ミライ派野郎

森山未來とその周辺を果てしなく気持ち悪い感じに追いかける桐の日々散々。

2018年9月27日:肌寒い

 急に寒くなったりまた台風が近づいていたり、風邪などひかないように気を引き締めていきたいですね。秋はイベント目白押しだし体調を崩している暇などないのだ…。

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  昨日の分。

 

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「SONAR」@赤レンガ倉庫1号館3階ホール(9/26)

 2日目行ってきました。インプロの要素は多いけど、ポジショニングとかは偶発的に見えて実は結構カッチリしてるんじゃないかなー*1、だから回によって大きく変わったりはあんまりしないんじゃないかなー、とか思いながら挑んだ2回目でしたが、これがまた初回とカーなーり印象が変わって、より一層、すっごく楽しかったです。…っていうのは、初回はどうしても観る側も身構えてしまったり緊張していたりでなかなか取りこぼしも多いから、こちらが慣れた、とは云いたくないけど一回呑み込んだ、から、少し余裕ができた、という部分もあると思います。それでも何だかいろんな音が昨日よりたくさん、もしくは分厚く、聞こえたし、演出そのものも変わっていたりして、わくわくしっぱなしの60分でした。たーのしかったー!!

 初日は何となくハッピーエンド、なんて思ったラスト、今回は別にバッドエンドというわけでは全くないんだけど(笑)、「ハッピーエンド!」っていう質感ではない、輪廻を経ての再びの邂逅、みたいな、とても遠い距離とか時間とかを超えた果てで重なるふたつの存在、みたいな、もうちょっとこう…遠かったね、って感じが…して…良かったです…*2。対角線上をぐるぐる、距離を隔てて移動しながら探し合い求め合っていたふたつが、近づいたりまた離れたり、離れた場所で共鳴し合ったり、すれちがったりぶつかったり、時に密に接することもできたり、でもまた見失ったり、を経て、対角線上から真っ直ぐ最短距離で近づいて、触れ合う距離に相手を見出す。冒頭と同じハミング*3を、額を付けて音を寄り添わせるように響かせるふたりを、初日とはまた違った感慨?を持って眺められた気がする。60分だけど、時間的にも空間的にも膨大な距離を渡ったような感覚になる、旅をした気分になる。とても素敵で豊かな気持ちになれる。

 あと、初日より「海」を色濃く感じた、んだけど、確かに初日も波の音とか水中みたいな音とかはちゃんと聞こえていて、でも印象があんまり残っていなくて、今日はちゃんと残ってる。海底を泳ぐような、重たい水をかき回すような動きとか。遠く離れた海底で、見えない相手の挙動が起こす水の動きが広がる、その微かな端っこを感じ取るような。そんな深海のイメージでした。

 初日と違った点とか、衣装メモとか、気づいたこととかをちょこっと。

*1:照明位置とか変えられないしムービングライトじゃないし

*2:あたまわるい文になったな…

*3:っていうか鼻腔に響かせてる音だよね…大好き…

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「SONAR」@赤レンガ倉庫1号館3階ホール(9/25夜)

 

 事前情報がほぼ何もないまま初日を迎えた「SONAR」行ってきました。スタンディングでチケットに整理番号もなし、手荷物は預けるようにとアナウンスがあったので、直島の「in a silent way」っぽいのかな?と思っていたけど、そういう感じだった! 会場内を自由に動き回って観られるパフォーマンスでした。なので開演時間に間に合えば大丈夫です、早く行って並んで場所取り~とかそういうのは必要ないというか意味がないです。どこが正面とかも全くなく、がらんと広い体育館みたいな空間の、どこで何が始まるのか、予測不能な感じ。けっこう人口密度は高めだけど、人だかりの雲を蹴散らすように動いたり、人混みの中に紛れ込んだり、観客をかき混ぜるような感覚も直島みたいだなと思いました。が直島よりだーいぶ人が多いから若干重たそうな気もした…直島が快適過ぎたんだ…。

 会場内は長方形の空間で、入ると周囲の壁に沿うようにぐるりと光の帯ができていて、壁沿いには細長いスピーカーが何本も立っていて、光の帯というか道というか、を、ヨンさんと未來さん(はどっちもトレーニングウェアみたいな格好)が静かに、対角線上くらいの位置関係で歩いている、という。開演前の諸注意アナウンスも未來さんとヨンさんの声だったんだけど、ちょっと面白いので聞き逃すともったいないです(笑)。そのうち、対角線上に向き合うように立ち止まった未來さんとヨンさんが、どちらからともなくハミングのような、一定の音程の音を発すると、もうひとりがそれに合わせる…のだけど数ヘルツって感じにピッチをわざとずらしていく。お互いにいろんな高さの音で、いろんな場所に動きながら、音を交わすのを何度も繰り返す、から始まりました。

 この同じ音程を重ねてピッチをずらすのが、何かとっても耳馴染みが良いというか懐かしい気持ちになる…のは、弦楽器のチューニングが基本こういう音だったからだなぁ。でもぴったり合わせないで、わざと少ーしずらして終わるから、毎回んんんーっってなってしまう(笑)。でも、ほんの少し違う音が重なる、その差異が、ハモるとはまた全然違う、波長としての音の波がはっきり聞こえるようで、見えないんだけど「音の可視化」感を覚えた。差音とか倍音が出てるわけじゃないと思うんだけど、何かね、音の波長が今正にぶつかってる瞬間を味わわせてもらってるような…日常で、偶然そういう音を耳にする瞬間はあるんだけど(踏切のカンカン音の向こう岸とこっち岸が重なった時とか)、音としてそれ自体にじっくり耳を傾ける機会はあんまりないよなー。面白かったなー。

 他にも、ぶつかり合う2音の波形を体現するかのように、走ってきたふたりが正面からぶつかったり、ぶつかって弾き飛ばしたり、ぶつかって綺麗に跳んだり、はたまたぶつからずにすれ違ったり、とか、人混みに紛れた互いを声を掛け合って探す…けどその声は互いに届いていなさそうに呼応していなかったり、存在そのものを問いかけたり、なかなか出会えなかったり、とか、やっと出会えたと思ったら今度はぴったりくっついて、鼻~口を覆った両手をお互いに密着させて、互いの呼気と吸気を互い違いに組み合わせるように吠えたり(あれ声の振動が肺とかに直に伝わるんだろうか…)、かと思えば目を閉じてクリック音を出して、エコーロケーション?で動き回ってみたり、もちろん身体的にはいっぱい動いていたしフロアワークもコンタクト的な動きもあったし、ただヨンさんと未來さんがあっちとこっちに離れていることが多いので、どっちかを観ているとどっちかが観られないのが…どっちも観たい…(笑)。

 音もすっごく心地よかった、低周波音がぐわーんと鳴ってくると勝手に頬が緩んでしまう(笑)。未來さんとヨンさんふたりの声と、通奏低音のような、もしくは上に重なってくる、スピーカーからの音たちがあちこちから聞こえて、真ん中で目を閉じて聴いてみるのも、角度や方向を変えて聞き耳を立てるのも楽しい。クリック音がスピーカーからも聞こえてきたの、ちょっとびっくりした…あれスピーカーからだったよね? 惑わされて危なくない?って一瞬思ったけど、いやそこまで影響ないよな…いるかじゃあるまいしな…。

 やっと再会できたふたり*1が、今度は額をくっつけるようにしながら、再び声を重ねてピッチをずらす最後が、なんとなーくハッピーエンドな印象でした。今日は、なのかも知れないけど。明日以降、どう変わるのか、変わるのか、わたしの感じ方も変わるのか、また楽しみです。

 個人的に、先日『暗闇の中で「耳をつくる」』というワークショップに参加してきたのですが*2、その時にオーガナイザーの山川冬樹さんがお話されていた、ハンセン病回復者で全盲の方が、本来人間には不可能なエコーロケーション的なもので「見て」いる話とか、完全な暗闇の中で聴いた超低周波音と超高周波音とか、誰かに自分が存在していることを届ける為の「遠吠え」とか、自分の中で勝手にリンクするファクターが散らばっていて、何だか不思議に面白かったです。全部つながっているように感じてしまう!

 とりあえず初回のざっくりとした感想というか印象でした。ここからどう変わっていくのかなー!

*1:っていうイメージだった

*2:これについてはとても面白かったので改めて書きます

2018年9月25日:初日おめでとうござます!

 「SONAR」初日おめでとうございます!! 初日が雨だと何となく、やっぱり初日は雨だよねーって思うんだけど、実際のところどうなんだろう。何となく雨の割合が高い気がするんだけどちゃんと数えてみたことないからな…何となくな…。

 久々に、初日だ…!って緊張感を覚えています。久々だ。ここのところ、えっ初日実感ないねーって思っているまま開演してたからな(笑)。

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  けっこう前だった…。

ドラマ25「このマンガがすごい!」ポスタービジュアル解禁

 すごいビジュアル解禁から間を開けずにポスタービジュアルが公開されました。おおー潮くん全身で見ると…最初の写真より雰囲気出ているような気が! わたしはするよ!! 獣の槍だー!!

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 番組のエンディングテーマがマエケンさんで、しかも毎回歌詞を書き下ろす?んですか?? 各界の内容に沿って?? すごいなぁ! あと個人的に、アンジュルム(=元スマイレージ)がOP担当というのも、「LILIUM」で観ていたメンバーが何人かいてちょっと、おっ!ってなってしまった(笑)。そっかー紫蘭の子は卒業しちゃったんだねー。…おとなになってるなみんな…。

ドラマ25「このマンガがすごい!」がすごい!!

 第二弾実写化作品とビジュアルが公開されましたが、ほんとにすごいことになってる!!!

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www.cinematoday.jp

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 何をやるのかなって考えた時に、手塚作品・うしとら・鬼太郎・浅野いにお作品、くらいしか思いつかなくて、手塚はやってるし、いにお作品は実写化のイメージがしにくすぎて除外、うしとら…いや鬼太郎かな…? でも鬼太郎は映画化してるしなぁでもリベンジはありえなくないな?とか勝手に思っていたのですが(笑)、そっちかー!!

 とりあえず、また野生に戻ってしまわれた感…すぐ文明捨てがちだから…野に解き放たれがちだから…この潮くん白面の者素手で倒せそうすぎて頼もしいです。中学生の肩ではない。あととらちゃんでもよかったんじゃないかなって思ってしまう人外役の似合う役者さんあるある(ないない)。

 どんなドラマなのか、ドラマなの??か、どんなことになっているのか、まったくさっぱり予想もつかないですが、とりあえず楽しみです!! 他の週も面白そう~! 山本美月ちゃんはメーテルのイメージ…。

 

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J-WAVE SPECIAL「ISRAEL, FEEL THE VIBRATION」

 昨晩J-WAVEでオンエアされた、未來さんとエラ・ホチルドさんの対談インタビュー、radikoのタイムフリーで聴けるようになっています。

radiko.jp

 (たぶんすぐ始まるリンクになってるはず…)

 エラさんと対談って英語なのかな??とか思っていましたが、なるほど未來さん日本語で通訳さんがいてエラさんが英語、の対談でしたね。通訳は我々用なんだろうな…(笑)。お気遣いありがとうございます…。

 声聞くのもちょっと久しぶりな気がしてしまう。やっぱりラジオいいなぁ、もっと声聞きたいなぁ! ふたりの出会いの話が面白い、生意気なのがタマラナイって(笑)。「Judas,~」の成り立ち的なお話もなるほどなぁ、イスラエルで「駆込み訴え」がどう受け止められるのか、大丈夫なの?とちょっと思ったりは確かにしたけど、やっぱりなかなかセンシティブなところだったんですね。でも、ふたりのパーソナルな関係性に落とし込んだら面白くなる、のは、実際に観た上でも、なるほどな、と。だってふたりを観ていて所謂宗教的な意味合いはあんまり感じなかったもの、もっと「ふたりの人間」とか「ふたつの肉体/ふたつの魂」みたいなものが、惹かれ合ったり引っ張り合ったり反発し合ったり求めて無視されたり、し合っていたもの。あとイスラエル人=ユダヤ教徒、ではない、っていうのは頭ではわかってるけど感覚的にはあっそうか、って改めてなるな。

 日本の文化は長い伝統がある分、フレキシブルに変化に対応するのが難しいところがある、けど、イスラエルは様々なルーツを持つ人々が集まって近代に成立した国だから、フレッシュで、雑多だけどいろんなものがぶつかり合って、そのぶつかり合いを楽しんでいるような生き生きしたものを感じる、と未來さん。エラさんは、日本のモダンは昔からの知識の上にあるモダン、イスラエルは常に文化的衝突が起きている(笑)ので、国民性がとてもダイレクト、はっきりものを云う文化でドラマが生まれる。日本はオブラートに包む(under the surfaceって云ってたね(笑))(未來さんが「水面下でって云ってたね」って云ってたのはこれのことだよね)ところがあるから、イスラエルの方がコミュニケーションとりやすいかな、って。未來さんがイスラエルは議論が活発、って云ってたけど、未來さんがそう云うってことはそりゃあもう相当なんだろうな(笑)。

 何故コンテンポラリーダンスに行き着いたのか、のお話、未來さんのは、うん。そうか、コンテンポラリーには「間違い」はないのか。ないな。わたしは自分がどうしてコンテンポラリーを観るのが好きになったのか、あんまり覚えてないんだけど*1、でも未來さんがコンテンポラリーと出会ったことはとてもとても嬉しく思っています。すきなひとがすきなものと出会ったら嬉しいに決まってる。エラさんの、「ダンスが第一言語」「美しさを一番表現できる」「エンドレスなリサーチ」っていうのもすごいなぁ。何で語るよりも多くのものを伝えられるし受け取れるのがダンスなんだろうなぁ。神戸でのレジデンス、っていうのは来年の横浜コレクションのプログラムなのかな。生活、生きることとダンスがそのまま繋がってるんだな。

 エラさんと未來さんがラジオに出てるのも不思議(笑)なんだけど、また何かするのかな…と思いきや、逆に予定が今年はないからラジオ、なのか(笑)。でも「Judas,~」はずっとやり続けていきたいって未來さんも云ってたし、このラジオもきっと何らかのレイヤーの1枚になって今後の作品に重なっていったりするんだろうね。

 編集されてぶつ切り感はあれど、リラックスムードで楽しい対談でした。うーんまた未來さんとエラさんが一緒に踊ってるの観たいなー!

yokohama-dance-collection.jp

*1:偶然目に入ってかっこいい!!って思ったものがコンテンポラリーだった、って感じ。ラララとか