外にあまり出ないのでめっきり読書量が低下している今日この頃ですが*1。久しぶりに出てきたので時期的にもタイムリーだと思って再読しています新潮文庫のウィリアム・ウォートン「クリスマスを贈ります」。
第二次大戦のヨーロッパ戦線、ドイツ兵と鼻先付き合わせてしまった米軍の若くて知能の高い青年兵たちが奮闘する、悲惨だけど暖かくて悲しいのにユーモア溢れる、あるクリスマスの事件です。
映画にもなっていますが*2、小説の語り口がシニカルかつクスリと笑わせてくれるような、すごく魅力的なものなので、本の方が楽しめます。お話は本当に泣けてしまうような展開なんだけど、それでもクリスマスになると読みたくなる。全然綺麗でも煌びやかでもない、極寒の戦場でのクリスマスだけど、大好きです。
ああ「戦場のメリークリスマス」もあったな…。デヴィッド・ボウイが美しかった…*3。