ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

もじゃこさんだよ

 先月末、都内の桜が咲き始めた頃、ひさしぶりにきなこさんに会いに行ってきました。いつぶりかなぁ…久しぶりだなぁ(笑)。

 

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 4月で10歳になるので、もうなかなかのお歳ですが、おばあちゃんになってもやっぱり可愛いこです。もじゃもじゃだけど。とってももじゃもじゃだけど。

 わたしが行くとウザ絡みされたり、やたら長い待てを強要されたり、きっときなこは面倒くさいと思ってるんだろうなぁ。でも歓迎はしてくれるしオモチャ持ってきてくれるし、きっと嫌われてはいない…はず。めんどう見てくれてるのかもしれないけど…その可能性はとても高いわ…ありがとうねいつもお付き合い下さって…。

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 相変わらず待て中は全力で顔を背ける。

 今回面白かったのは、いつも夕方の散歩から帰ってそのままお風呂、その後ごはん、という流れなんだけど、夕方の散歩が早めだったのでそのままごはんをあげて、それから父がやっぱりお風呂入れよう、ときなこをお風呂に入れたら、あがってきたきなこが「ごはんください!!」と猛烈アピールしてきて…おばあちゃん夕飯はさっき食べたでしょ状態(笑)。当然2回もあげられないから、さっき食べたからもうないよ、って云ってももちろん納得してもらえなくて、わうわううう~ってずっと文句云ってた(笑)。何で!? 何でくれないの!? お風呂入ったのに!?って大変文句云われました…おやつ上げてごまかされてもらった…。きなこはきなこなりの理論があって、こうしたらこうなのにそうじゃないのはおかしい!って主張するのが、面白いなぁ。ごめんね~気持ちはわかるんだけどね~そうもいかないのね~。あと、全然教えなかった所為でまったく覚えていないしやる気もない「おいで」を少し教えたら、おやつがあるならやります。という態度で、これはおやつなしじゃ無理だと思いました。頭は良いからすぐできるんだけどね、おやつ持ってるんですよねだったら行きますけど、ってもう顔に書いてある…さすがに今からじゃ入らないよねごめんね…。

 おばあちゃんはひなたぼっこが好きなので、おそとにでたいですって窓を開けることを要求されて開けてあげると、広い庭には目もくれず、日差しでぽかぽかに暖められたすのこの上にぺったり座り込んでまったりしています。おばあちゃんだから仕方ないね…。

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 もじゃもじゃスフィンクス。もじゃンクス。

 片道2時間かけて行ってもわりと塩対応なので、若干費用対効果(笑)とか思ってしまわなくもないのだけど、でも元気なうちにいっぱい会っておきたいしね。帰り際の玄関でかえっちゃだめ!ってわうわう文句云われるのもちょっと嬉しかったりして。めんどくさいのが来た…って思われてもまた行きます。だって愛しい可愛いもじゃもじゃさんだもの。

「NHKバレエの饗宴2019」@NHKホール(4/6)

 大植真太郎さんと辻本知彦さんが、C/Ompanyが、「談ス」シリーズが、「bolero/忘れろ」が、NHKのバレエの饗宴に出ちゃうの!?と、去年末の「イキ、シ、タイ」ツアーの時から気になっていたこれ、クラシックバレエ好きで今でもトゥシューズ履いて週2で踊っている母も楽しめるんじゃない? あわよくばついでに談スがどういうものか見せてみよう、と連れて行ってみました。3階のお高見席だけど(笑)。

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 NHKホールの3階、たぶん初めて登ったけどまぁ高いけど見晴しは良くて視界良好でありました。もちろんオペラ持参で。東フィルの生オケ付だしお得感溢れるお手頃価格でありがたい…でも、いつもの談スのキャパとはものすっごーくかけ離れているので、しかも2人だし、大丈夫かな…届くかな…そしてこのアウェー極まりない雰囲気で一体どう受け止められるのかな…等々、いらない心配とむしろそこも楽しみな感じでわくわくしましたよ。談部分果たして3階席まで聞こえるんだろうか、マイクないもんね…?

 まずは東京バレエ団の「セレナーデ」、はチャイコフスキーの弦セレでした。流石コール・ド・バレエの美しさに定評がある東京バレエ団、水色に少しだけクリーム色の混ざったのロマンティックチュチュも美しくてうっとりでした。上野水香さん流石の貫禄というか綺麗だった~手も足も長い~。あとわたし(と母)が思っていた弦セレよりも長かった(笑)。終わりと思ってた楽章の先まであって、あれーここから知らないね、ってなりました。あそこで終わりじゃなかったのか…。でも久々に生で弦セレ聴けて、それだけでももう元取った。目も耳も贅沢でした。バレエは譜面を、というかフレーズをダンサーに置き換えて視覚化したみたいな、わかりやすくて素敵な弦セレだった!

 続くヒューストン・バレエ団プリンシパルによるロミジュリのバルコニーのパ・ド・ドゥ、こちらもロマンチシズムの極み…リリシズムの体現…素人なのでテクニカルな凄さとかは正直わからなくて、みんなすげぇ…になっちゃうんだけど、とても素敵でした。語彙がない。プロコフィエフはそれこそロミジュリの、あそこ(某携帯通信会社のCMに使われた)くらいしか知らないので、音楽もピンとこなかったんだけどうん…ロマン派末期。

 そして完全にロマンチシズムとリリシズムの吐息に満たされたまま休憩に入るNHKホール。えっこの空気の中やるの? 「bolero/忘れろ」? 大丈夫なの…?と何故かわたしが緊張してしまう(笑)。母には、面白いやつだからね、笑っていいやつだからね、と再三云い含め*1、ドキドキしながら休憩時間を座席で過ごしていると、幕の開いたステージの上に、見覚えのある…裸が(笑)。大植さん! 我らがリーダー!! が!! パン一姿で!! NHKホールに降臨したーー!!!

 まさかのパン一です。しかもまだ休憩時間中。オーケストラもチューニング前だし気づいてないお客さんもたくさん、席を立っている人ももちろん、そして気づいた人はざわざわ(笑)。見事な肉体とちっちゃいビキニパンツをステージ上に顕現させ、動き始める大植さん。美しいバレエポーズにたまに発される気合いとか声も相まって、最初はざわついてた会場がだーんだん大植さんに釘付けになっていくのがわかりました。拍手や笑い声もたくさんで、特にお子さんの笑いがいっぱい聞こえてわたしも嬉しかった(笑)。まだ始まってないからー!とか云いながら、舞台の上で衣装を着始める大植さん、手を使わずにボトムを穿く技(?)に大きな拍手が上がる。そしてやっとオケのチューニングが始まり、開演ベルも鳴って、本番スタートになりました。金髪に赤いニッカボッカ姿の辻本さんも出てきて、弁髪に水玉スパッツの大植さんと、舞台上に赤いシートとガムテープで大きな「×」や「→」を描いたり、バミリのような何かの標的のような、小さな×をあちこちに張り付けたり、それをめがけていろいろしたり、その合間に小さくぽつりと言葉を発したり、内容はいつもの談スで…でも生オケのボレロはずっと鳴っていて、そのボレロに乗っかったりあんまり関係なさそうだったりなふたりの、談スとしてはいつもの、でもあの場で観るとめちゃくちゃ異質な、パフォーマンスが、何だか不思議だった。音楽がある談スって初めてだなぁとか。×とか→とかの意味、ちゃんと考えたらきっと何かあるんだろうけど、今回はわーい!って楽しい側に全振りして観てしまったのでわかりません…。そういえば冒頭、大植さんがオケピに向かって指揮するように両手を振り上げてもオケが鳴らなくて、辻本さんがやったら始まったのも面白かった。この辺の、オケも巻き込んで面白いことしちゃうのがとっても…らしいというか、楽しかったし、付き合ってくれる東フィルも域だなぁと思います! でも絶対オケ側は面白がってるよね(笑)。

 ボレロのクライマックスに向かって息を吐かせぬ連続技で、最後かっこよく決めた!…と思ったら…だったり、終わった!!…と思ったら…だったり、なところもとても談ス的でわたしはにんまりしていました。拍手喝采だし大技(?)決まると拍手起こるし、子供の笑い声は楽しそうに響くし、一体何が始まったの…?な最初の空気がどんどん、C/Oに取り込まれ引き込まれていくのが3階席からも感じられて、とてもNHKホールとは思えないホームな雰囲気になっていました。隣の母もオペラ覗きっぱなしで、「えっ(笑)」とか「すごい…!」とか漏らしていました。しめしめ(笑)。すごいでしょーわたしがいっぱい観に行った人たちだよーおふたりとも未來さんと一緒にやってるんだよー談スは未來さんもやったんだよー。

 すっかりオモシロな空気に包まれた会場の空気を、改めて、という感じでクラシカルに戻す東京シティ・バレエ団「Octet」はメンデルスゾーンの八重奏曲で。ちょっとモダンな雰囲気もある振付で、衣装も洗練された感じでスタイリッシュでした。男性ダンサーのみのパ・ド・カトルとか面白かったなー。そして何やら建込みの音が休憩中に響いていた牧阿佐美バレエ団ドン・キホーテ第3幕は、衣装もセットも公演丸ごとお引越ししてきたみたいで絢爛豪華でしたよ。キトリがちっちゃくて可愛かった…そしてバジルのソロ観るとちっちゃいみらいくんが1-8ですっ転ぶのとか、ステテコ姿の大植さんとかを思い出すのでした…。あと宮廷の貴族を見て「古田さんがバイトでやってたやつだ」と思ったり。

 フィナーレで再び登場した大植さんと辻本さん、お辞儀してくるりと背中向けたらその背中に、赤いガムテで大きく「C」「/」って(笑)。バレエ風の優雅なお辞儀をしてみせるのもオモシロ格好よく、最後まで楽しませて下さいました。大植さん隣のキトリちゃんと手繋がないの何でだろうって気になった(笑)。気遣い? シャイなの?(でも東フィルの指揮者さんが隣になったらちゃんと繋いでた/笑)

 すごかったね~楽しかったね~と云いながら母とロビーへ向かうと、何となくその前から声が聞こえていたのでもしかしたら、と思っていたけれど、案の定(笑)大植さんと辻本さんがロビーにいらして、ファンサービスに勤しんでおられました。わーいやっぱり! 最後の方に出たので、もうだいぶ人も減っていて、ちょっとお話させて頂いたり写真撮らせて頂いたりできて嬉しかった! お子さんたちにも大人気で、ですよねー辻本さんパプリカだもんねー!

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 そしてわたしは撮らないのに何故か大植さん辻本さんと3ショットを撮る母上でした。何か…不思議な写真がある…次元の壁を越えた感…なぜこの人たちと母が一緒に写ってるの不思議……。

 で、この日の模様は5月19日21時~のEテレクラシック音楽館」で放送予定とのことです。大植さんの開演時間前パフォーマンスは放送されない?らしいけど、ぜひおふたりの勇姿を目撃して下さい!

 観終わってから読んだのだけどなるほどーだったり、そうだったのか!だったりの大植リーダーインタビューもぺたり。

www.nhk-p.co.jp

 そして翌日の日曜日、母上に「アナザースカイ」や日曜美術館の談ス回を見せたりして、そっと実家に「談ス」DVDを置いてきたら、こうなったそうでわたしにっこりよ。

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 かーちゃんどうしても改行ができないんだよね…あと「釘づけ」だよね…。

 

*1:「よくわからない」ってすぐ云う人だから…

ゲキ×シネ「髑髏城の七人 Season鳥」観てきたよ&公開延長決定!

 初日の夜にバルト9で観てきました! 上映前にちょちょっと上まで*1行って、パネルとポスターも見てきたよ。もうこの時点で懐かしい…。

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 実はわたくしWOWOWの放送分も結局観られていないというか触れていないというか、迂闊に手を出すとあむないあむないと思っているうちにそのまま過ごしているような状態で、TBSのステアラ番組も鳥以降録画はしてあるけどほとんど見ていないし、なのでこの、バルト9の客席でスクリーンで観る今回が、2017年9月1日以来の鳥髑髏であり口説きソングでありその他すべてである、のです。緊張した…そりゃ緊張もするわ…。

 感想としては、やっぱり鳥髑髏最高!!!!!!!の一言に尽きる。し、ゲキシネありがとう!!!!!!を次に叫びたい。そりゃあいろいろ、云い出したらきりがないほどいろいろありますよ、ありますけど、とりあえずはそのふたつで。1幕体感5分だし(休憩入るの知らなかったからちょっとびっくりした。最近のゲキシネわりと休憩なくなってなかった?)、2幕開始時のあの緊張感めっちゃ思い出したし、回らないのが逆に新鮮だし、とりあえず観やすい!!!! 前の人の頭気にならないのすっごいストレスレスで良いですね!!!!! そんなところでゲキシネの良さを感じたくないですね!!!(笑)あのねー口説きのイントロ始まった瞬間にうわああああってなって涙ぶわあなったので、やっぱり何というかある種のトラウマというか、植え付けられてるんだなぁ…あの夏の、そしてあの場所の、高揚感とか熱とか空気とか暑さとか湿度とか一気に蘇って凄かった…。

 ゲキ×シネバージョンとして一番特徴的だと感じたのは、舞台の映像化ではないものとして作ってる感、です。公開前から、映像作品として再編集しているという話は聞いていたけれど、つまりどういうことなのかあんまりイメージできていなかったんだな。観てみて、なるほどこういうことか…となりました。可動スクリーンに照射されていた映像はほとんど、映像として収録されて、スクリーンが左右に開いたり閉じたりする部分はなるべく映さない、「劇場感」を覚えさせる要素はなるべく排されている、という印象。ゲキシネだけ観るとたぶん、ステアラの舞台機構は全然わかんないんじゃないかな~。それが狙いだろうとは思うので、その点では成功というか、狙い通りの出来になっていると思います。たまーにちょこっと、ドーナツ状の部分が回ってるのとかわかるけどね。あとは本当に…いわゆる、「劇場の臨場感を映画館で!」とは全く逆のコンセプトの基に創られた映像作品なんだなぁと。そっか、「劇場の臨場感を映画館で!」はライビュがあるしね。ライビュとの差別化を狙った結果とも考えられる…。そういう意味ではその通りに出来上がっていると思います。劇場で収録された映像を元に作り上げた映像作品、としての完成度はとても高いのでは。どっちがいいのかは…どっちがいいかなぁ(笑)。どっちも欲しいなぁ、これはこれで良いけど、劇場で上演したものがそのまま収録された映像も欲しいなぁ。あっそっちはWOWOW放送版があるのか。どのくらいどうなってるのか、もう解禁していいよね…観よう。

 あとは、音が良い。映画館の音響設備が良いのもあるし、ラインで音録ってるから細かい、劇場じゃ聞こえなかったような小声や物音までいろいろ聞こえるのが面白かった! 地球儀の回る音とか(笑)。荒武者隊や女子衆のガヤとかよく聞こえるんだよね。口説きのお歌は公演途中から天魔王様のマイクが変わって*2、収録はきっと変更後でしょうね。というか収録に向けて変更したんだろうな。それでもハンドマイクの生駒の声の方が入ってくる感はあるんだけど。カナコさんの声が異常に通るんだけど(笑)。…いや、収録ってライビュの日か…じゃあ7月末だね。そっかライビュで観てる回か。そっかそっか。何かピンと来てなかった(笑)。

 あっそうかライビュと比べるとどこがマチネでどこがソワレかわかるな…クんロダイの魚拓と贋鉄斎ルームはマチネだったけど上半期輝け!最優秀鉄騎兵は噛んでないからソワレ。あれっでもソワレだと39回なのに今日で29回目って云っちゃったんだったね…(笑)。口説きは天魔王様があモーリも、の前にヒデヨs…ってなってたからソワレ。捨天一騎打ちはマチネいろいろ*3あったんだったね…じゃあソワレかな。「この鎧がそんな刀に!」のところどうなってたか*4、もっかい確認しに行きたい(笑)。観てる時はふわああああってなっててそれどころじゃなかったから…。太夫もラストでちゃんとあの子たちの遺髪持ってたからソワレだ。1幕マチネメインで2幕ソワレメインって感じなのかな…ってそういうのはWOWOW放送の時点でやることですね。観てないからこうなるんだよ…。

 ライビュでどこがアップだったとか何が映ってなかったとかも当時のメモを見ればわかるんですが、いちいち比較してもアレなので(笑)、ゲキシネ版のみ観た感想と印象だと、全体的に文句はありません全体的には!! 細かくはまぁいろいろあるけど…でも欲しいアップはストーリー的に重要な部分は(思わず強調)ほぼ逃さずあったし、ライビュになかった部分もいろいろ補完されていたし、わたしは満足です。天魔王ウォッチャー的に重要な部分は決してストーリー的に重要とは限らないのでそこは大人になる。但し!! 天蘭コケがないのは!! 何故!!! ライビュでもマチソワともに映ってなかったし、どうやらWOWOWでもなかったっぽいので…えっもしかして撮れてなかったんですか? まさかそんな?? あの稀代の名シーンをカメラが捉えてなかった?? 捉えてたカメラが1台もなかった?? そんなばかな~あり得ないでしょ~なんで入れないんですか。劇場生観劇特典ですか。そんな特典いやだよぅ~。そしてこのゲキ×シネがごまんえんの髑髏箱に納められるので、つまり天蘭コケはもう映像には残らない、と……いうことですね……? 特典映像に最後の望みをかけることもできるけど期待できないな…ほんとに撮影自体できてなかった疑惑を捨てられない。

 でも、特に口説きでは、わたしの好きだった表情がほとんど収められていたし、まぁおそらくこの2年でだーいぶ記憶が剥落していったので、今の脳みそに対してはこれで充分満足、という感じです。2年前だったらどうだかわからないけど(笑)。御伽衆可愛がるのとか、荒武者隊の口パクとか、死体つつきとかは本筋が別で進行している最中なので仕方ない。ライビュで映ってなかった、部下にセリフ取られて残念なのもちゃんと! めちゃくちゃしっかり!! 押さえられてるし!! あれーがんてっちゃん?も可愛いし!! 贋鉄斎ルームで「がんてっちゃん」云われてなかったから、突然何を云い出すんだこの人?感がすごいのは仕方ない(笑)。っていうかマチネであのフリがない回のみを観劇していたら、生で観てもこうなるんですね。なるほど…リピーターにはわからぬよ…。わんわんもちゃんとわんわんで大変良かったです。入ってなくて残念だったのは、天魔王さま全部…じゃなくて、えーと1幕で狸穴さんの銃に撃たれて斜めにイルカみたいにジャンプする天魔王さまかな…あそこ面白かったのにな…。あと生駒とのいちゃこらが全般的に見えなかったのも残念。最初のお手手つないでくらいは背景に写り込んでいたけど。でもまぁ天守の間での天魔ラップ*5で仲良しはきっと伝わってると…信じている…。

 ゲキシネ演出として仕方ないとはいえちょっと…!だったのは、スクリーンの開閉を徹底して映さなかったおかげで、余韻がないどころかぶった切られていた…贋鉄斎ルームの最後に捨之介が走って戻ってきて大丈夫だー!やるのとか、「そんなことより先にやるべきことがある」って云われた後の天魔王全カットとか、スクリーンを映さないことによって受ける被害がだいぶ大きいな、と。地図を書き換えねばならんの最後は手のアップだったから…でも余韻…。ラストの沙霧が「もう、決めたんだ!」でかっこよく終わるのはまぁかっこいいんだけど、何でその後の捨之介追いかけるのがないのか、とか。あそこ何でぶった切られてるんだろう…いや、かっこいいんだけど。

 あとはねースロー演出はもう諦めてたからあんまりダメージ食らわなかったよ。どうせ口説きとか殺陣とかスローにされるんでしょハイハイ、って最初からそのつもりだったからね…その分、殺陣はそんなに気にならなかったかも知れない。口説きはね…うん……特典に全景入れてくれないかな……。あと、開始して最初のスローが太夫の脱ぎだったので、えっそこなの(笑)ってなりました。黄泉の笛に太夫が重なるのは、わかるけど…わかるんだけど…!!ととてもモダモダした(笑)。でも、歩み去る蘭兵衛さんを追いかけようとして足を止める太夫、のスローは良かったですね。情緒ですね。うーん情緒ぶった切られてるところも増し増しにされるところもどっちもあるんだな…だからといって差し引きゼロにはならないんだけどね!! 百人斬りは、あんまりよくわからなかった…チームプレイの良さが写ってなかったなって…何かいろいろしていることはわかる、けどどうなんだろう。何をやっているのか初見の方に伝わってるだろうか…不安になる…。

 …と、文句を云い出したら本当にきりがないのですが、比較対象が劇場で生鑑賞時なのでそんなの当然でしょうがない。観たいものを観ていたのに比べたらねぇ、そりゃいろいろありますわ。じゃあ、劇場鑑賞に比べて良かった点は?と訊かれたら、アップの美しさ!! 音も綺麗だけどお顔が!!! 前方からオペラで観ても充分美しかったけど、やっぱりスクリーンで大写しになっているお顔はね…圧倒的美…開聞時の伏せ目天魔王さまアップがないのが残念…でも2幕のポニ天魔さまほんとうにお美しくてそのお美しさを充分に堪能できるからゲキシネ感謝です。ありがとうありがとう。あとはゲキシネならではの斬新なカメラワーク及び構図、画角。沙霧に詰られるままに目を閉じて受け入れる捨之介の表情なんてライビュで初めて見られたものだし、顔を背けた天魔王舐め差し出した盃舐めの蘭兵衛、なんてものすごい構図もライビュカメラ様々だし、おしゃべり殿の面ちゃんもちゃんとアップにしてくれるし、大魔神は確かライビュで映らなかったんだけど今回しっかり入れてくれてるし*6、やっぱり感謝だ。欲を云うなら、夢見酒差し出して顔を背ける天魔王のすんごい興味なさそうなお顔もちょっとアップで観たかったな…とか、チラ映りしていたので片鱗は拝めたけど軸回転天魔王さまももうちょっと観たかったな、とか…あああきりがない。その辺は脳内HDDに残っているのを再生しますね…いっぱいみたもんね…。玉座でBGMのボーカル口パクするのはもっと後半にやり始めたんだったよねーあれ面白すぎた。何だったんだあれ。メタ。

 鳥髑髏そのものの感想が全然ないんだけど、それはもうあの夏に全部やったから…あとはスルメの足をしゃぶり尽くすような楽しみ方しかできないんだ(笑)。とりあえず、ゲキ×シネありがとうありがとう。圧倒的感謝。残してもらえることのありがたみを噛み締めるのみです…あとゲキ×シネで初めて鳥髑髏、もしくは髑髏城の七人に触れる人がたくさんいるだろうし、いるといいな! 楽しんで頂けてるといいな! 大丈夫だよね!!

 …って云っている間に、ゲキ×シネ公開延長のニュースが! やったー!!

gxcblog.exblog.jp

*1:上映されるシアターのある階とは別のフロアにありました

*2:わたしが観た中では7/29からちょっと大きくなってた

*3:斬鎧剣先に折れるとか突然の贋鉄斎登場とか

*4:ソワレだと「この私がそんな刀に!」になってた

*5:まだこの頃か…懐かしい

*6:これ考えるとやっぱり天蘭コケは撮れてなかったんじゃ…あったら入れてくれるはずじゃないか…

2019年4月3日:雪が降ったり

 4月なのに、桜が満開とか云っているのに、雪が降ったりもするのですね。昨日寒かったねぇ今日も寒いねぇ…でも桜が長持ちするのはちょっと嬉しい。けど寒すぎて会社帰りに夜桜見に行く気にもならない…。

 本日のエントリーはこちら。

 

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  あと昨日の。

 

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演劇集団キャラメルボックス2019スプリングツアー「スロウハイツの神様」@サンシャイン劇場(3/22夜、3/26夜、3/30夜、3/31昼)

 キャラメルボックス劇団四季東宝レミゼの次くらいにきっと、演劇を観ない層にも知られているであろうお名前です。わたしも劇場に通うようになるずーっとずーーーっと前から、名前だけは存じておりました。あと学生の時に可愛かったからチラシだけもらった記憶が。それが何のチラシかも知らずに。そこで行ってみようとはならなかったんだな~。

www.caramelbox.com

 というわけで人生初のキャラメルボックス観劇でした。お芝居観始めてから早々に阿佐スパとかガジラとか行ってしまったわたくしには、もう近寄れないというか…綺麗でキラキラしていて美しい世界なんでしょ…無理…ってなってしまう(笑)、逆にハードルの高さを感じる世界ですが、でも玉置玲央くんが初演に続いてゲスト出演されるので、これもきっとタイミング!と。ハードル超えてみましたよ。うん、とても、心が洗われるようだった。この、人間の裏や奥に潜む醜いものを引きずり出すようなものをどちらかというと好む性質のわたくしのような者でも、ちゃんと、あたたかい涙を流せたので、たまにこういうのも必要だと思う。し、大切にしたい。汚くて穢いのばっかりじゃ良くないよ~キラキラして努力は報われてきっといつかあなたも…!って云ってもらえるようなものもたまに摂取するとデトックス効果高まるよ~。正直、わたしこれ系楽しめるのかなぁ、と不安というか疑いの眼差しで初日臨みましたが、これはこれでちゃんと楽しめたし、登場人物の誰に一番親近感を覚えるかって云われるとまぁ莉々亜ちゃんなんだけど(笑)*1、でも素直な気持ちで楽しめばいいんだ、と理解したので、2回目からは大変素直に拝見しました。こういう素直さをすっかり忘れていたよね…どこにオチるのかなって思いながら見ちゃったらダメだよね…。

 原作未読*2でしたが、初回はテンポの良さというかスピード感(主にセリフ回しの)にちょっとびっくりした…セリフが早いのは新感線でも柿でも慣れてると思っていたけど、何だかせわしなく感じてしまったのね。あと若干聞き取りづらい部分が…というか役者さんが……素敵だったんだけどセリフだけが……でもそれ以外はとても好ましいのがもどかしい(笑)。原作がけっこうボリューミーなのに、2時間ちょっとに収めてあるのでテンポが速いのとか展開がスピーディなのは納得なんだけど、何故かセリフが「走ってる」(ってセリフで使うのかどうかわかんないけど)感じがしてしまって、ちょっと気忙しかったかな。場面転換とかはすごくスムーズで上手くできてるなぁと思いました。あと、劇中で使われる楽曲が所謂Jポップなのだろうと思われる(知らない…)もので、日本語の歌詞が歌われているもので、けっこうセリフがんがんあるのにバックに流れる曲も日本語の歌詞、っていうのが、わたしはあんまり…好きじゃないというか、歌詞に耳を引っ張られてセリフ聞き取りづらくなる感があるなぁと。これはわたしの問題かもしれないけど。ちゃんとセリフにかぶる時はボリューム下がるし気にしなければいいんだろうけど気になるんだから仕方ない。でも、日本語のポップだったりエモかったりな曲が流れるととても、キャッチーな印象になりますね。テレビドラマか邦画を観ているような感覚になった。それが良いのかどうなのかはわからないけど…でも曲たちはけっこう頭に残ってるしふとした拍子に流れ出したりもして、それは決して悪くない気分だ。とにかく、キャッチーであることに全振りしてあるのだな、と、それはそれで大事なことだろうな、と、普段あんまりキャッチーじゃないものに吸い寄せられ気味な人間は思いましたよ。たまにはいいよねこういう…親切設計なのも…楽しいもん…。親子で一緒に楽しめて、キラキラの笑顔で劇場を出られる作品、とても大切だと思います。どん底まで突き落とされてアワワ…ってなりながら劇場から這い出てくるようなものと同じくらい、大事だよね。どっちが好きかはもう、お好み次第よね。

 長くなったので畳みます。ネタバレというほどではないけどちょこっとあるかも。

*1:そういうところ!

*2:読んでみます

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ゲキ×シネ「髑髏城の七人 Season鳥」予告編!

 ついに今週末公開スタートのゲキ×シネ鳥髑髏、予告編が公開されました!! わー!! たぎってしまう!!


GEKIxCINE Official ゲキ×シネ『髑髏城の七人』Season鳥 予告

 うわー…どんな風になってるんだろう…あの、天魔王様の華麗な蹴り上げターンがスローになっているようですが…そんなところスローにするんですか(笑)。いやいいんだけど、あんまりやらないでほしいんだけど、もしやるんだったらごまんえんの箱にはスローとかない実速バージョンも入れてほしいなって。引き固定でいいから。

 めちゃくちゃ楽しみなんだけどちょっと不安もあるゲキ×シネバージョンなのです…お願いしますね……。あと早いとこタイムスケジュール出して。

雑誌掲載情報

 ご本人はしばらく海の向こうですが、雑誌のインタビュー掲載情報がちらほらと。いだてんの取材会もあったから他にもありそうだな~。

 

『KLIMT RELOADED』

2019年4月から東京都美術館で開催される「クリムト展 ウィーンと日本 1900」の関連プロジェクト「現代クリムト講座」の一環として刊行されるコンセプトマガジン。

  とのことです。クリムトの大きな展覧会がふたつくらい日本で開催されるのは知っていたけどいろいろ関連書籍が出たりするんですね。そして未來さんのインタビューが掲載されるんですね。面白いな…。

oily-bijutsutecho.com

  

https://www.amazon.co.jp/dp/4568506395/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_hgXOCbF7VDZ9S

 アマゾンのリンクがまだ書影とか出ないんだけどこの先にあるはず。です。サンプルにも未來さんのお写真ある! クリムト…19世紀末のドイツ・ウイーン芸術が未來さんとどんな関係があるのかないのか、どんなことをお話されるのか謎だけど興味はあります(笑)。

 

NHKウイークリーステラ 4/26号

 4/17発売のウイークリーステラに、「いだてん」インタビューが掲載されるようです。先物情報にこんな記述が。

  これ松尾さんと一緒のインタビューだったりしたらとても嬉しいんだけどどうでしょうか!! 楽しみ!! 第15回の見どころ、ってけっこう先ですよねーわくわく。

www.nhk-sc.or.jp