ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

10年

 10年経ちました。まだあの日の光景は脳裏に焼き付いています。忘れられない場面がいくつか。あれ以来、小さくだけど自分の意識が変わったのは確か。すっごく小さくだけど。
 先日目にした神戸の町はすごく綺麗で、あんなことが起きたという事実を全く彷彿とさせない感じだったけど。でも、確かにあれは現実で。町中に新しい建物が目立つのも、その所為だと。
 いつ何が来ても、おかしくないよね。関東。怖いけど本当に。
 すっごく印象的な言葉。もう何年も前だけど、神戸の男の子と震災の話をした時。「近所とかめちゃくちゃになって、友達の下宿先は倒壊して、えらいことになってるのに、電車でちょっと行っただけの大阪は、全然いつも通りに生活してて、みんな笑ってて。何で、ってすっごく…むかついたっていうか、不条理だと思った」と彼が云いました。やり場のない怒りとか、不条理さとか、誰の所為でもないし、大阪の人が悪いわけでもないんだけど、そう思わずにいられない気持ちとか。何か、いろいろ考えさせられました。その時は相槌くらいしか打てなかったけど。
 他人事だと思わないで生きること。被災者の気持ちは、被災してみないとわからないけど。いつでも自分が被災者になる可能性はあるんだから。