行ってきました…なんか…初めてこの舞台の神髄を見た、気がします…。最高でした。色んな意味で最高な舞台でした。席は８列目の左ブロック下手寄り、なので見切れるところも多少ありましたが、でもそんなの…大した問題じゃないです。
宮城から蝙蝠鑑賞に来た友達と、朝から渋谷でお茶したりしていたら、何だかギリギリになってしまって…本当にギリッギリ、かろうじて始まる直前、くらいに滑り込めました。わーイヤな汗かいた！ 北千住駅に着いたのが12時58分、そこから西口駆け抜けてマルイに滑り込み、直通エレベーターを待つ間に13時を過ぎて、３分くらいエレベーター待ちをしたところで「走った方が早い！」とエスカレーターを爆走しました。11階遠かった！！ ここ数年で一番がんばって走りました。膝から力が抜けました。
が、激走の１日はこれだけではすまなかったという事実を、この時の私たちはまだ知らなかったのです…（笑）。
滑り込みセーフで汗拭きつつ始まった４回目は、何つーかこう…とにかく凄かったです…。以下ダメ感想です（要反転）。
- きょうもももにくごちそうさまでした。毎度のことですが書かずにはいられない（笑）。
- パーカー家に連れてこられた蝙蝠ちゃん。袋かぶせられて床を転がっている時に気づいたのですが、右のお尻のポケット位置にあたる場所に、３センチほど縦に裂け目ができていたような。そのスリット（笑）から肌色がのぞいていた、ような…。すみませんガン見しましたヘンタイです私。
- ぶら下がり蝙蝠、いつもより多めにエビ反ってる感じがしました。客席もどよめきも大きかった（笑）。
- 対チキンバトル、今日もかなりバトってました。で、故意なのか事故なのかわからなかったのですが、チキンのお皿をひっくり返して、飛び跳ねたチキンにビクゥッ！とすごい反応してて…すっげ、可愛かったです…。歯ぁ剥き出してお尻上げて威嚇しまくってた…。
- 昨日、だいぶ喉の調子が良くなさそうだったので心配していた最初のハミング。今日もちょっとひっくり返っていました。でも昨日よりは良さそう。
- シチューを食べさせるシーン、口に入りきらずぽたぽたっとこぼれているのが見えました。あの「グゲッ」ってまずそうにするの、何度見ても可愛い…。その後檻に逃げ込んで一生懸命口ぬぐうのも可愛い…蝙蝠全部可愛い…*1。
- 本日の第一回流血シーン、洗面器。昨日に引き続き、血糊の量は少なめで、赤鼻の蝙蝠さんになっていました。流れ落ちる鮮血は見られませんでしたが、白い喉に２つ、飛沫がピピッと飛んだのが見えました。わー…いいながめ…。で、例のピエタシーンになりますが、もう。この時の虚脱したような表情が。目は開いてるけど何も見ていない感じで…開いた口は鮮血に染まり…力なく投げ出された腕がだらりと揺れて…のけぞった白い喉には真紅の飛沫が２つ…たまんねぇなもうクッソ。大好きだよ。
- 今日の町長*2。またものすごいアドリブ小ネタをやってくれました…。「反応が薄い！ 私、ひとりぼっち…」→ステージ中央で横座り→女子駆け寄って隣に同じ格好で横座り→顔を見合わせ肯き合い→町長ポーズ変更、逆側に足を出す→女子同じポーズに→町長再度ポーズ変更、片手ブリッジで反対の手を上方にさしのべる凄い格好→女子、それを見つめてふるふると首を横に振る、などなど。もう、町長の一挙手一投足から目が離せません。
- 「牛が死んだ」って曲で、蝙蝠ちゃんが檻ごと出てくる時、両足でぶら下がった格好で出てくるらしいんですが、右サイドからは完全に檻ごと見切れてて…残念でした。しかも、「牛が死んだ うしがし うしが うっ」とだるまさんが転んだ状態になるところで、かなり腹筋途中でキープ状態だったらしいです…わー見たかった…！
- 言葉を覚える一連の素敵シーン。私もしかして、３時間中で一番好きな時間かもしれない。今日はビーズクッション、あまりぐるぐるしてませんでした。ねじってはいたけど。
- 杜けあきさんvs未來くんのバトルは今日も熾烈でした！ もう…絶対あそこアドリブで楽しんでやってるよ。今日の蝙蝠ちゃんはいつにも増して覚えが悪く（笑）、なかなか「ちぅわぁ〜」って云わないし、足下ろすところは「あし…おろ…」とか云ってていらないところでは覚えイイし、コドモもなかなか云えないし、「こ！」「コ！」「ど！」「コ！」「モ！」「ンムゥヲォ！」って云えてないし、結局ドって云えないままだし、もうやだー。可愛すぎるー。時間も長くなってる（笑）。
- 最近アレですね、「こんにちわ」が云えるようになって喜ぶところ、客席からも拍手起きますね。私もしますが（笑）。素直にえらいえらい！と云ってあげたくなる…。
- これはなに？ ねこでしょ？ ねじみさん、かたちみり、も健在です…めろめろです…かわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかわい（エンドレス）。お辞儀握手キスしてニッコリ座ってお茶して、できたー！もかわ（略）。ぜんぶかわいい。ほんとにかわいい。
- 右の膝小僧が赤くなるのですね。
- 帰ってきた獣医の足にかじりつく蝙蝠ちゃん。今日はドクターが「痛い痛い、腿に噛みつくな！」って云ってました。セリフ追加されてる（笑）。
- 毎度定点チェックポイント。「地動説」のウは今日はナシでしたが、「フロイト」のイはバッチリ来ました！ 客席でのけぞっちゃった、格好良すぎて！*3 分析すると、２音の上昇音階の、上の音にあたる歌詞が母音の時、引っかけて引きずり上げるような音になることがあって、それがタマランポイントなの、です。
- いつも双眼鏡で蝙蝠ガン見なので、舞台の全体像を実はあまりちゃんと見ていないワタクシですが*4、今日は隣の友人に貸したりしていたので、けっこう全体を見る機会がありました。ローブと四角い帽子の蝙蝠くんが歌って踊る楽しいシーン、初めて全体を見ました。わー賑やかなステージになってたんですね！ こりゃあ後で息切れもするわな…。
- 息切れ町議会。もう息切れしてるってだけでおかしくておかしくて…笑っちゃいました。
- 白ジャケ赤シャツエドガーが集会に行けないと聞かされる辺りの、表情の変化にヤラレました。涙腺緩みポイントその１。その後のソロも、今日はすっごく声も伸びて、切なさ倍増です。「どうして！」の絶叫がまた…やだもう。ひどい。っつか今日、凄いです。何かいつもと違う感じ。
- おへそは横からでしたが見えました。もうほんっとこの歌何とかして下さい。耐えられない。張り裂けそう。いろいろ、胸とか喉とか。「おへそがある」っていう時の、うっすらと嬉しそうな、でもすごく寂しそうな、泣きそうな笑顔が…やだもう。
- 獣医に襲いかかったエドガーが、小さく「ごめんなさい…ごめんなさい…」とくり返しながらゆっくり手を放すところ。…すごい、です…。さっきからすごいしか云ってませんがだって凄いとしか云いようがないんだもん。後悔と自責の念といたたまれなさに身を震わせる蝙蝠が…一目散にメレディスに四つ足で駆け寄り、小さくなって震えるエドガーが、ついさっきまでBBC会話学習テープばりの流ちょうな話し方で「この春最大の社交イベントなんです！」って嬉しそうに云ってた、と思うと…なんかもう涙腺が刺激されて…どうして今日って全部、ぐさぐさ胸に来るんだろう。別に初めてでもないのに。ケモノと理性の間の揺らぎがたまらなく切ないです。
- 獣医にいじめられるシーン。いじめだよあれ。「何故泣いているんだ？」「おなかが…すいたから」この泣き顔と震える涙声が…やだぁ。お腹痛くなるよこっちは…。
- 対ウサギ精神戦。…死ぬ…見てるこっちが死にそう…。「まだ、生きてる…」の泣き笑いがほんとヒッドイです。かなり長い時間、ウサギと対峙して、喉の渇きとの葛藤を繰り広げるのですが。未來さんの表情の揺らぎが、心の揺らぎを如実に映していて…鬼気迫る苦悩の表情が痛々しくて…歪められる綺麗な眉根が、苦しみだったり悲しみだったり、刻一刻と感情を変えて…いつもここは胸が苦しくなるのですが、今日はいつも以上の破壊力でした。
- 定点チェックポイント、ボタン外し。外している最中には見えませんでしたが、その後の歌の最中にちらりと確認できました！ ぴんくいろだった！！
- で、本日の第二回流血シーン、ウサギ。やっぱり血糊の量はかなりでしたが、今日はそんなに床には滴ってませんでした。が、顔の右半分をどろりと血で染めて…右目まで血をかぶっていて…シャツまで血まみれで…凄い…。凄絶な美しさ。
- えー休憩中。昨日書いた「謎の甘い匂いの原因は果たして血糊なのかどうか？」を検証する為に行きましたステージ前。まだウサギの残骸が転がっている、赤い滴りの散ったステージ前。スタッフが拭く前に嗅がなくちゃ！と嗅ぎに行きました。…が、友達にも確かめてもらったのですが、いちごの匂いはしませんでした…。あれー？ やっぱり血糊じゃないのかなぁ。じゃあやっぱり未來くん本人がいちごの匂いがする子なんだ！！ もうそれでいいよそういうことで！！
- で、やっぱり「いちごの匂いの風は脳内」説が有力視され、脳内嗅覚のレッテルを貼られたワタクシは友人の哀れむようなしょっぱい顔に「ほんとにしたんだってば！ いちごの匂いが！」と熱弁をふるっていたのでした。が、この日の席は８列目だけど左ブロックなので、駆け抜ける蝙蝠ちゃんが巻き起こす風が果たして感じられるかどうか、微妙なのでした。真後ろ通過時は杜さんとシューちゃんの香水の匂いがするかもしれないから調査対象外になります。
- 休憩明け。舞台上から話しかけるキャストの皆さん、もう恒例です。今日は町長が「喉痛い人〜！」って客席に呼びかけて、手を挙げた最前のお嬢さんに女子がのど飴？を渡してました。で、町長が「それ舐めて声出してね」とその後の集会でのコール＆レスポンスを強要するようなコトを云い、さらに「後で30円もらうから」と云っていました。会場内爆笑。もう町長素敵過ぎ。
- で後半開始です。でも８列目なので気もそぞろ、意識は背後へ向かいます。もう靴脱いで電車の窓のぞく子供みたくなっちゃいたかった*5。タイミングを見計らって後ろを振り向き扉をガン見、ゆっくり開いたそこからけあきさんとシューちゃんが出てきて、後ろを振り向いて手招きすると…おそるおそるそぉっと顔をのぞかせるエドガーが…近い…近いよ…！ 呼吸困難になりながらも視線は動かさずガン見で固定、動きに合わせて角度を変えて…わー…数センチの距離を今通過致しました…。鼻高いなぁ…。匂いはフローラルだったので、多分杜さんかシューちゃんです（笑）*6。
- 話を聞いてくれてありがとう、のソロ。今日は危なげなく美しく、高音の伸びも素晴らしく…しかもただ上手いだけじゃない、ひりつく悲しみや寂しさがダイレクトに心臓に伝わってくるような…そんな歌でした。涙腺直撃ポイント。「僕を見てほしい」が特に直撃でした…なんか…声と曲と振りと表情、全部が最高の状態でひとつになって…やだなぁ。やっぱ今日の、これまでの中で最高でした。
- その後のＯＫ！も、シャウトも綺麗に響かせてたし、神父より調子良さそうだったし、ほんと最高でした。
- 受け入れられて大喜びのところに獣医が持ってくる悪い知らせ。聞きながら、表情がすぅっ…と消えていくのが何か…もう…やだ。この先可哀想すぎてやだ。あの蝶ネクタイでウゴウゴ云ってた可愛い子がどうしてそんな目に遭わなくちゃ行けないのかホント不条理。むしろ怒りが湧き上がるよ！（笑）。
- ルーシーが死んだという知らせを聞きながら、右耳の下を神経質な動きでずっと指先でかいているのがまた、心の揺らぎを表していて、痛々しくて可哀想なんだけど好きです。井本を思い出してしまう…！
- 銃を持って乱入したリックからシェリーをかばうように両手を広げ、低めの姿勢で歯を剥いて戦闘態勢に入るエドガーが、リックに銃口を向けられて、すぅっとヒトに戻るのが何か…やけにキます。震える。何かに気づいたようにすぅ、と背を伸ばし、口を閉じて、両手を組んで目を閉じる。本能と理性の間で揺れ動くエドガーが、銃口を突きつけられて、何か覚悟を決めたように目を閉じるのが、もう…やだー！！ ここも涙腺ポイント！
- リックを襲ってから駆け抜けるエドガー。涙目になりながらも嗅ぐべきものは嗅ぎます。今回は席が左ブロックの左側だったから風はこないかなぁと思っていたのですが…蝙蝠ちゃんがコート翻して駆け抜けた数瞬後…かすかに頬に触れる空気が…ええ、必死で吸い込みました…肺がいっぱいになるまで吸いましたよ…過呼吸になるかと思うくらい。で。結論。やっぱりいちごの匂いがするんだってば！！ あわてて隣の友人を確認すると、「…あまい…」と一言。ほらー！！ ねっ云った通りでしょ脳内じゃないでしょちゃんとするでしょいちごでしょ！！ 本当なんです、かき氷のいちごシロップみたいな匂いを振りまきながら蝙蝠ちゃんは駆け抜けるんです！ 誰か確かめて見てよー！！ 確かもう一回どこかで８列目があったと思うので、さらに引き続き確認してみます。
- そういえば私、昨日の感想で「弟も獣医がやった」って書いてますが嘘ですね。弟は焼け死んじゃったのですね…ひどい話だ。
- シェリーに渡されたハンカチで涙をぬぐう蝙蝠ちゃん、この時未來さん、通常男性にはあまり出来ないと云われている、いわゆる「ぺたん座り」をしていました…出来るんだ…すげぇなぁ…。
- 本日のシャラララ。もう、イントロの時点でひとり声もなく爆笑です。だってーオカシイよここ絶対。笑うところだよみんな！ 牧神恥ずかしいじゃん！
- キリンやりすぎです。
- 森の奥に二人が消えていく直前、シェリーと並んで腰掛けているエドガー未來さんが、やけに緊張した面持ちでハンカチをもてあそんでいるのが見えました。カチコチになってた！
- どうでもいいけどローリエ？の冠似合い過ぎです未來くん。
- 今日のシェリーとエドガーのデュエットは、二人ともバッチリでした！ すごい良かった！ 最後のロングトーン、びっみょーうに未來くんが音低くて、ハモりきれなかったけど、ブレス後にすぐ修正してきたし。すごく伸び伸びと高音響かせてて素敵でした。
- 本当の母親宣言のリアクションで飛び退いた時、シャツががばりとめくれて肩が露出しました。…ごち！
- 本日の牛シーン。もう…なんか…壮絶でした。迸る感情を抑えて歌う、けどタガが外れて激高してしまう…凄絶で壮絶でやばかったです。表情が凄い。低い姿勢でにらみ上げるようにして歌う時の眼光の鋭さがたまりません。悲しくてカッコイイ。
- 今日も影絵は見ずに立ち姿鑑賞。右足に体重を乗せ、左手を柱の上にかけて立っていました。綺麗な立ち姿でした。黄金律とかそんな単語が脳裏をよぎりました。えっダヴィデ像？みたいな（笑）。で、自分の生い立ちの話の辺りで今日も座りました。体育座り風に。
- 「あなたの最大の罪は、僕に希望を持たせたことだ」このセリフが悲しすぎる。言葉覚えたあの頃を全否定するような悲しいセリフで…やだ、ホントもうやだ。勘弁して。っていうかひっっどい話ですよね今更だけど！！！ だんだんむかついてきたよ！！！ おまいらぜんいんばかー！！！
- ハンカチは忘れませんでした。
- 人格も存在意義も愛した人も全て否定されて、エドガーには何も残らない。ホント酷い話だよ。可哀想すぎる。何一つ報われないじゃないか！！
- 倒れるエドガー、今日は横顔を客席に向けて倒れていました。喉のラインが美しくて…白くて…泣きそうになりながらもガン見でした。うん、それとこれとは別なんだ。
- で、エンディングです。最初はやっぱり右上のスロープ頂上にじゃじゃーんと登場、スロープを駆け下りて途中で飛び降りて真ん中でお辞儀。
- カテコ１回目はバンド紹介ですが。未來さんがいない…と思ったら、後ろのバンドセットによじ登る姿が！ 危ない危ない（笑）。でもスポットがちゃんと追いかけてたから、「今日あそこ登りますから」的打ち合わせはあったのだろうと推測します。よじ登ってバンドメンバーと握手、拍手して飛び降りて、スロープの下をくぐって合流。左右の紹介の後に一人でお辞儀、踊るように後ずさって退場。
- ２回目は杜さんと腕組んでスキップスキップで出てきました！ で整列して手つないでお辞儀万歳、を「もういっちょ！」「もういっかい！」と云いながら４〜５回くり返してくれました。笑顔が可愛かった〜！
- ３回目は出てきてお辞儀、くらいだったかな。カテコのお遊びは少なかったです。で、花束をステージ前まで出てきて未來に渡している人がいた。個人的にはそれはどうなの？と思いました。受付に預けるのがマナーじゃないかな。つかそれアリにしたらきりがなくなると思う…みんなやるよ？ そいでパニックになるよ？ だから受付に預けて下さいってなってるんじゃないかしら。
とまぁ、そんな所です。とにかく今日、すごく胸に迫るものがあった。ああ、これが「BAT BOY」という作品なんだな、と思いました。…すごいね、どんどん進化するんだね。昨日から一晩で何が変わったんだろう。
明日も楽しみです。明日も凄いといいな！
