ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

大河ドラマ「いだてん」第6話

 いだてん、オリンピックも噺家もいよいよいろいろ動き出した第6話です。今日は出かけていて早てんも本てんもできなかったので、録画で遅てんです。昨日の再放送は観たよ!

 今日も良いナレですね! 播磨屋さんに入れない四三さん…そりゃそうだよねあんな怖い目にあったもんね…仕方ないとは云え。おお、清さんと四三さんが出会ってる! そうか、こうやって関係修復をはかるのか。って、ちゃんと改良してるんじゃん瀧さん!! じゃなくて播磨屋さん!! 職人の意地だね~良かったね四三くん! 播磨屋さんもまんざらでないお顔してるしね!

 ライトマン治五郎先生、高等師範学校校長先生から大日本体育協会会長へくるっと変わって楽しそう。お金はないけど。そしてお金がまだまだかかるけど。5000円って今だといくらくらいになるんだろう、可児くんの給料7~8年分、って、可児くんだってこの時代のかなり良い地位でなかなかの高給取りだろうに…いくらくらいだろう…。

 さらに四三さんの世界記録に疑問が呈されてしまう。確かにあまりにも大幅更新過ぎるのはわかる…でもそこは信じよう。あと優勝カップはいいと思うのよ…たとえ優勝カップを作らなくても可児くんの給料7年分の予算がさらに浮いていたことはないと思うから…足りないことには変わらなさそうだから…。

 弥彦くん自費で四三さん体協持ち、は妥当な線ですね。三島財閥そのくらい出せるでしょう。四三さんとこで自腹は無理だもんね…そして治五郎先生の借金は増えていくのね…。

 体協本部に呼び出される四三くん。ついに日本代表を任命される! のに!! えっどうして!?!?という衝撃展開からのオープニング。アバンだけでもう相当面白いし内容濃いし今週もどうなっちゃうの~!?感すごい。たまらない。

 えっどうして!?!?の続きから本編スタート。記録を治五郎先生に誉められると頬がゆるむ四三くん、でも行けません。いちいちがたつくオリンピックポスター、先行き不安の象徴ですね。四三くんはそんな大事だと思わずに走っちゃったんだね予選会…オリンピックなんて全然、意識せずにただただ走っていただけなんだね。治五郎先生がんばって…四三くんなかなかの強敵よ…そうよそこからよ…。大森さんの英語たまらんですな! 通じませんな! 負けたら切腹…でもそうなっちゃう時代ですよね。でも治五郎先生にがっかりだと云われたら困ってしまうよな…。

 弥彦くんは弥彦くんでやっぱり出ないと。そんな…なかなか上手くいかないもんだな…。清国も大変なことになっているし治五郎先生困難続き過ぎる。そして可児くんの胃がまた痛んでしまうし治五郎先生の借金さらにかさむばかり…大丈夫なの…可児くんじゃなくても心配になるよこれは。でも治五郎先生すごい…。あっやっぱり返せなかったのか。そりゃそうだよね…数億円って…。

 優勝カップを返しにくる四三くん。今日は穏やかに再説得する治五郎先生、お疲れのご様子も心配です。そしてナレーションも柔らかくて耳に優しい…。ああ、何て幸せな時間だ…無精髭で乱れ服だけど目は優しくキラキラ輝いてる治五郎先生、四三くんに深く頭を下げてしまう。ここまでされたら…そうなるよね。よく云った! 渡航費と滞在費…は……無理ですよ自腹は。体協もとんでもなく厳しいことは重々承知の上だけど金栗家にそれは無理ですよ先生。いやいや四三くんもそぎゃんですとか云っちゃだめでしょういくらかわかってるの一体。先生にぎゅっとされたらふわあってなっちゃう四三くん…だめだ。わかってない。君の実家にそれは無理だ。

 実家へのお手紙…1800円…どうなるの…無理だよね…ああナレーション良い…内容つらいけど良いものは良い…。オリンピックの理念はわかった、でも現実は問題だらけだし無理ばっかりだよ…お金の問題はとても大事…。

 と、時は1960年に移ったぞ。1話の田畑さんだぞ。まーちゃんって呼ばれるおじさん可愛いですね。志ん生師匠の高座…から、来たーーー車夫孝蔵さん!! かんざし素敵よ孝蔵さん!! ??って顔で師匠を振り返る孝蔵さんの頬を流れ落ちる一滴の汗、美しい。

 って、五りんくんは一体何を…あっそういう…? 播磨屋で働いていたお母さんと父親のなれそめ…って誰なんだろう?? そして今日はまた一段と、明治と昭和をひらりひらりと飛び交わす回ですね。

 清さんと播磨屋さんからマラソン練習コースのアドバイスを受ける四三さん。ああ、上野浅草人形町日本橋銀座芝、運命のコースが交差しちゃう…! 空の車を引きながら噺の練習する孝蔵さんとても素敵です…もっと聞きたい。

 この昭和の日本橋を走る足袋の男…本人なのかな。昭和の四三さんなのかな。あと音楽やっぱりかっこいい…わくわくする…どきどきする…。

 ああ、足袋が走る日本橋、向こうから走ってくる人力車、運命の交差点、そりゃあ花火も打ち上がる。何この最高のクライマックス……疾走感と爽快感と動き出した運命感すごい。理由のわからない涙が出る祝祭感。世界が二人を祝福している…!!

 …けれど現実はやっぱり困難です。牛の声が不穏な熊本、金栗家……まぁそうですよね……。来週、どうなってしまうの!?!?

webインタビュー掲載 ELLE

 ELLEのウェブサイトに未來さんのインタビューが掲載されています。どうでもいいけど一瞬、「えっ次の舞台は時代ものなの!?」ってなりませんでしたかわたしはなりました…チケット発売いつだ…ってなりましたよ焦った~。
 それはともかく。インタビューは「サムライマラソン」にまつわる内容で、読み応えあります! これ、雑誌には掲載されていないのかな…1月末発売の3月号に掲載されているのでしょうか。インタビューもくだけた雰囲気で楽しいし、写真も素敵だし紙媒体で欲しい~!

www.elle.com

www.miraimoriyama.com


 辻村さん、そんなに悪役じゃないんですね良かった~!! でも「悪役」って、主人公側から見た悪であって…とか、それぞれにそれぞれの正義があるとか、ほらこれまでにもいろいろそういう役を演じてきているから、観る側(笑)も大丈夫です。わたしは辻村さんの正義を信じるよーまだ観てないけど!! すごいオーラも楽しみです。

 飲みニケーション甲斐のある現場だったようで、山形お酒も美味しいよね…ちらっと何かの記事で、二日酔いで大変そうだった様子も小耳に挟みましたが(笑)*1

 そう云われてみると、だれも剃髪してないですね…云われるまで気にならなかったというか気にしていなかった…。そう云われればそうだよねぇお殿様のハセヒロさんも剃髪してないもんねぇ…別に気にならないけど云われたらなるほどとは思う。けど別にいいです(笑)。外国人監督が撮る時代劇映画っていうとラストサムライとか思い出すけれど(っつっても観てないのです)、サムライマラソンもちょっとそういう、主観の違いから生まれるおもしろさみたいなのもあるのかな。気づくかどうかも含めて楽しみにしておきます。

 からの身体の話(笑)。見せ筋、邪魔なんだー! でも素振りで付く筋肉ならダンスには邪魔でも剣術にはきっと必要なんだろうな…*2。乗馬シーンはすっごく楽しみです!! その後にカザフでも乗ってるんだよね? きっと馬も一目で従っちゃうオーラ全開なんだろうな~!*3

 写真やスタイリングはHanakoとかと同じ、なのできっと1日サムライマラソン取材日だったんだろうな。でも動きのある、影も綺麗な写真なのでやっぱり紙媒体で欲しいです。確認してこなくちゃ。

*1:確か完成披露試写会の小松奈菜ちゃん言

*2:そういえば小学生の頃になぜか木刀で素振り200回やってから学校行っていた時期があったことを思い出したぞ…何の為の何だったんだろうあれ…わたしに上腕二頭筋はつかなかったけど…

*3:そして体験乗馬でわたしが乗せてもらったおうまはおじいちゃんで円形の馬場を周回するのにだんだん内側の円周短い方短い方を攻めていくおうまだったのも思い出した…

エラ・ホチルド「Futuristic Space」@横浜赤レンガ倉庫3Fホール(2/1夜)

 薬飲んで吐いたり胃が空になると吐き気がしたり何だかイマイチな具合なので行きたいけど横浜遠い…とちょっと消極的になりかかっていましたが、ちょうど金曜日辺りから元気になってきたので、少し頑張って行ってきました。やっぱり観たかったんだもの…あと何だか気になる舞台セット写真も観てしまったんだもの…。

 チケットをもぎってもらった先の、細いレンガ造りの廊下からすでに世界観が始まっていて、低い位置に点々と吊り下げられた電球がオレンジ色の光を放ち、仄暗い廊下の先へと誘うような演出で、「この廊下を抜けた先はきっと別世界」感モリモリで…この時点でがんばって来た甲斐があったと思いました。もう好き(笑)。もったいなかったのは、割と急ぎ足で入ってしまったこと…ほら自由席だしさ…あとぞろぞろ感もね、仕方ないのだけど。ひとりでぽつぽつと歩いて入ってみたかった…没入感すごくなりそう。まぁ、廊下を抜けた先はホワイエでそこはいつも通りなんですけどね(笑)。そのまま会場内だったらほんと凄かったな…。

 

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 会場内は四角いアクティングエリアが一段高く設えてあり、客席は接する2辺に組まれてありました。段差がしっかりついていて観やすかった。そしてアクティングエリアの上、というか上空に、半透明の薄い膜のような布のようなものが、おそらく下から噴き上げられているエアーによって、不定形に形を変えながら浮いていました。ふわりと大きく膨らんだり、2ヶ所別々に風を孕んだり、ふぅ…っと息をつくようにしぼんで落ちてきそうになったり、またふわりと膨らんだり、まるで生きているように、そしてそれ自体が形を定まらせない生物のように、蠢いている、巨大な膜がとても不思議な存在で、開演まで少し時間があったけどその間ずーっと眺めていられました。不思議な存在だった…しかも上演中も常に頭上で蠢き続けて、ずっと世界を覆っているようだった…。

 やがて客電が落ちて、暗闇の中に最後まで膜の白い影が揺らめき、その残像が消える頃にステージ上には、それぞれデザインの違う黒い衣装のダンサーたちが立っていたのでした。うちひとりは背中にギターのようなリュートのような12弦の楽器を背負っていて、彼ともうひとりの女性が外国人、他の4人が日本人、という割合のカンパニーでした。これ、割合が違ったり、もしくは全員違う国籍だったりしたらどうなるんだろう。違ったものが見えてくる気がする。

 全員での静かな、密集した群舞から、ミュージシャンの彼がひとり、異国の言葉で何かを語り始めるけど、英語でもないその言葉の意味はわたしには理解できない。やがて彼はひとり群れを離れ、哀愁を帯びたどこか物悲しいメロディを奏で、ダンサーたちはまとまったりばらけたりしながら、集団そのものが決まった形を持たないひとつの生き物のように分裂と結合を繰り返し、その頭上ではやはり形の定まっていない透ける膜が、何か大きな生き物の呼吸器のように膨れ上がり萎み、揺れながら全てに薄い影を落とす。

 「ポストアポカリプスの世界で生き残った人々」を描く、というテーマを先に知っていたので、荒涼とした印象は先入観も込みでとても抱いたのだけど、それを忘れていても伝わる、滅亡の先にある、もしくは絶望の先にある未来の風景のひとつ、を眼前に観た、そんな気がします。美しくて物悲しくて、絶望的で、それでも絶対的に「生きて」いる。けど、生きる為にひとびとが取る選択は時にとても残酷で、排他的で。世界が滅亡した先は、バベルの塔が破壊された後のようで、でもばらばらになって生きることはもう不可能な状況で。文化も言語も価値観も身体的特徴も違う、わずかに残ったひとびとが、どう生き抜くのか、どう生きようとするのか、その選択を、彼らの頭上で揺らめく膜が覆いかぶさるように、時には包み込むように、不穏に、優しく、見守る。巨大な生物の息遣いにも見えるし、この世界に滅亡をもたらした「厄災」そのものにも見えるし、それがあるおかげで彼らが生き残っているようにも見える、とても不可思議で理解不能な、超越的存在感を放っている膜だった。

 圧巻だったのは、途中でダンサーたちが大きな薄くて伸縮性のある黒(か焦げ茶色)の布の中に取り込まれ、その中の高い位置から湯浅永麻さんが顔を覗かせ、そのまま動く場面。全身黒い布に包まれた巨大な聖母のようだったし、黒い布から顔だけを覗かせる姿は直截的に過ぎるけどどうしてもヒジャブを思い出すし、伸びる布の裾を長く引いて、ぬるりと滑るように動くのは異形の、もしくは地球外の女王のようである種の神々しさも感じた。ミュージシャンの彼が、それに対峙してユーフォニウム(多分)を吹き鳴らし、それに合わせて奇妙に踊るのは、ダリの「聖アントニウスの誘惑」を思い出したりもした。何となく、宇宙象みを感じたんだ…何となく。何か、分断や不理解をあるひとつの形で超越してみた「なれの果て」、にも見えた。それが成功なのかどうかは、その裾から次々とひとびとが打ち捨てられるように転がりはみ出て、女王の姿はどんどん小さくなる、のが答えなのかな、とか…。でも、異形で奇妙だったけど何故だかとても心惹かれる姿だったんだ。

 再び「個」に戻ったひとびとはまた集合と分散を繰り返すけれど、今度はダンサーで唯一の外国人女性を突然激しく攻撃し始める。彼女が倒れて動かなくなると、まるで彼女なんかいなかったかのように、日本語で、とてもたわいのない話*1を始める4人。ステージの手前側には、目を開けたまま、微動だにせず転がる彼女がいるのに。この、明らか過ぎる無関心と無視と分断に内臓の奥がひやっとしてとても苦しくなった…ある種の恐怖を覚えたのだけど、これを恐怖を伴い観るということはつまり、自分のどこかにこの光景に対する後ろめたさとか、罪悪感とか、この光景に対する釈明できないものがあるからではないか、と…思えてしまって、苦しかったです。

 が、救いのように見えたのは、雑談の中からふいに永麻さんがひとり、倒れている彼女の方を振り向き、雑談の輪を抜けてふらり、と足を踏み出したラスト。その、とても痛ましそうで、哀しみに満ちた表情が忘れられない。見知らぬ他者の痛みを知る、それに心を寄せる、ことが、絶望的な状況のその先への、何かの一歩に繋がる、とか、何かぬるいところに着地してしまったような気もするけれど、でも大事なことでつい目を逸らしがちなことでもあるので…どうなんだろう。でも少なくともわたしは、永麻さんのそれで、ちょっとだけ救われたというか、ひとつの光明が見えた気がしたというか、なので。

 あと内容とは関係ないけれど、女性陣の衣装がとても素敵でした。永麻さんの黒い、肩のところがパフっぽくふわっとしたオールインワンも、もうひとりの女性が来ていたウエストにちょっとだけ赤が入った黒いワンピースも可愛かったなー。カテコに出てきたエラさんの服装もおしゃれだった! シンプルな黒の上下に靴だけキラッとしていてかっこよかった…。

 終演後にセットの写真撮影可能だったので、膜をいっぱい撮りました。でもあの不可思議な生物的な無機質な気持ち悪くて不安感煽られるけどどうしても目が離せない存在感、は写らないんだ…。

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 クラゲの写真撮るのヘタクソ選手権みたいになっている。

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natalie.mu

*1:日替わりなんだろうな。わたしが観た回では美味しい中華料理とかラーメンの話をしていた。そして永麻さんが云っていたレモンラーメンとやらがとても美味しそうだった…

2019年2月4日:突然春のよう

 今日はやたらとあたたかい日でしたね。もうこのままあったかくなってもいいんだけどそうはいかないんだろうな~。そしてあったかくなるとアレが来るんだな~。今年もなかなかの猛威を振るうそうですよアイツら…。

 ソファを新調したらとても居心地も寝心地も良くて寝落ちばかりしてしまう。QOLが上がったのか下がったのかよくわからないことになっているぞ。

 本日のエントリーはこちら。

 

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  昨日の分。

 

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 ちょっと前のも。雑誌まだ確認できてないなー。

 

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最果タヒ×森山未來「ことばおどる」ウェブサイト

 BSにて放送予定の最果タヒさんと未來さんの神戸をめぐる番組、素敵な公式サイトが立ち上がっています。

www.nhk.or.jp

 写真もことばも動画の映像もナレーションも全てが美しい…そしてどこか神々しい、のだけど、神々しさがプリミティブなのも良いです。国生み神話をモチーフに海から現れた男、なんて風貌からしてぴったりじゃないですか…もう今週末なの、ちょっと信じられない。忘れないうちに予約しておかなくては。

【追記】

 ステージナタリーさんが記事にしてくれました。(2/5)

natalie.mu

大河ドラマ「いだてん」第5話

 日曜夜だいだてんだ! 今日は早てんをキメてからの本てんです。先週はナレーションに徹する感じだった孝蔵さん、今日は見せ場もアリアリな上にナレーションも聞き所満載でとても密度の濃い回です。

 酔っぱらって高座に出る志ん生師匠の芝浜かと思いきや違う噺からスタートです。いよいよ羽田の予選会、ナレーションは良い声です。そうかマラソン以外の競技も予選会やっていたのか…三島くん、これはやりたいよね! 目立つの大好き実力もあるんだもの仕方ないよね! というわけで飛び入りしてしまう審判員さん、わき上がる黄色い歓声(笑)。やだかっこいい。嘉納先生も嬉しそうです。

 そして道に迷っていた四三くんも到着、羽田の競技場を見るのも競技そのものを見るのも初めてだよね。最初からスパイク履いてた三島くんかっこいい、そして3冠王ストックホルムオリンピックの写真解説ありがとうございます! あっそうかその写真の左側の人、三島くんだったのか! で、わたしばっかり喋ってるご本人は夢の中。このオープニングも師匠の夢の中、みたいな風にも見えてくる。

 マラソンが始まる。「生きて帰ってくれたまえ」と告げられるのが、前人未踏な距離だったんだなぁ。あら清さん。胸に輝く田せ早の文字。早々にばれてるけど(笑)。号砲が鳴り走り出す、とスタートする美濃部孝蔵さんの実況解説! ちょっと面白いんですが!! そしてそれっぽいんですが(笑)。楽しいなぁこういうギミック…そんで上手いんだなぁまた。コース説明も入って、右上には暫定順位、左上には通過距離表示、いっそ右下にワイプで解説席も映してほしいわ。

 清公がんばってー! 5キロ地点、とかもうキロ表示になってるし(笑)。落伍者続出の地獄絵図、その中を失敬失敬と駆け抜けていく四三さん。ああこの沿道の様子に既視感が…そうツール・ド・フランスの名物、頂上峠ゴール前…危ないからコースには出てこないでよハラハラ…。

 すっかり退屈されるスタート/ゴール地点の治五郎先生、将棋とかしないで下さい。そこへ駆け込む伝令、折り返し地点で4位につけている四三さん。2位を失敬とかわし未知の領域へと踏み込んで、いや駆け込んでいく。野口くんはお腹空いて大変そうですね…低血糖症とか危ないからちょうど良かったね…。これはルール違反だ!の実況も小気味良い。

 いよいよ先頭を捉える四三さん、リタイアしてる清さんに足袋が脱げそうと指摘されたり帽子の色が流れ落ちてきたり、いろいろ大変です。先を走る佐々木選手が足を止め、後ろの四三を振り返るこの10秒…これもきっと先の何かに繋がるんでしょう? この10秒が史実かどうかはわからないけど、何もないはずがないものクドカン脚本で…。

 神社を走り抜けるデッドヒート、これはもう完全にトゥールマレの頂上ゴールの様相です。ほんとコースに入らないで下さい気が気でない!! そして1位で戻って来たのは51番、金栗四三、世界記録も更新です。足袋なんか脱ぎ捨ててラストスパート、嫌が応にも胸熱なゴール……嘉納しぇんしぇーにもだっこしてもらえる…!! 何年越しの複線回収…良かったねぇ良かったねぇ。ここのナレーションの柔らかくて静かな声もとても胸に染みました…あと胴上げそっちなんかーい!

 そして師匠のサゲが鮮やかに決まる。かーっこいーい!! やっぱり芝浜になった! いやぁしみじみかっこよい…これが孝蔵さんの未来だもんなぁかっこいい。

 って来たよーー車夫姿の孝蔵さん! 運命の出会い!! ドラマティックだ…そして後ろ姿の背筋の美しさよ。おみ足の美しさよ。最高ですありがとうございます今週肌色分少な目だけどここにあったのか。

 世界記録の大幅更新っぷりに本庄さんが異論を唱えるゴールテント。本庄さんほんと可愛い…この記録、公式ってことなのかな。公式も非公式もまだその概念がないから公式ってことなんだろうな…予選会は公式大会なんだろうしね。

 良い塩梅な可児くん可愛いです。自分で発注した優勝カップで酒飲んでるよおめでとうだよ。あっ美川くんと猫ちゃん! すっかり漱石かぶれになられて…猫ちゃんしがみついてませんかそれ。差が開いていく同郷の仲間の姿にちょっとせつない美川くん…でもそっと拍手を送るのがまたね。ぐっと来るね。こういうところ好きだなぁクドカン作品。

 こんなに素晴らしい成果を上げているのに、家族にそれを伝えられないの、哀しいなぁ。でもあんな手紙もらっちゃったら書けないよね…。さらに反省と研究を追求していく四三さん、やはりネックは履き物ですね。天狗倶楽部とはしゃぐ治五郎先生もお可愛らしいです…お身体大丈夫でしょうか…。昨日の今日なら休んでも良いと思うんですけどね、兄ちゃんの呪いは強い。そしてとばっちりを受ける美川くんの「こわい…」がとっても可哀想可愛かったです。

 播磨屋に足袋の改良を直訴しに行く四三さん。抱っこ大変そうですね…かっちゃん可愛いなぁ。で、どうだいうちの足袋は?と訊かれて、走りにくいですーと応える四三さん(笑)。正直が良い結果を生むとは限らない。仕方ない…けど真実だもんね…でもなぁ(笑)。こんなことになってるのに播磨屋さんとは長い付き合いになる…んだよね? ここから? どうなるの?? 職人魂に火がついちゃう?

 弥太郎さんに新聞をわざわざ写真が見えるように置くシマちゃん可愛い。憤慨するシマちゃんも可愛い。弥彦さんは優しいなぁ。あと弥彦さんの部屋に飾ってある弥彦裸ポスターサイン入り、気になるな(笑)。女子がスポーツなんて、まだ考えもできなかった時代なんですね…。世界を意識した写真だったのか…遙かなるどこかを見つめる四三さんの写真、でも素敵な写真だよねあれ。

 そしてこちらはこちらでドラマが展開している孝蔵さんと円喬師匠。まずは運転手からスタート、弟子としてはありなんじゃありませんか。ああーもう孝蔵清さん小梅ちゃんのトリオ大好きです~ずっと見ていたい…けど車夫姿も素敵です~ずっと見ていたい…。ちゃんとお弟子にしてもらえるのかなぁまだ紆余曲折あるのかなぁ。

 一方そのころ熊本のスヤちゃんは、そっか…お嫁に行っちゃう話があったよね…そこからこれがどうひっくり返るのか、そっちも気になる紆余曲折、そしてこの辺の音楽がとってもとっても素敵なのです。大友さんの素敵な音楽…大好きだー。

 次回はいよいよ1話ぶりの田畑さん登場ですか。東京オリンピックの話もクロスオーバーしてくるのかな。孝蔵さんも車夫姿もう少し見られそうですね。ちゃんと弟子入りできるといいね…。

 今週もあっという間の45分、盛りだくさんでした…ほんとずっと面白いからすぐ終わっちゃう感すごいし、2回目でもめちゃくちゃ楽しい。そして孝蔵さんの声も姿もとても良くて嬉しい限りです。日曜の夜を残念気分じゃなく過ごせるのもありがたいなぁ!

 穴守神社、ないよねぇもう。今は空港かー空港大好きだけどちょっと寂しいな。