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ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

クラフト・エヴィング商會の本

 久々に大きい本屋に行ったら、知らないうちに新刊が出ていて、ああ取り残されてる…と焦りました。未來ミライで読書音楽が薄い今日この頃を少し反省しつつ、巻末の著作リストを確認すると、…ああ買ってないのがある、あるよ…。カウンターでお取り寄せしてもらって、無事入手しました。
 クラフト・エヴィング商會の本に初めて出会ったのは、本屋でのほんの偶然の出来事でした。ふと目に入った一冊の本が、何かしらピピッと波長が合ってしまうことって、ありますよねー。ピピッと出会ったのが、「Bolero/世界でいちばん幸せな屋上」Bolero―世界でいちばん幸せな屋上 (ミルリトン探偵局シリーズ 2) でした。このグレイの手触りのいいカバーといい、ツヤッと小さくニャッといる黒猫といい、Boleroの書体といい、なーんか「あっこれっ!」と思って手にとって、ぺらぺらめくったらもう、何か心臓ドキドキしてきちゃって(笑)。運命的な出逢いでした。
 で、その「Bolero」が実はシリーズ2冊目だということを読んでから知って、続いて遡り買ったのが「Think/夜に猫が身をひそめるところ」Think―夜に猫が身をひそめるところ (ミルリトン探偵局シリーズ 1) です。ああこれが出発点、だったのか!と震えながら読むさ。そりゃあ。著者の「吉田音」嬢は実は架空の、この本の中の登場人物だったりする茶目っ気も好き。
 で、クラフト・エヴィング商會という奇妙な名前の、作家というよりは「本をつくるひとたち」*1を知ってからは、とりあえず出てるモノを全て集め、新しいのが出たら買い、という感じ。クラフト・エヴィング商會の本は、写真が多くて紙が良くて、お値段がけっこうするのが難ですが、とにかく可愛い、雰囲気が良い、空気感がいい、ちょっと奇妙でちょっと懐かしく、なのに全体的に優しい、そんな作品です。著作としてももちろんですが、写真で登場する奇妙な小さなオブジェとか、たまに挟まってる「ムーンシャイナー」という通信とか、はたまた本そのものの装丁とか、そういう「著作についてくるもの」たちもとてもイイカンジ。好みすぎる。装丁デザインもお仕事にされているクラフト・エヴィング商會、ならではの本たちです。
 どれもこれも素敵なので、本屋でもし見かけたら、ちょっとお手にとって見て下さい。ぺらぺらするだけで、んんっ?と小首をかしげたり、ふわぁ〜とあったかくなったり、にやぁとほくそ笑んだり、できるんじゃないかなぁ。できないかなぁ。

a piece of cakeじつは、わたくしこういうものですないもの、ありますどこかにいってしまったものたちらくだこぶ書房21世紀古書目録すぐそこの遠い場所アナ・トレントの鞄クラウド・コレクター―雲をつかむような話テーブルの上のファーブル

 本の佇まいがイイ、というか。そういう感じ。クラフト・エヴィング商會プレゼンツでない本の装丁もやってるので、見つけるとそれも嬉しくなるのです。

*1:ご夫婦なんです