッパリわからなくなってきた。
 とにかく、2話のアレはまずかったぞ、と。メインキャラクターがみんなよく出来上がってて固まってるからこそ、さらに脇というか、1話限りのキャラクターはよけい、作り込んで深い印象与えられるようにしないと、周りのメインがイイ分、殺す為に出したキャラってのがアリアリと見えてしまってダメだと思うのです。ベタな展開、お約束展開、を悪い方に使ってしまった話だった気がします。めだかは同じベタでもよかったよ、上手かったよ。あれはやっぱり、話を大きくし過ぎない分、丁寧に描いたからだと思う。少なくとも1話から坂上さんがいて、もう少し絡んできていれば、亡くなった時の喪失感が見てる方にも感じられたんじゃないかなぁ、もったいない。
 1話は良かったし、未來さん美咲さん他出演者もいいと思う。未來さんちょっと何か、舌回ってないところあったけど(笑)。でも、イヤな勇太郎をそれはそれはイヤに、でも悲しく、たまにちょっと滑稽に、でもその滑稽さが痛々しく、そして愛しく思わせる弟に、演じてると思う。アネキとのちぐはぐ加減も絶妙で、そこがまたおもしろくて、で本気ギレは苦しくなるくらい、見てるこっちがぐちゃぐちゃにされてしまう。アネキはホントに可愛いし、周囲みんなイイし、児玉さんなんかもうすっごくダイスキだし、なのにそういうところで躓かされるのが悔しくてたまらないのですよ。
 正直ラスクリなんか、そこまでストーリーには思い入れが持てなかったし、話はまぁおいといて、達平可愛いよね!で行けたのですが。今回は…ね。そうもいかないし。一生懸命な未來さん見ながら、そういうモヤモヤはできるだけ感じたくないのですよ…悔しいなぁもう。
 今後に期待します。うん。ちょっとスッキリした〜。

*1:実は月9って所でかなり警戒してた

*2:私そればっか云ってる…?

*3:よっぽど酔っぱらいアネキが可愛かったらしいですよ